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戦略的モラトリアム【大学生活編】

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不登校・高校中退からの大逆転?「ライ麦畑でつかまえて」に象徴されるいつまでも大人になりたくない主人公が、モラトリアムを謳歌し、大学でどう生きて、成長したかを描く。
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#大検

戦略的モラトリアム【大学生活編】(33)

「どうしたんだい?」 白髪頭の教授がおもむろにコーヒーを出した。 「いただきます」 なか…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(31)

大学3年の春がやって来た。いよいよ大学生活も折り返し地点を過ぎた。このままだとあと2年足ら…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(30)

大学2年 春休みに突入した3月末 ボクは東京都の国分寺にいた。入試も大方が終了し、頻発する…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(29)

1月の末 後期試験がほぼ終わった。入試期間に突入するため、長い春休みとなる。試験日はもち…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(28)

後期も中頃。秋の深まりと冬の到来を同時に味わえるこの季節。だんだんこの境目の季節を楽しむ…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(27)

研究会から数週間が過ぎた。アルバイトと図書館、そして行きつけの喫茶店 Vintage との組み合…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(26)

かくして研究会は恙なく終わった。懇親会にも参加して現役の教員や研究者の人々と話し合ううちに、自分もまるで一つの学問を探究している一人になったかのような錯覚に陥った。それはまるで最先端を走っているランナーの集団に自分の加わっているかのよう。今までは最後尾、もしくはそんな競争からは途中でドロップアウトしたハグレ者にすぎなかったのだが。 心地よい高揚感と自分の人生で始めって会ったタイプの人間たちとの触れ合いの中で困った感情だ。決して悪い気持ちではないけれども、余計に自分が惨めに見え

戦略的モラトリアム【大学生活編】(25)

「あっ、初めまして。○○大から来た○○です」 とってつけたような、ぎこちない挨拶の後も議…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(24)

英語教育ってそんなに深く考えたことなかったけど、こんなに深く研究課題があるとは考えもしな…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(23)

「おはようございます」 続々と人が入ってくる。 会場設営を終えたボクはとある研究発表の会…

戦略的モラトリアム【大学生活編】(22)

「あ、その机向こうに運んで」 「分かりました」 「ここを受け付けにするから、ちょっと待っ…

戦略的モラトリアム【大学生活編】㉑

2年目の夏、夏季休業に入り、SPIの講座やら公務員講座やらがキャンパスで始まっていた。大学卒…

戦略的モラトリアム【大学生活編】⑳

夏のある日、ボクは国分寺にいた。この街は昔から大好きだ。都会ではなく、田舎でもない。夕暮…

戦略的モラトリアム【大学生活編】⑲

報奨金制度? 大学の掲示板をふと見たとき、気になる掲示にふと足を止めた。 「下記の資格を取得した者は申請すれば報奨金分の図書カードを与える」 ・・・・・・ 「なんだ、お前何か資格とるのか?こんな資格を取るくらいなら、バイトで数時間働けばすぐに現ナマが手に入るだろ?日払いの単発ベイト紹介しよっか?」 「いやいやそういうことじゃないんだって。なんか・・・・・・ここの大学にいる意味っていうか、確かにここに自分はいたぞっていう証が欲しいんだよね」 「は、よく分からんが、どう