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3 boys to men

タイトルを書いてみて、アーティストのBoys Ⅱ Menを好きだったことを思い出した。長男は20歳になり、わが家の三兄弟はちょうど、少年から大人への過渡期にある。noteを書き始めた頃の記事を振り返ると、彼らの少年時代が遠い昔のことのようだ。

家でゆっくりできる冬の時間を使って、写真の整理をコツコツと進めてきた。月日に追われるように子育て中心で過ぎさったこの20年。立ち止まって振り返る時間もない中、いつか振り返ろうと写真は月ごと、年ごとのフォルダに仕分けして保存してある。

長男8歳、次男3歳、三男1歳

5年前に長男が全寮制の高校へ進学し、家を巣立って行くときにフォトアルバムを作って渡した。タイトルは「3 boys」。夫婦円満な家庭とはいえない状況で、幼かった子どもたちには悲しい思いをたくさんさせてしまった。長男が生まれた20年前は、まだアフリカンハーフが珍しく、日本で生きて行く上できっと辛いこともあるだろうという空気の残る時代だった。そんな中、3人が互いに助け合って生きていってほしいと願いながら育ててきた集大成の作品のつもりで編集した。
この春、次男が巣立って行くときにそこから+5年分の写真を追加して、フォトアルバムを作ろうと奮闘中。

父親と離れ、移住してきたころ

写真の仕分けは時系列ではなく、シチュエーションごとのフォルダに分けることにした。「長男と次男」「長男と三男」「次男と三男」みたいに被写体ごととか、「登山」「〇〇旅行」みたいにまとめて写真を撮るような時ごと、「寝相写真」「くつ」など撮りためて振り返ったら面白いだろうなぁというテーマごとetc…。膨大な数の写真を仕分けするのがようやく終わり、ひとまずフォルダごとにスライドショーを見てみることに。上手いことできているもので、BGMまでつけてくれて色々な思いが走馬灯のようにめぐりウルウルさせられる🥹。AIが人の心を動かす時代なんだなぁ…と実感する。

全てのフォルダをフォトアルバムには出来ないけど、せっかく頑張って仕分けしたので、いいタイミングで帰省してきた長男にスライドショーを見せてみた。これが予想外に衝撃を与えたらしく、人生の帰路に立つ彼の心を突き動かしたようだ。

子育てで大きな失敗をしたこともあったけど、いつも子どもたちの存在が母としての私を支えてくれた。長男は特に、たくさんの苦労もさせたし、もどかしい思いをしてきたと思う。それでも、スライドショーをみて心動かされたことをちゃんと私に言葉で伝えてくれたのだ。彼は彼なりの信念を持ち、時には失敗もしながら今、大人への階段を登っている。

子どもの頃と変わらず水辺が好きな3人

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