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ジンジャークッキーは母の味?

今の時代を生きる子どもたちは、昔のように特別感を感じる機会が少ない気がする。美味しいものを年中食べられ、ケーキは誕生日とクリスマス以外に何度も食べる機会がある。プレゼントだって普段からほしいものはたいてい買ってもらえて、あちこちで景品だのプレゼントだの色々もらってくる。子どもを集めるために大人が準備するお菓子や100均のおもちゃは、すぐに飽きて捨てられる運命にあることが分かっているのに誰も疑問に思わないのか、この先も延々と子どもたちからクリスマスの特別感を奪い続けていくのだろう。

私が子どものころはまだ、クリスマスやお正月は特別感があった。年に一度のクリスマスには、お互いにささやかなプレゼントを準備したりして指折り数えて楽しみにその日を待っていた記憶がある。

時代は変わっても、子どもたちには同じようにクリスマスのワクワク感を感じてほしくて、何年か前からクリスマスのひと月前くらいにジンジャークッキーを焼いている。クッキーを食べながら、今年もクリスマスが近いんだなぁ…と感じてくれているだろうか。

クリスマスにはいつも子どもたちに話すことがある。そのことを前に書いた記事はこちら↓

子どもたちも大きくなり、それぞれ忙しくしているうちにクリスマスツリーを飾ることもなくなって何年か経つ。ツリーを出してきて飾るのも正月前の忙しい時期に片付けるのも一苦労なのだ。
12月初めのある日、仕事から帰ると暗い部屋の奥にイルミネーションが瞬いている。不登校中の次男が出して飾ってくれていた。思春期真っ盛りの次男は、話しかけても「うん」の一言が返ってこればいい方で、自分の用事があるときくらいしか話してくれない。そんな彼が、クリスマスを楽しみにしていることがわかって何だか嬉しかった。

子どもたちが小さいころ好きだったピンクパンサーサンタ

今年のジンジャークッキーをまだ焼いてないことに、昨日気がついた。クリスマスイヴまであと2日しかない。締め切りの迫る仕事を家でやりながら、片手間に慌てて何とか焼いたのだけれど、型抜きも焼き加減も、手を抜くとこうなるよな、という結果になった。それでも三男がジンジャークッキーを楽しみにしていたらしく、ホッとする。

抱えていた仕事がやっと終わったので、今日はのんびりケーキを焼く予定。次男から、シフォンケーキのリクエストがあった。たったそれだけのことだけれど、満たされた気持ちでクリスマスを迎えられそうだ。

Merry Christmas to you all !!🎄

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