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三月花形歌舞伎

昨日の名古屋平成中村座の余韻を残しつつ
今朝、京都へ。
三月花形歌舞伎を見にまいりました❗️

というのも、この公演で常磐津舞踊の人気演目『忍夜恋曲者』通称『将門』が上演されると知り、決まっていた名古屋行きに1日足して
南座 の観劇を決めたのね🙂

扮装写真もステキよね

もちろん、メインのお芝居である
近松門左衛門没後三百年に因んだ演目
『河庄』と『女殺油地獄』も楽しみでした💕

この公演、『河庄』の主人公を右近さん
『女殺油地獄』の主人公を隼人さん
その両方に絡む女方のお役を壱太郎さん
と、バリエーションがいろいろ😊

昨日から、昼の部が桜バージョン、夜の部が松バージョンと交替しています。

というわけで、昼の部は『女殺油地獄』。
乍憚手引き口上は、壱太郎さん
「物販担当じゃない・・」と言いながらもグッズいろいろ持って紹介していました🤭
壱太郎さん、お客さんの反応を拾うの上手で
口上も演目解説も面白かったです❗️

ちなみに夜の部の口上は、隼人さん
はーちゃんも口上、楽しかったですよん。
花形歌舞伎が新春浅草歌舞伎のような若手の挑戦の場として開催されるようになった経緯や、PRの方法も他の劇場ではできないこと、例えばSNSの利用やグッズ販売などもその例と。
そうそう、筋書きにお稽古風景を入れたのは宝塚のパクリなんですと😅

『女殺油地獄』
これね、朝から見ると脳内に来るな〜😅
って言うか、これ隼人さんも壱太郎さんもテンション上がるのかしらん?
そう思うと凄いわ二人とも❗️
はーちゃんの花道からの出のところで、にざ様激似でびっくり❗️(似てるっ‼️)って思わず仰け反ったわ😅

最近の隼人さんの活躍は素晴らしいの

そして、油まみれの壱くんお吉の瀕死でも見せ方
がめっちゃ美しい。ここ、ホント(ケガしないでね〜)ってドキドキしながら見てたけど、2人ともキレイな滑り(表現変だけど😓)

また、与兵衛父の嵐橘三郎さん、母 吉弥さんのしょーもない息子への愛に泣かせられる😢
千壽さん の芸者小春が上方芸者色強くて良かったなぁ💕
上方の役者さんが脇を堅めてくださることで
纏まりますね❣️

昼の部『将門』桜プログラムは
壱くん・けんけんさんバージョン🌸

ずっと見たかった『将門』

待ちに待った演目。
常磐津舞踊の代表的な舞踊劇。
何せ、常磐津節を習い初めて二曲目の浄瑠璃で
一年かけて教えていただいた曲でして、
ほぼ全部覚えています🤭
なので、油断すると一緒に歌ってしまうほど
思い入れがあります。

でね、今回の演目では、素浄瑠璃の2/3 程のボリュームかな?
メインの詞章は概ね入っていましたが台詞は結構割愛されています。
(詞章や節はおウチによって違うこともあります)

滝夜叉姫がスッポンから上がってくる前にスッポンの中で銀色の棒みたいな物がキラキラ光っているの何?と言う声がSNSに上がっていて、壱太郎さんがトークショー(?)で「水の流れを表す"水気"」とおっしゃったそう。

確かに今日見ていたら、ちょうど〽︎往昔を茲に湖水の・・のところで蛙の鳴くような音が入ってきて、〽︎水気旺んに〜 のところでスッポンから
チラチラきらきらと雨が跳ね返るような、水が滴るような感じを見せています。

それにしても、最後はなぜあの演出なのでしょうね。落とした御旗はどこへ(笑)
また、謎に滝夜叉姫がスッポンから上がってきて
不適な笑み浮かべて花道を引っ込む・・なぜ?
まだ終わっちゃいないのよ、光圀さま・・って感じなのかしらん?妖しい・・(笑)

夜の部の『将門』は隼人さん光圀の松プログラム

たぶんこっちが従来の演出ではないかと。
最後が崩れた館の屋根の上に蝦蟇と滝夜叉姫がいて、赤い御旗をぱらりと下ろす方ね。

個人的には、隼人さんの光圀の声の出し方や抑揚の方が私のイメージしていた光圀に近いかも💕

昼の部でも思ったのだけど、ワタシが好きな
滝夜叉姫の台詞に
〽︎ひと器量ある汝故〜というところがあるのだけど、ここの壱太郎さん滝夜叉姫の言い方が思いの外、怖かった😅

今回は、一佐太夫さんの社中。
今年の新春浅草歌舞伎でも『どんつく』で語られていましたが、御年80歳くらいでしょうか。
1日2回のタテ浄瑠璃(それも結構な分量)を語るは大変そう。それでも滝夜叉姫の高音のパートも少し語られていました。

また、その一佐太夫さんのお弟子さんでもある
"笑い屋シゲフジくん"こと常磐津佐知太夫さんも並んでいらっしゃいます。
素人のワタシが言うのも烏滸がましいのですが
シゲフジさん、頭上げましょう。お一人だけ
ずっと頭下げているのは目立ちますえ・・😑

もう一つの近松作品『河庄』
文楽で見た印象と違うような・・
こんなんでしたかね(笑)

右近さん、しょーもないクズ男を全身で演じてます

でもね、けんけんさん演ずる紙屋治兵衛と隼人さん演ずる兄孫右衛門兄弟のやりとり、可笑しみをますほど苦しくなる・・そんな芝居🥺

善六(千壽さん)、太兵衛(千次郎さん)が
治兵衛を"紙クズ"って言うのもわかるくらい
クズ男な治兵衛をけんけんさんが全身で見せます❣️

ワタシ的一番は壱太郎さんの小春。台詞が少ないのに放つ空気が罪悪感に苛まれていて、見ていると押しつぶされそうになる。
ちょいと面白くしているけど
何気にお腹いっぱいになる演目だわ・・ 

名古屋→京都と、ずいぶん贅沢しちゃったけど
見にきて良かった〜🙂
せっかく京都に来たので今日帰らず、明日少し散策して帰京しま〜す🌸

南座・・好きな劇場の一つです

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