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自分に合うかどうかが大事で



「最悪、めっちゃ肌荒れした。ブスになった」

「そんなことないよ。いつも嫁ちゃんは可愛いよ」

「でしょーーー!!」

「めんどくせぇな」

結婚生活を10年続けてると、わたしがこう言ったら主人はこう答える、というお決まりコントができる。

「でも肌荒れしてるな。どうしたんだ」

「ドモホルンリンクルを頼んでみたの」


元々わたしの肌はとてつもない敏感肌で、乳液と呼ばれるものをつけるとほぼ100%荒れる。

クリームと呼ばれるものも50%くらいの確率で荒れる。

さらに、今は10代20代の頃に比べて落ち着いてきたけど、ちょっとしたことですぐに蕁麻疹を発症する。

お風呂後は常に体が痒く、運動後も体が痒く、ジムで走っていても、30分を超えたあたりからは、疲れよりも痒さとの戦いになる。

主人に腕を触られると

「痒くなるからやめて」

と言って突き飛ばすくらいの敏感肌である。

昔は皮膚科でエピナスチンというアレルギーの薬をもらい、飲み続けていました。

乳液やクリームが使えないとなると、お風呂後のケアはどうしてるかというと、

化粧水オンリーです。

え……。乾燥やばくない?

そうなんです。

20代はなんとかなったけど、30代となるとやばいのです。
皮膚科でもらえるワセリンかヒルドイドをうす〜く塗ってなんとかしてます。


1週間ほど前。

SNSに「シミ、シワ対策は20代のうちから!」なんて美容液の広告が流れてきて、

「さすがにわたしもそろそろちゃんとケアした方が良いんじゃないか」と思い始めた。

そして! よく聞くドモホルンリンクルのお試しセット(無料)を申し込んだのです。

クレンジング、洗顔、泡パック、化粧水、美容液、乳液、クリーム、日焼け止め下地

この8種類セットが3日分。

届いたその日から使った。
普段は化粧水オンリーで1分で終わるケアも、下地以外の7種類を丁寧に通すと40分もかかった。

全てを塗り終わったあと、肌がヒリヒリした。

「普段こんなに肌に塗りたくることないから、肌が慣れてないんだろう。有名なドモホルンリンクルだし、大丈夫だろう」

そう思った。というより、そう思いたかった。

布団に入って、翌朝の肌の状態を楽しみにしながら、そのまま寝ました。

そして朝。鏡を見てびっくり。

頬は熱ったように赤くなり、ニキビのような吹き出物がブツブツと。
口周りはかぶれたように薄皮が捲れ上がっていた。

「ドモホルンリンクルなのに荒れるってやばくない? あのドモホルンリンクルなのに」

「合わないんだから仕方ないな。あんたほんと何やってもダメだな」

その言い方だと人間性そのものをバカにされてるみたいだ。

「高いのになー。基本セットってのが化粧水、乳液、美容液、クリームの4種類で、2ヶ月分でいくらだと思う?」

「2万円くらい?」

「36300円」

「は!? そんなすんの!?」

そんなするドモホルンリンクル様のお試し無料セット3日分を、1日分しか使わないで捨てました。

その後は、いつものように1リットル1500円の安い化粧水をジャバジャバ使うという美容法に戻ると、

かぶれた肌は3日で元通りになりました。


どんなに高級なものでも、自分に合わなければ意味がない。

なんだかハイブランド品みたいです。

先日お会いした50代くらいの女性が、大きなロゴが入ったトリーバーチのトートバッグを持ってました。

なんだかそれがすごく似合ってて、

わたしはルイヴィトンが好きですけど、値段的にはルイヴィトンの方が高級ですけど、

わたしとその女性、どちらが品良く見えるのかなって考えたら、トリーバーチを持つその女性の佇まいが素敵で、とても敵わないなと思いました。

自分に合うものを持つのが大事で、合わなければ逆に酷く見える。

わたしには安い化粧水が合うので、これからも堂々と安い化粧水を使い続けようと思いました。




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