日食はいかに歴史を変えたか

4月5日金曜日、ニュージャージー州、ニューヨーク州、イリノイ州でマグニチュード4.8の地震が相次いだ。4月6日にはこれらの地域で最大マグニチュード4.0の余震が報告されている。USGSは4月5日金曜日にミズーリ州ニューマドリッドで少なくとも5回の地震があったことを確認している。

これは、4月8日の日食が、アメリカ合衆国の大部分に影響を与える地震の連鎖を開始することを意味しているのだろうか？

日食の数日前から数週間前にかけて、15を下らない州が公式な災害宣言を行った。州によっては2年前から準備しているところもある！一般市民は、エアカーに満タン給油をし、2週間分の食料と水を確保し、数週間分の医療用処方箋を買いだめしておくことが奨励されている。国家警備隊が緊急事態を支援するために配備され、22人の原子力科学者が参加する。

日食は危険な地震帯の上で起こる

なぜこれらの地震が懸念されるのか？1806年と1811年にアメリカは2度の皆既日食を経験しているからだ。1811年の2回目の皆既日食の3ヵ月後、ニューマドリッド断層帯（アメリカ南部と中西部）で壊滅的な地震が起こり、ミシシッピ川の水さえ逆流させた。

1811年12月にマグニチュード8.1の大地震、1812年1月にマグニチュード7.8の大地震、1812年2月にマグニチュード8.8の大地震である。これらの地震は7つの州に影響を与えた：イリノイ州、ミズーリ州、アーカンソー州、ケンタッキー州、テネシー州、ミシシッピ州、インディアナ州である。

マグニチュード5.5から6.0の地震は、何らかの被害をもたらす可能性がある。マグニチュード6.1から6.9の地震は、非常に人口の多い地域に大きな被害をもたらす可能性があり、マグニチュード7.0から7.9の地震は、深刻な被害をもたらす大地震とみなされる。

1811年から1812年にかけての地震はマグニチュード7.9以上だった。

今回の日食中、あるいは日食後の期間に何が起こるかは誰にもわからないが、同じような災害が発生した場合に備えて、備えはしておいた方がいいことは歴史が示している。

日食と彗星の出現

1811年の日食では、地震に先立って大きな彗星が出現し、その彗星は17ヶ月間世界中で見ることができた。1811年から1812年にかけて、それは「テカムセーの彗星」と呼ばれた。テカムセはショーニー・インディアンの指導者で、その名は「流れ星」または「空を渡り歩く者」を意味した。彼は生まれたときにこの名前をもらった。

日食は戦争が始まる前兆と考えられ、日食の2ヵ月後、実際にインディアンとハリソン総督との間で戦争が勃発し、総督は1,000人以上の兵士を連れてネイティブ・アメリカンを攻撃した。テカムセ酋長は1813年にカナダで戦死した。彼はインディアンの偉大な指導者の一人として、アメリカでもカナダでも称えられ、国民的英雄とされている。

4月8日の日食の間、「悪魔の彗星」と呼ばれる、エベレスト山ほどの大きさを持つ別の大彗星がアメリカ上空を通過する。

天のサインはいかにして歴史的事件を予言したか

歴史上、彗星は単なる自然現象以上のものとして理解されてきた。この「天のサイン」は、しばしば歴史の流れを変える出来事の前に現れたからだ。例えば、西暦68年から70年にかけてローマ帝国がエルサレムを包囲する数年前、エルサレムの街の上空に剣に似た星が輝き、彗星は丸一年続いた。神聖なユダヤ部族にとって、これは来るべき裁きを示していた。有名なユダヤ人歴史家フラウィウス・ヨセフスは、この出来事について『ユダヤ戦争』第6巻第5章第2節と第3節に記している：

ある時、剣のような形をした星が街の上に立ち、彗星が一年続いた。(...）これは、熟練していない者には良い兆候に見えたが、神聖な律法学者たちは、すぐに起こった出来事を予兆していると解釈した」。

剣のような星と彗星が丸一年見えた直後、エルサレムはローマ軍の剣によって破壊され、ユダヤ人はほとんど全員殺された。エルサレムとイスラエルを破壊するに至ったこの『ユダヤ戦争』は、イスラエルに対する裁きという旧約聖書の預言の成就であった。彼らは何世紀もの間、儀式的な子供の生け贄など、自分たちの悪習から立ち返るよう呼びかける預言者をことごとく殺してきたからである。このレポートの続きを読む

インディアン戦争とユダヤ戦争に先立つ彗星は、大彗星の出現が審判の到来を意味していた歴史的な2つの例に過ぎない。

彗星はまた、人類の歴史の流れの中で、ある時代の終わりと別の時代の始まりを示すものでもある。

最も重要なこと：どうかご安全に！

この歴史的な情報は、2024年4月8日の日食と悪魔の彗星の出現が、人類にとって新しい時代の幕開けとともに、ひとつの時代が終わる兆候であることを意味しているのだろうか？時間が解決してくれるだろう...。今、最も重要なことは、安全に過ごすことである。

住んでいる場所にもよるが、2～3週間分の食料、ガス、水、必要であれば処方箋の購入を検討しよう。ニューマドリッド地震帯にお住まいの方は、こちらで準備の仕方をご覧ください。

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