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ちょっと照れくさそうに微笑む君の笑顔は変わらないね。 お酒を飲んで少し体を傾けた君を愛お…
昨日、公開した掌編小説『夏の酔い』がコンテスト「あの夏に乾杯」に投稿された記事の中で「先…
ホッとするひととき。 あなたの愛に包まれる時間。 何も疑わずに信頼して、少しも不安を感じ…
「美人だよ、とっても美人」 君が私の目をまっすぐに見つめて何度もそう言う。君の右手には赤…
届きそうで届かない。 そんな場所にあなたがいる。 求めても求めてもあなたの胸には届かない…
終わるんだね、私たち。 ずっと一緒にいようって言って抱き合ったけど、今日でもう終わるんだ…
ちょっと照れちゃう。 君が僕の横にいる。 いつもはすこし離れてるのに、さっき来たカップルがあっちとこっちにいる僕たちをくっつけた。 君の上に彼女、僕の上に彼が座って楽しそうにおしゃべりしてたね。 クスクス笑いながら、くっついてた。 30分くらいかな、それくらいしたら二人はどこかに行ってしまった。君と僕を隣同士にしたままで。 こんなに近くにいるのなんてはじめてだからドキドキしちゃう。 ずっとこのまま隣にいたいよ。 少しだけ触れた肩から君の温度が伝わってくる。
もっと早くに出会っていれば。 あなたはそんなふうに言う。 違うよ。 もっと早くに出会って…
心に寄り添うってどういうことだろう。 そっと横にいればいいのかな。 そっと手をつなげばい…
「愛なんてね、うつろうものなんですよ」 と君が得意げに言った。ちょっとだけ鼻の穴をふくら…
あなたが髪を撫でてくれた。 その優しさを感じたくて目を閉じた。 ゆっくり引き寄せてくれた…
「こ、ここ、よく来るんですか?」 あぁ、かんじゃった。でだしでかんじゃったよ。 決戦の日…
何度も鏡を見た。 右向き、左向き、真正面。なんなら後ろ姿からの振り向きポーズ。 あぁ、私…
聞きたくなかった言葉が耳に飛び込んできて、カーテンの端を思わず握りしめた。 「もう終わりにしよう」 あなたが私との別れを言いだすことは少し前から分かっていた。 バランスが崩れたから。 あなたの愛と私の愛のバランス。 少し私が重くなった。 なんとかバランスを戻そうとしたんだけど。 私はあなたを愛しすぎた。 だけどもう無理なんだね。 優しいあなたが別れの言葉を口にするなんて。 もう止めても無駄なんだろう。 私は「うん、分かった」と小さく答える。 あふれそう