戦略的モラトリアム【大学生活編】(24)
英語教育ってそんなに深く考えたことなかったけど、こんなに深く研究課題があるとは考えもしなかった。ただ呆然と後ろで立ち見をするだけで、いかに自分が場違いかよく分かる。おかしな話だが、彼らは真剣なのだ。どんな生徒がいようが、教えることに没頭し、そのhow to についてユニークな議論を交わしていた。
「どうも。中学校希望ですか?」
同じくらい年齢の女学生が話しかけてきた。
「あ、はい、まぁ・・・・・・」
言葉につまったが、ここで「いいえ、何も希望していません」なんて言えば、ただの