暗闇フィットネスの今後①
こんにちは。大辻彰誉です。
2022年版のフィットネス業界カオスマップを拝見する機会があり、暗闇フィットネスの今後について考えてみようと思います。
あくまで個人での主観の話になりますので予めご理解いただけると幸いです。
フィットネス業界カオスマップによると、暗闇フィットネスが全体的に店舗が増えていないことが分かりました。
以前の記事で低価格フィットネスがどんどん増えていってる状態で、なかなか店舗が出せないのは今後厳しくなるのでは⁉︎と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
フィットネス業界カオスマップよると、ベンチャーバンクグループのホットな空間でマインドフルネスを取り入れた暗闇ボクシングジム「Burnes Style」を除いては、どのブランドも店舗数に変動ないことが分かります。国内ヨガ業界のトップで走り続けるLavaの姉妹ブランドでもありますから、店舗数が増えてる理由は何かあるかもしれませんね。
しかし今回は、全体的に一時期の盛り上がりと比べて少し落ち着いてる雰囲気のある暗闇フィットネス全体の課題を僕なりに探っていこうと思います。もう一度いいますがあくまでも個人主観です。
物件問題
水回り問題
暗闇フィットネスに共通している要素の一つに短時間で大量の汗がかける!を打ち出しています。ここで必要になってくるのが大量にかいた汗をすぐに流せるシャワー室です。汗を流さないまま外へ出るのはかなりのストレスになりますよね。その為、シャワー室は必須として物件を探すことになります。水回り問題から物件探しが困難になることも多いのです。以前飲食店として使っていた所など案外すぐに見つかりそうだったりしますが、虫が大量に発生する。ネズミが出るなどの問題も店舗を建ててから分かることもあるようですね。クリーンなイメージを持つフィットネススタジオではそれは避けたいところです。
耐震問題
意外と知られていないのが、耐震問題かなと思います。バイクフィットネスやトランポリンフィットネスなど、ride型のようなブランドに当てはまる問題ですが、満席になると60人以上の人が一斉に動き、立ったり、ジャンプします。そう!揺れが凄いんです。ビルだったりした時に、上の階が揺れてクレームに繋がるという例もあるみたいですね。その為、地下であったり、戸建て限定であったり、耐震性に優れている場所を選ぶ必要が出てくるみたいですね。
スタジオ環境
暗闇フィットネス業界のもう一つの特徴的な要素といえば、非日常空間を提供する。だと思います。
顧客へ期待を超える感動のレッスンを提供する為に、スタジオ環境の設備投資はめちゃめちゃお金かけています。Feel Cycle(バイク)、jumpone(トランポリン)などで知られるベンチャーバンクグループやbmonster(ボクシング)などの大手暗闇フィットネススタジオは、実際にアーティストのLIVEで使用されるライティング、プロジェクションマッピングの導入などスタジオ環境への投資は妥協しません。こういった点からも一店舗出店するコストというのは、他フィットネススタジオをオープンするよりもハードルは高いと思っています。
物件に関しては、今回挙げた点に強い不動産スペシャリストとかいたらいいのにな!と個人的には思っています。めちゃめちゃ素人浅はか意見ですが、意外とオーナーは物件探しに悩んでいるかもしれませんね。
非日常空間へのこだわり
スタジオ環境についてですが、暗闇フィットネスに体験取材をしたある記者の方の記事で興味深いことを言っていました。
「暗闇の中では周りの人に見られていない事から自分をさらけ出す事ができる。瞑想とは全く逆の手法ではあるが、周りの世界から離れ、その瞬間自分に集中しているということは瞑想と似たものがある。」
ニューヨーク最強フィットネスで紹介しているSoul Cycleもこれと似たものがあるのではないだろうか?
Soul Cycleも暗闇という点では同じだが、他機材にコストはあまりかけていない。
最新機材というのはどんどん進化していくと思います。最新=感動の進化としてこれからも追い求めていくのか?
別のアプローチでインストラクターの価値を高めていくのか?
終わりに
今回は、暗闇フィットネスが抱える課題について、僕なりの視点で考えてみました。
暗闇フィットネスは私自身が働いてきた経験もありますので、思いは人一倍強い部分もありますが、本当に素敵なフィットネスジャンルだと思っています。暗闇フィットネス業界全体として、これからも多くのファンの笑顔を作り出せるように盛り上がってほしいと思っています。
つづく
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