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同人活動の楽しみ方

昨日まで一か月以上かけて、ようやく完成した同人誌を持って念願の即売会へ行くことが出来ました!
日々の仕事のストレスに負けそうになったけれど、頑張って描きあげ、遅刻は避けられなかったけれど、参加することが出来てよかったです!!!

原稿中ずっと付きまとっていた不安は、「売れなかったらどうしよう……」ではなく、「絶対描き上げたかった作品を完成させられなかったら……イベントに新刊として出せなかったらどうしよう」でした。
売れる売れないなんて不安は、念頭になかったです。
時間に追われ仕事に追われ、空いた時間で必死に描き上げるうちに、自分が同人誌を描く理由がはっきりしてきたのです。
今まで「ただ好き」で描いていて、「それが売れたら嬉しい」でした。
それはそれで合っていますが、原稿中走馬灯のように過去の自分の作品への不満を思い出していたのです。

今まで「在庫を出したくないから、どうやったら売れるか」を考えていました。
もちろん、在庫が出るのは悲しい気持ちは変わりません。ですが、10部刷って9部余ってしまっても(1部は自分用なので余らない)、もし部屋に置き場所がなくなり処分しなくてはならなくなったら、残り9冊を捨てる前に読めば良いことに気がつきました。
ぶっちゃけ自己満足でしかないかもしれないけれど、同人活動なんて自己満足でしかないから、自分の気持ちが済めばそれでいいんです。

横道にそれると、食事を摂るときに「いただきます」「ごちそうさま」って言うのだって自己満足ですし。

話の道筋を戻すと、処分するときのことまで考えて部数を刷ることは自己責任である同人活動では一番大事なことだと思うわけで。
何部刷って、最悪一部も売れずに全部処分することとして、印刷代にいくらまでなら使えるか・その作品にいくらまでお金を使いたいか、を考えて刷る
のが大事だと思います。

私は昨日の即売会は時間的にもコピー以外の選択肢がなく、一部から刷れるので時間とコピー機の紙とインクが許す限り好きなだけ刷れるわけですが、何故か20部刷りたかったんですよね。
いつも1部売れるか売れないかという知名度のない自分には、10部ですら余る予感しかしないのに、どうしても20部刷りたかったんです。

結果、1部売れました!!!
すごくうれしかったです!!!
正直、1部も売れない覚悟はしていましたから。それでも、全力は尽くして描き、全力で参加し、目的を果たしたようなものなので満足はしておりましたから、悔いはありませんでした。
なので1部はプラスな感情しか生まないわけで、買ってくれた人が納得して買ってくれたのならとても嬉しいって、嬉しかったです!

そして19部は余り……いえ、私の分も引くと18部ですね。
18部のコピー本をこれからどうするか考えないといけないわけですが、いや、幸せですね。

即売会中ほとんど暇だったので、自分が作った新刊と過去一部も売れなかった同人誌を読み返していて、わかりました。
これはどう考えても私が愛し、私に愛された同人誌だな、って。

何回読んでも自分の性癖にドはまりだし、自分の胸がキュンする話だし、絵も好きだし……。
あれは30部刷ったけど私以外には読まれていなかったら30人中30人にはウケなかったけど、私が好きだし、処分するときも全部の本を読んで「好き」って言えるので、少なくとも30部は私に愛されるわけです。
でも処分するにしても、このジャンルで活動している限りは持ち続けているつもりですけどね。

自分が心の底から「好き」と思えるものを作れた。
それがとても幸せだと知ることが出来た、今回の原稿中と即売会でした。

「売れるものを」と思うことは、自分の好きとは違うものを作るわけで、本来自分がしかたった「同人活動」とは全然違っていたんです。

だから、「好きなもの」を自分の責任で生み出すことが出来たことは「売れる」「売れない」ことよりもずっと幸せなことだって感じました。

でも、即売会に参加する費用も印刷代も無料ではありません。
そして一部も売れなければ、それらはすべて自分だけで払う形になります。
なので下手するとうん万、うん十万を一冊の本にかけたり、何十、何百、何千という在庫が貯まっていく同人活動は、本当に贅沢な趣味だなって改めて思います。

これからも同人活動を続けていけるよう、頑張ってお仕事します!!!(原動力)

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