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【同業】スポーツ外傷を施術する為の電療機器、何を使えばいい ? ? ウチの場合

答えはありません。答えは本人が持っています。

と言ってしまえばタイトル詐欺になってしまうので、あくまでも参考程度にお願いします。


当院ではスポーツ外傷がメインのためタイトルがこうなりましたが、別に外傷ではなくとも、自分の院の患者層でイメージしてもらえるといいです。


各医療機器メーカーは、それぞれ自慢の電療機器をこれでもかというほど市場に投入してきており、正直何を使っていいか悩むと思います。金額もそうお安くはないので、買ったのに使わない・効果が思ったほどではなかったと言ったように不満が出てしまうと辛いです。

自分が取引している業者さんは、売ればいいではなくそれが必要なのかどうなのか、メリット・デメリットまで説明してくれるので信頼していますが、この世の中みんながそういう営業さんに当たることもそうそうないです。その為、ある程度の知識は必要になってくると思います。私は30代後半で養成校に入学したこともあり、卒業後(国家資格所得後)はすぐにでも開業しようと考えていた為、学生の頃からインターネットやカタログ等で電療機器を物色していました。開業時は既に3年間検討していたことになりますwww

高校生の時、車の免許ないのにCAR雑誌読んだりしてイメージしているのと一緒です。

開業にあたり、業者と何度も打ち合わせをし借りれるならデモ機を借りて、自分に使用し確認し、今使用している物療器(電療)を決めました。

電療機器(物療)っていっぱい持っていても、結局は使いこなせないと意味がないですよね・・・

私はいたってシンプル。

高周波まで出力が上がる低周波治療器、治癒の促進を促すことのできる電療をもう1種。温熱機器の3つ。ようは3台(3種)で結果を出そうと考えた結果、使っているのがこれです。

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製造:テクノリンク 販売:カナケン

●SARNOS(サーノス) 低周波治療器でありながら、高周波帯まで出力できる電療機器。片側3chを独立して出力できるため、同部位でも複数部位でも、強さの調整が可能です。プローブも付属している為、ピンポイントの施術もできます。出力だけではなく、Shotと呼ばれるダイヤルを調整することで、当たりの強よさも変更できます。定価だと、70万位です確か・・・

捻挫や肉離れなどの急性期には鍼で刺されるような痛みが特徴の波形のモードを、回復期には、筋のポンプ活動を行わせる波形のモード。

A派では浅層、B派では深層。Lモードでは低周波帯・Hモードで高周波とボタン押して組み合わせるだけ。

同業者に自慢された事ありますが、立体(3D)動態波もこれで再現できます。むしろ、こちらの方がchが独立しているので使いやすいと個人的には考えてます。

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製造:どこだっけ 販売:カナケン

●バイオカナックス 今、主流になりつつあるMCR(マイクロカレント:微弱電流)です。永く超音波が三種の神器のように覇権をとってきましたが、MCRはきてます。当院では超音波も使いましたが、使用頻度は減っていき今は売ってこいつで全部賄っています。外傷の回復だけではなく神経痛や火傷の除痛にも使えます。自分も日焼けして酷い思いしたことは本当に助けられました。定価で80万ですが、今は売っていません。その代わりにバイオミニⅡという携帯用の廉価版があります。そっちは13万くらい。

複合機にも搭載されているMCRですが、やはり専用機のようなスペックは出せないと思います。複合機のMCRを使用している先生、一度専用機を使ってみると分かります。

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製造:テクノリンク 販売:色々

●RISETRON(ライズトロン) 温熱機器では群を抜いて高額ですが、その分高性能です。深度も深く、筋が厚い大腿四頭筋でも十分にやれます。肩こりのような慢性もですが、肉離れの回復期の施術に使ったり疲労性の障害に使ったり頼りになる奴です。シンスプリントの施術で、脛骨内側にやったときはもうイイですよ。定価は160万とかだったような・・・


電療は効果ないとか時間稼ぎとか言う人います。他業種もそうなんですが、柔整師であってもそういう人います。ですが、電療は理学療法士が病院内で物療をおこなうずっと以前より柔整がおこなってきており、その経験やノウハウは他の追随を許さないのが本当です。手技も確かに柔整師の技の一つではありますが、

電療もまた技の一つなのです。

〇〇手技マニアや、手技メインで~という宣伝もよく見かけますが、どちらかに傾倒するのは、柔整としてバランスが悪いのでは(?)と思います。電療は使い方次第では効果抜群で、なんなら手技と相乗効果を生む大切な施術なのです。

施術補助という名目で受け付けの女性や無資格者にやらせている接(整)骨院存在しますが、電療も資格的要因は不要であっても施術と考えた場合、有資格者がその知識と経験をもっておこなうのは当然だと思います。

電療を蔑ろにして柔整師を名乗るなかれ。

私は電療だけで回復できるならそれに越したことはないと思っていますし、当院に来院した患者さんも

「えっ?」

「揉まないの?」

と言われることもあります。

外傷の回復に必要であれば手技も使いますが、基本的に揉むのは我々の業ではありません。


電療機器を増やすなとは言いません。だって私の財布ではないので。でも、ボランティアではないので、高額な電療機器を購入してどうやって回収するかまで考えたほうがいいと思いますよ。

というか、私の周りは考えてない人多すぎ。

それと必須の機器なのか、ワンランク上の施術の為に必要なのかそこも見極める必要があります。

本日の当たり前でした。


後記:いや、いいですけど。後輩柔整師とか知り合い柔整師に結構質問されます。「なんの電療使ってるの ? 」大体そういう人は〇〇が使っているからイイだろうって感覚で、理解して使うという努力を怠っている人だと思っています。買う前に考えて調べろって思います。この電療を使ってどうやっているのか・・・さすがに無料ではと思いつつ、特別なことしてないしなと思いつつwww




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