フォローしませんか?
シェア
ある日、彼から何の前触れもなく「ごめん、好きな子ができた」と言われた。それは単なる「好き…
ベッドルームに落ちていたピアスを拾った。濃い紫と淡い紫が混じりあった小さな宝石がシャラシ…
夜、月の光にきらめくクリスマスツリーを見に来た。キーンとした冷たい空気を感じながら、あな…
「きれいなブルーですよね」 僕がバラ園でしゃがみこんでバラの写真を撮って立ち上がったとき…
バルコニーに出てプランターのお花たちを見たら、昨日まで元気だった真っ白なラナンキュラスが…
「あと3つだね」 君は透明の瓶からラムネを1つ取り出して、手のひらに乗せて僕に見せた。淡…
「赤い糸をたぐってみようよ」って君が言った。 僕たちの左手の小指には赤い糸が繋がっている。ずっとずっと長く繋がっている。赤い糸のあっち側の端は誰か知らない運命の人と繋がっている。僕たちはそのことを知っていた。だけど糸の長さはあまりにも長すぎるから、その端までたどろうとする人はほとんどいない。 それなのに君がそんなことを言い出した。 僕はあんまり乗り気じゃない。だってどれだけ時間がかかるか分からないだろ。たまにどうしても運命の人を知りたくて赤い糸をたどってみた人の話をニュ