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【小説】双頭メイド①

 頭が二つある女性がメイドをやるお話。

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 時代が時代なら、サーカスか見世物小屋で一生を過ごしただろう。
 まぁそういう時代なら、そういう生き方も悪くないと思う。

 私達はいわゆる結合双生児だ。
 一つの身体を二つの頭で共有している。
 親はお医者さんに三歳までの命と言われ、それから十歳まで育たないとか、成人は望めないとか言われた。
 結局のところ、今日私達はハタチを迎える。

 誰もがその見た目にギョッとする。
 肩に頭が二つ乗っかっているのだからそりゃぁそうだ。
 まぁ、そのお陰で友達はまるっきり出来なかったのだけど。

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