いつもの道 いつもの曲 いつもの信号 何も変わらない一日が始まる 職場でも挨拶程度の会話で パソコンと向かい合う日々 そして何事もなく帰宅し 一日を終える 私の毎日を描くなら一本の線 それが何本も重なりやがて黒く塗りつぶされて埋まっていく きっとそうだろう そう思っていた あの日あなたに出会うまでは あの日いつものように帰宅 前から素敵な窓だと思っていた一軒家 クリーム色の壁に水色窓枠 庭に咲く満開の桜 そこに夕陽があたり そこだけが周りの景色から浮き上がって見えた 色
結局私は何なのだろう もう気がついている わかっているのに認めたくない…だけ ただの都合の良い女なんだ 私のために時間を作るのではなく 空いた時間に私を埋めているのだ だから、この日は何もないけれど と連絡をしてくる 会いたいんだけど とは連絡してこない 殆どは大丈夫ですよと 返事を返してしまう 会いたいから…連絡を待っている でもなんだか疲れてきた 私の事 好き?って聞いた時 大事な人です と言った 好き ではなく 大事な人 大事な人ってなんだ 何なんだ もう
兎に角疲れる 顔が固まったまま わざわざ車で行く理由を察してくれ っていい人ぶる自分に1番疲れる