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あなたとの出会いは偶然、立ち寄ったカフェでした。 カフェの窓際に飾られた小さな陶器の鉢植…
スマホの着信音が膝に置いていたバッグの中で鳴った。中山さんが「どうぞ」と目配せをしてくれ…
「また恋するね」 あなたとの最後の日、私はまっすぐあなたを見てそう言った。ちょっと寂しげ…
僕は雨があんまり好きじゃない。傘をさしても靴が濡れて気持ち悪いんだ。だから雨の日はちょっ…
いつも私の連載小説『中山さん』を読んでくれてありがとうございます。読んでくれていないかた…
岐阜行きの新幹線に座る私の斜め前の席では大学生らしいカップルが楽しそうに話していた。私も…
「ねぇ、どこ見てるの?」 窓の外を見ているあなたの横顔に話しかけたら、あなたはこっちを向かずに「空だよ」と答えた。 「空」と答えたあなたは嘘をついてはいないけど、あなたが見てるのは空の向こうだ。 こんなに晴れた青空なのに、空を見ているあなたは寂しげ。 あなたはずっとつながる空の向こうにいるあの人を見ている。あなたが愛したあの人がいる。あの人を思ってる。 私を優しく抱きしめてくれるあなたの心の中にはいまもまだあの人がいるんだね。 それでも私はいいんだよ。私はあなたの
あなたが好きって気持ちを両手ですくって大切にあたためた。壊れないように、そっと優しく包む…
あまい声でささやく。 あまい目で見つめる。 あまい手で触れる。 「ねぇ、好き?」 「大好き…
ひとりで夜のベンチに座った。あたりを照らしてくれるのはベンチのうしろにある街灯だけ。 ほ…
そこにはずっと壁があってね。 もしかしたら手を繋げるんじゃないかと思うくらいとても薄い透…
「君には赤い花が似合うね」って言ってあなたが私に赤いお花をプレゼントしてくれた。 花一輪…
内緒のお手紙を書きます。 実はあなたの文章がとても魅力的で、私はあなたの文章のファンです…