【全年齢版】Shuffle Off①
勇者に同行した僧侶が死に際に少女へと変身してしまった。
旅に疲れた少女は、人間のフリをしている魔族と旅に出る。
私は孤児だった。
貰われたのが教会だったから生きてこられた。
勿論、そういう人間は大抵一生教会の為に働くことになる。
死ぬ事に比べればずっとマシだし、教育も受けられる。
一定の成果が出れば僧侶として修行を積む事もできる。
僧侶として一定の成果が出るならば、社会的な身分もずっとよくなる。
拾ってくれた教会がよかったというのもあるが、私はただただひたすらに僧侶としての勉強と鍛錬を続けることとなる。
師匠と呼ぶべき人にも恵まれた。
実力のある立派な僧侶が、私のことを才能があると褒めてくれた。
驕ることなく修行を続ける。
十八の時、勇者のパーティに加わるように教皇と枢機卿からの任命を受けた。
旅は私を含め、パーティの勇者や魔法使い、戦士の成長を促した。
そして、我々は事を成したのだ。
三十前に帰還を果たす。
さる大きな教会の大司教として迎えられると言う。
しかし、私はまだ他に役目があるのだと確信していた。
旅の途中での様々な出来事に出逢って心動かされたのだ。魔王や魔族関係なく、この世界の多くの不幸、悲しみ、苦しみそうしたものを救いたいと願ったのだ。
私に求められるのは教会の祭壇から御高説を垂れる事ではない。
大司教には私より適任者がいるだろうし、そのような論功行賞のような人事よりも、能力に適した人が出世するのが、教会にも社会的にも正しいだろう。
それから私は放浪の僧侶として半世紀ほど修行と祈りと救いの旅に生きた。
その間に、仲間たちの死の届けを知ることになる。
私には何ができただろうか?
勇者は政争に破れて処刑され、魔法使いは残党の魔族に破れた。戦士は隠遁生活をしていたが、遂に寿命が来たようだ。
そして、遂に私にもお迎えがやってきた。
ある寒村の教会。
司祭やシスター、村の人々が見守っている。
私は呟いた。
「私は天に召される資格があるだろうか?」
この世でもう少し上手くやれたのではないか? 自分のしてきた事に後悔はない。だがこれが正解だったのだろうか?
魔王が討伐されてから、世界はずっと平和になったし、魔族との衝突もずっと少なくなった。それでも苦しんでいる人はまだまだいるのだ。
世界が暗く沈んでゆく。
気持ちは穏やかであり、しかし淀みはあった。
その時、不思議なことが起きた。
村人が言うには奇跡であると言う。
私の身体が眩い光に包まれ、そして少女の身体へと変貌を遂げたという。
私は、七人の目撃者に口止めをし、新たな旅の準備を整えてもらった。
見習いの巫女の装いと、特徴のない使い古しの杖、私の僅かばかりの装備や道具を路銀に替えて、静かに村を出たのだ。
巫女に格段の資格はない。
教会がまだ原始的な時代、巫女が国教の担い手だった事もある。しかし、聖職者が制度化される過程で、土着宗教との紐帯となる巫女が顧みられることはなくなった。
今や巫女とは土地土地の風習に結びついた存在か、聖女の元で働く女性、さもなくば祈りと僅かばかりの術を頼りに巡礼する胡乱な存在でしかなかった。
で、あるのなら、教会から推薦を受けて、然るべき保護を受けるのが、”人”としての正解だろう。
だが、ここ半世紀、教会の腐敗は目に余るものになっていた。
善良な僧侶は僻地へと追放され、富と権力が集中される事となった。
教会と王様の二頭政治は形骸化された。
そんな只中にただの少女が投げ込まれて、幸福な想像ができるほど、この世界に楽観的にはなれなかった。
そうした事情で私は再び修行の旅に出たのだ。
村長は反対したが、司祭が説得してくれた。
私は聖都で権力者の玩具にされるのは不幸と考えた。しかし、そうかと言って、ただの歩き巫女と言う生き方は気楽でも自由でもない。
村長や司祭が約束を守ってくれたお陰で、変な噂が流れることもなかった。
私はただの平凡な巫女として各地を歩く。
世間の扱いは酷く、嘲りや野次はいつものことだ。
小娘の説く説法なんかに誰も耳を傾けない。
何度か公然と犯される時すらあった――そうでない場合? 分かるだろう?
それらはどれも、痛く、苦しく、そして尊厳の全てを踏みにじられた。
処女を奪われた日、その時生まれて初めて死んでしまいたい気持ちになった。
僧侶という生き物が死を願うなど笑い事だ。
そうだ。世の中は悲劇という名の狂気の喜劇が繰り広げられているのだ。
その時は、それこそが私に課せられた試練なのだと思うようにした。
私には修行が足りず、"幸福な死"を迎えるには何かが足りないのだと考えるようにした。
そして、私はそのチャンスを与えてくれた天に感謝し、いつも祈りを捧げる。
そうでもしなければ気が狂いそうだったからだ。
そんな言い訳が真実だなんて思える筈もない。だが、強くそう念じることで正気を保てたのだ。
かつての自分が、公衆の面前で得意気に説法していられたのは、教会の威光や勇者の偉業によるものだったのだ。
それでも私に出来ることは精一杯に、出来ないことでも力の限り人の事を想うこと――たったそれだけのこと。
私に向かって手を伸ばす人々には、神の御手による秘術を施す。
感謝される時もあれば、逃げるように去って行く人もいる。
見返りを求める意思はないのでそれでいい。その方が気分がよいまである。
各地を巡り、そしてヒトが何故、ここまで不幸なのかを見定めようとした。
しかし目に見えている事はいつも同じだ。
何か偶然に恵まれた人はそれを原資に豊かになり、原資の手に入らない人は永遠に地を這い続ける。
個々人の努力や苦労が偶然と不運に磨り潰され、天恵を自分が受ける必然と考える人が抑圧する。
大きな悪があるのではなく、人間の人間的な作用が全ての人を不幸にしている。
人間は本質的に変わらない。小さな違いが累積的に大きな違いを生む。そしてその小さな違いは、本人の意志よりも本人にはどうにもならないことに左右される。
農民の息子が読み書きできないのに、同じ歳の貴族の子供が詩を諳んじることが出来るのは、貴族の子供が特別優れた人間だからではない。
生まれつき目の見えぬ人は、予め神より罰を受けている訳ではない。
重要なのは――人が平等であるべきだと言って均質を求めることや、その実、平等に扱わなくてよいと言う理屈を作る事ではない。
そういうどうしようもない中で、如何に生き延びるかでしかない。
その過程で、不幸が再生産されると言う事実を正しく認識することだ。
その中で、できる限り良くあろうとする努力こそが真に評価されるべきことなのだ。
では、この世界、この人間の世の中で、それがどれほど出来るだろうか?
私には分からない。
どれほど旅をして、どれほどの不幸を見た所で、或いはどれほどそのような事を体験した所で、私には何もできないのだ。
何十年も旅をしてきて、修行だ何だと御大層な事をしてきて、それで分かったのは、私自身には何もできないと言う、何の利益もない答えだったのだ。
こうしてただ人の世を憂う事で、何か自分が特別な人間だと思っている。
そうやって自分の問題から目を背けているのだ。
生まれてこの方ずっとそうだ。
自分の問題とは何だろう? それすら分からない。
私は自分を欺く為に生きてきたのだろうか?
だけど、それがすっかり習い性になって、欺きを取り除いた姿さえも分からない。
幸いなのか不幸なのか、私はなかなか死ぬことができないようだった。
再び旅を始めて十年。身長も容姿も変わることはない。
厳しい冬山でも死ぬことはなく、激しい渇きにも数ヶ月の絶食でも死ぬことはなかったのだ。
絶食は半年目に入っていた。
山道を歩いている時、一人の魔族に出逢った。
彼女は人の姿――一言で言えば美しい娘に化けていたが、私にはすぐに判断ができた。
魔族の手に掛かって死ぬのも悪くない。
「ここならば誰も見ていない。
さぁ、私の肝を食らうといい」
魔族は人を食らう。故に魔族は滅びるべき存在なのだ。
「どうして?」
彼女はやや芝居がかった様子で首を傾げた。
「あなた魔族でしょ?」
「そんな剣呑な事を言わないでよ。
冗談でも言わないで頂戴。
魔族の嫌疑が掛けられた人間は、証拠もなにもなしに殺されてしまうんだから」
魔族は、人間の世間話をするように抗議した。
「こんな山奥、誰もいないよ」
私が答えると続ける。
「”聞いた話だけど”」
彼女はそこを強調しながら話し始めた。
「あくまでも誰かから、知らない誰かから聞いたことだけど、魔族って別に人を食べなくても死なないそうよ」
彼女がやや必死に見えた。
私は意地悪を言いたくなったのだろう。
「じゃぁ、なんで人は食い殺されるの?」
少しにやけながら尋ねた。
「”私は知らないけど”、誰かが言うには、食べなくちゃ生きられない古い魔族がいるみたいね。
でも、そんな魔族、大抵、勇者”様”とか”立派な人達”が倒しちゃったみたいよ」
彼女が魔族と知っていると見ると、ずっと面白い会話に思えた。
「それだったら人間に降参してしまえばいいじゃない?」
「人間同士だって奴隷だ農奴だってあるのに、私が――じゃなくて魔族がそういう扱いを受けないで済むと思う?
あの古い魔族の魔王が殺されて、遂に魔族の代表者もいなくなって、みんな散り散りになって、なんとか身を隠して生きているって言うのに、そんなことが可能だと思う?」
彼女は思ったよりも淡々と語っていた。
彼女のことが少し好きになってしまった。
「人間を恨んでいるのか?」
彼女の真意が知りたかった。
「さぁね。私、魔族じゃないし」
「貴方はどうなの?」
私の問いかけに彼女は戸惑い、そして答える。
「人間だって人間って存在そのものを全肯定できるかしら? 魔族が魔族を全肯定できないみたいに。
違わない?」
私は即答した。
「私は巫女だから、人間の善性を信じるよ」
「貴方はどうなの?」
いきなり意趣返しをしてきた。
私はどういったものかと思ったが、彼女の言葉をそのまま返そう。
「魔族も人間も同じだよ。誰も全肯定なんてできないよ」
「貴方は変わってるわ」
魔族は笑った。
「そう言われるね」
私が笑うと、魔族は真面目な顔で尋ねる。
「貴方、本当に人間?」
「貴方が人間なら私も人間だよ」
そう答えると、「人間同士仲良くやらない? この生活もなかなか大変なのよ。迷惑かけないし、修行とか邪魔しないから」と笑った。
自分がそこで感じた事を一言で言い表すのは難しい。
でも、なんとなく全てがバカらしくなった。
彼女に遠慮されながら旅をしたいか? じゃぁ、彼女とここで別れて今まで通り生きるのがいいのか?
私の頭が嘗てないほど熱くなった。
「修行はたった今から止めるわ」
私は妙にスッキリした気持ちになった。
苦しんでいるのは人間ばかりではない。全存在が苦しい。
私が苦しいわけじゃない。苦しいのは普通の事だ。
私が苦しいのじゃないのだ!
「信仰も捨てる! 一人の人間として生きる!」
私は思い切って女神"様"を象ったペンダントを谷に投げ捨てた。
彼女は何かを言おうとして、そして思い留まったようだ。
そしてありったけの笑顔で尋ねてきた。
「私はアンナ! 旅の狩人だよ。貴方は?」
「私はマリア! 今は……どうしようかな、魔法使いにジョブチェンジしようかな?」
アンナは私を確かめるように眺めると、「その魔力で?」と笑った。
「私、秘術の力が大きくて、魔力が見えにくいんだよ」
そう言うと彼女はびっくりする。
「本気で言ってる?」
彼女は明らかに"知ってる側"だった。
「貴方だって、本当の魔力じゃないでしょ? 人間って色々あるのよ」
私が微笑むと彼女も表情が緩んだ。
「私だって"人間"だから色々あるし」
私が彼女を魔族と見切ったのは、彼女にも驚きだろう。
魔族が人間になりすますとき、魔力を極端に抑えて、魔族としての魔力探知をやり過ごす以外の方法がない。
魔力の形を人間のように偽装するなんて、そんな高度な技術、かつて手合わせした幹部クラスでもなかなか出来ることではない。
そして自分の自慢になってしまうが、このクラスの偽装を見破るのは聖都にさえいるかどうか怪しい。
私達はある意味似ている。
人を欺きながら生きていくしかない。
私は巫女の服を脱ぎ捨てた――清浄の魔法で綺麗にして売る事も出来るだろうが、そんな小綺麗な服を転売価格で買える巫女なんてそんなにいないだろう。
巫女の服は棄ててしまうのが一番だ。
他の多くの巫女のように行き倒れた死体とのように大地に還る。山に還る。
近くの街のギルドに臨時の冒険者として登録する。
アンナが言うのは、だだの狩人として何処かの街に定住するのは、先住の猟師との関係で上手く行かないのが普通だという。獲物を横取りされる可能性なんて誰もよしとしないだろう。だから、臨時の手伝いとして小銭を稼いで生きていくのが唯一の道なのだ。
「私みたいな人間、長居してもいいことないでしょう?」
彼女は街や村の規模によって一週間から二ヶ月程度滞在して仕事をして、頃合いを見て立ち去ると言う生活を続けているそうだ。私も似たようなものか。
私は大きい街の方が居場所がなかったのだけど。
ギルドの掲示板を眺めて、割の良さそうな仕事を見つける。
その中には「魔族退治」なんてものもある。
「器用にやれない奴もいるからさ」
アンナが淋しそうな顔をしているので、「こ、これにしよう! 畑を荒らす突獣の退治! 肉もその場で買い取ってくれるそうだし!」と私は適当な依頼を手にした。
アンナは「突獣って、弓矢一発ぐらいで倒せないくせに沢山いるから、矢代で赤字だよ」と笑った。
私は「良い方法があるから」と、強引に受付に持っていった。
街からほど近い農村へと出掛ける。
夜な夜な突獣が現れて畑を荒らすので、根こそぎ退治して欲しいと言うのが願いだった。
「みんな困っているしね」
私が笑うと、アンナは「ほんと、これでいいの?」と護身用の短剣を手にして困惑している。
私が「夜目が利く魔法を掛けようか?」と尋ねたら「私、そういうのいらない身体だから」と、短剣を握り直した。
「止まってたら、それで倒せる?」と尋ねる。
「二、三匹なら? この身体だと結構制限掛かるからね」
「じゃぁ、バフするね」
そんな話をしていると、見回りをしていた農夫が掛けてきた。
「あっちの畑で出た!」
私達は彼らにその畑の周囲から逃げるように促し、問題の畑へと急いだ。
そこには一頭の大きな突獣が畑の周辺を嗅ぎ回っていた。
体長は百五十センチを超えている。体重は二百キロ近くあるだろう。突き出た鼻頭に大きな牙。あんなものに突進されたらたまったものではない。
慎重な生き物だ。強い雄の偵察が終わったら仲間を呼んでお食事タイムというわけである。
私達は身を隠し、その時を待つ。
突獣のことなんて深く知らないからどういうタイミングで仲間が呼ばれたのかよくわからないが、突獣は一頭、また一頭と増えていく。
そして、一通り揃い、畑に広がって、地面をほじくり返している。
私は杖を翳し、減速魔法を掛ける。
減速というかほぼ停止する。
同時に短剣の刃と、アンナの腕力へのバフを掛ける。
行動開始だ。
彼女は「凄い! 凄い!」 と喜びながら突獣を葬っていく。
減速魔法は生き物の時間を奪う魔法なので、喉笛を掻き切ってからも血が飛び散ることはない。しかし例えば心臓を刺すとか頭部を破壊するとかすると、魔法は解除される。
アンナはそういうのを理解しているのだろう、確実な部位を一つずつ潰していく。
「できたよ!」
アンナが戻ってきたので魔法を解除する。
一斉に断末魔の叫びと血しぶきが広がる。
「マリヤ……分かってたけど、貴方、普通じゃないわね」
手前味噌になってしまうけど、高等級冒険者でもこの規模、この時間、そしてこの減速率で減速魔法を掛けられる人はいないだろう。
「誰も見てないなら本気出してもいいよね?」
私がアンナに向かって舌を出すと、「”人間の”魔法使えるのずるいなぁ」と笑ってくれた。
戦いが終わり、農夫たちをかき集める。
篝火が焚かれて、彼らはめいめいに突獣の血抜きをしていく。
すぐ血抜きをしなくちゃ食えたものじゃないから――頸動脈が切れているので、血抜きの手間は随分と省けた。
農家の人々は歓喜の声を上げて、干し肉や腸詰めがいくら作れるか算段していた。
私達が手早く群れを全滅させたお陰で、追加の”肉代”も奮発してもらった。
少し納屋を貸してもらって朝まで仮眠する。
「こういう暮らしも悪くないね」
私が笑うと、アンナは「私は普通に家で静かに暮らしていたかったけどね」と呟いた。
「ごめん……」
「時代だもの、仕方ないわ」
私達は目立たない仕事を少しずつこなしていく。
どこかのパーティが殲滅したゴブリンの残党狩りや、害獣や魔物の退治、用水の掃除に廃墟の解体。
冒険者なんて言うがその”冒険”なんて、要は雑用のことだ。
自分でやるには骨だが、任せる相手がいない仕事をなんでもかんでも”冒険”と言えば、冒険者は仕事にする。
自分が楽しいと思うような仕事に誰がカネを払うだろう。
つまりはそういう事だ。
私達はそういう仕事をちょっとした手間と労力だけで片付けて、それをさも大変なことかのようにアピールしながらお金を受け取る。
別に大変だろうとなんだろうと、今受け取るお金は変わらないが、簡単にしたともなれば値切る人間はいくらでも出てくる。
私達が仮に労力に見合う安い賃金で働けば、私達がいなくなったあとに苦しむのは街に居着いている冒険者たちだ。
そういう冒険者に仕事をやるのは、ちょっとした治安対策にもなる。
積極的に罪を犯したい人間は、人間が思うよりも少ないものだ。
だけれど人間何かしら理由が立てば、意外にあっさり一線を超える。
エライさんに命令されたから、もしやらなかったら自分が死んでいた、生きるために必死になって何が悪い。
色々と理由が立つ。
それが正当なものかどうかは、役人が判断することだけれど、しかし、罪人が死罪になったところで、殺された人間が生き返る訳ではない。荒んだ街が元通りになるわけではない。
冒険者という、財産もなく、ただ肉体を持て余している人間は傭兵か犯罪者になるしかない。
傭兵なんて戦争がなければただの犯罪者だ。徒党を組んで村を焼き、略奪するのが普通なのだ。
それをギルドという形で仕事をやるお陰で、冒険者は満足して生きていられる。
少なくとも「いつか素晴らしい冒険が出来るのだ」と言う夢を持つことが出来るのだ。
私達はそういうワナビたちが嫌がりそうな仕事を喜んで引き受け、そして一通り仕事がなくなれば次の街、次の村へと移動する。
やっている事は代わり映えもしない。
でもアンナとの旅が楽しい。
私は一人の時、どうやってこの孤独を誤魔化せていたのだろうか?
えっちな完全版(有料&R18)はこちら
https://note.com/fakezarathustra/n/nc1090f6cca32
全年齢版とR18版の違い
https://note.com/fakezarathustra/n/n8a1f872357e9
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