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ニュージーランド—盗まれた「聖衣」、ちゃんと元に戻される(2024/1/18)

ニュージーランドのとあるセルビア正教会で、儀式などに使う大事な聖衣が盗まれました。

グルバツキー神父は、「深夜2時頃、教会前の監視カメラに三人の若者が映りました」と述べます。若者たちはひとしきり騒いだあと、一人が聖なるローブと帽子を被ってその場を去ったとか。「(聖衣だと)わかって盗んだようには見えませんでした。彼らはふざけて「仮装」しただけのようでした」と神父。

神父はSNSに、その服は大事なものなので返してほしいと投稿しましたが、警察に窃盗の被害届を出すことはしませんでした。
その若者たちが正しいことをすると信じていたのです。

はたして、聖衣は次の火曜午後の礼拝までに、教会の前に返されていました。ローブと帽子は、大きなカバンに、謝罪のメモと一緒に置かれていました。

「トラブルとストレスをかけてしまい、ごめんなさい。もう二度としません」と書かれたメモには、持ち去った若者の名前が書かれていましたが、グルバツキー神父はその名前を公表するつもりは無いと言います。「私は聖衣が帰ってきてとても幸せです。この服は私にとって特別な思い入れがあるんです。もし彼に会ったら、私は特大の笑顔で握手しますよ」と神父。



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