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【連続ニセモノ警察 第13話~ニセモノ対策業界~】

ニセモノ対策は、前回お話しした対策関係部署だけで実施している訳ではなく、大きく3つの外部サービスを利用しています。法律事務所、調査会社、Eコマースページ削除会社です。

1. 法律事務所
ニセモノは知的財産権を侵害品ですので法律問題です。ニセモノ業者に対して権利を侵害している、すなわち法律を犯している可能性がある事を、ブランド企業の代理人となって警告したり、警告を無視する場合には刑事告訴や損害賠償請求したりします。

2. 調査会社
Eコマースでニセモノを販売している業者は、架空の場合も多く、法的なアクションをするにも、その所在を突き止めなければなりません。また販売業者と製造業者が異なる場合も多くありません。調査会社は探偵行為を通して製販ニセモノ業者を特定する業務をしています。探偵業は警察届出が必要な国も多いため自社ではやりづらいです。またニセモノ業者は反社会的勢力と関連がある場合も少なくないため、反撃等のリスクを軽減するためにも調査会社を使います。

3. Eコマースページ削除会社
日々、刻々と変化するEコマースを巡回して、ニセモノの疑いがあるページを抽出し、削除申請する業務を代行してくれる会社です。多くの場合、削除申請するページを決定するのはブランド企業ですが、最近はそれも代行してくれるようです。

2と3の業務についても最終的には法律が絡みますので、法律事務所内にあるか、連携しているのが実態です。逆に連携していない場合は、自社でリスクを取ることになりますので、会社選定の際にぜひ確認してください。

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