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戦略的モラトリアム【大学生活編】

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不登校・高校中退からの大逆転?「ライ麦畑でつかまえて」に象徴されるいつまでも大人になりたくない主人公が、モラトリアムを謳歌し、大学でどう生きて、成長したかを描く。
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#教育実習

戦略的モラトリアム【大学生活編】(44)

激流!疾走!そして光陰矢の如し。 指導教官のいない教育実習は本当にVHSの早送りのように一…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(43)

「ごめん、行けそうにないわ……」 弱々しい声、それは電話口の向こう側から。 指導教官の声…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(42)

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戦略的モラトリアム【大学生活編】(35)

知的障碍者授産施設の実習も今日が最終日。 作業所で話慣れた仲間と慣れた手つきで業務をこなす。 「○○さんは中学校の先生になるの?」 突然の質問に驚いたが、作業員さんがボクに尋ねてきた。 「そうですね。なれたらいいですけど、なかなか難しいと思います」 つぎはぎだらけの答えに、自分でもしどろもどろになりながら、そう言うしかなかった。 「何を教えるの?」 「一応、英語です」 「へぇ、すごいんだね。私はバカだから全然わかんないや」 彼女は無垢に照れ笑いに似た笑顔で自分を見