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傘を忘れた。

1週間前日記 8/14(月)

今日から日記を書き始める。特に理由はないけど、初めて知人が書いてる日記を読んで「かっこいいな」と思ったから。文章は基本的に映画のレビューとレポートの時にしか書かない。映画なんて虚構の世界を考察するより、もっと自分の世界に興味を持ちたい。さて、いつまで続くかな。


朝起きたら、隣のスマホで可愛いピカチュウが眠ってる。この光景にも随分と慣れたものだ。今日は月曜日だから一週間慣れ親しんだカビゴンともお別れ。朝起きた時に「今日はどんな新しいヤツに会えるかな」とワクワクしてるのはいつぶりだろう。ポケモン様様です。次のカビゴンの好物はカレーとシチュー、朝っぱらからどデカいカレーを掻き込むカビゴンを羨ましく思いながら、遂にピカチュウがチームに必要無くなったことに気づく。新しい出会いと別れが春以外に無い私にとって新鮮な出来事だった。


10時頃に「15日、新幹線、計画運休」の文字を見つけた。私は明日大阪で開催されている「冨樫義博展」に行く予定だったので非常にショックだった。イベントに行くよりも普通に友達に会いたかったのもある。1ヶ月前に会ってるけど…



しかし、今日のメインイベントは「呪怨 the live」に行くこと。6月からチケットを買って凄く楽しみにしていた。気分を変え、準備をして、駅に向かう途中で傘を忘れたことに気づいた。絶対夜からは雨が降るというのに…。傘を忘れた事を忘れないために日記を書き始めることを決めた。ここまでは新宿行きの電車で書いたものだ。書いてる途中にふと素敵なプロポーズの言葉が浮かんだ。


「君に出会った時、白ウサギを見つけたアリスの気持ちだった。」


これを誰かから言われたらトキメクだろうか。私は五分五分なので、誰にも言わないようにしよう。


………


「呪怨 the live」を観劇。

正直、めちゃくちゃ怖かった。中央の360度回転する舞台で繰り広げられるのは『呪怨 オリジナルビデオ版』のストーリー。全体が見れる「怨」の席で前から2列目。普通に伽倻子が目の前を歩いていて、「こっちは絶対に向くんじゃない」とビクビクしていた。しかし、伽倻子よりも私をビビらせたのは右隣の席の客だ。ホラー映画の演劇というのに全くホラー耐性がなさそうで、カーディガンにくるまり1時間半ずっとブルブル震えていた。演者が普通に客席から現れる舞台だったので、「こいつも演者じゃないのか」と私は勘ぐり、体をぐっと引き締めた。結局、その人は何でもない客だったが、演劇鑑賞なんだからもっとドシッと構えて見てほしいものだ。こっちが怖いだろ!


鑑賞後はカフェで一緒に観劇した先輩と語り合った。どうやら女子はみんな伽倻子になるかもしれないらしい、彼氏さんにはそれとなくこの事を伝えることにする。


先輩と駅で別れると雨が降ってないことに気づいた。何と運が良いことだろうか、雨予報の晴れは普通の晴れより嬉しいが、雨予報なのに傘を忘れたのに晴れは階乗のように嬉しさが増す。

帰り道、私は最近行ってなかった家系ラーメンに向かった。最寄り駅の自宅とは真逆側にあるラーメン屋だが今日は歩いて食べに行く元気があった。やはり、いつも通りの旨さだった。このラーメンを心の中で「大天使の息吹」と名付けた。


帰宅し、汗だくの服を着替えてダラダラしてたらもう23時だった。明日の予定は無くなったけど、敢えて早めに寝ることにする。特に理由は無いけど、「その方が何か得した気がするから」という絶対自分では納得できない論理を組み立てた。



今日の一曲

シーグラス / Saucy Dog

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