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フィットネスクラブの離職

こんにちは。大辻彰誉です。

今回はフィットネスクラブの離職についての記事を読んだので、僕なりの感想を含めて発信したいと思います。

まずは離職の原因はなんなのか?自社の問題点は何か?を見つけ出し、その改善策を考えていかなければなりません。

まず私のフィットネスインストラクターとしての経験を少しお話しさせていただくと、6年間正社員雇用でフィットネスインストラクターとして働き、会員数1200名の店舗の店長の経験、トレーナーとして100名以上のインストラクターの育成をした経験がございます。

私自身もフィットネスインストラクターとしての職業を辞めており、店長やトレーナーとして働いていた時も社員の離職率というのは大変多く悩みの種でもありました。今回の記事を読んでなぜフィットネスクラブでは離職率が高くなってしまうのか⁉︎の課題に迫っていきたいと思います。

フィットネスのクラブの離職率が高い理由は、将来性が見えないこと。

①将来身体を動かし続ける自分が想像できない。

フィットネスインストラクターの仕事をしている!と周りに伝えると、「ずっとは続けられない仕事だね!」ととにかく言われる事が多かったです。20代の若いうちだから、これだけ身体を動かせるけどこれが30、40と歳を重ねて同じ事をしているとは想像できない。というのは、多くの人が感じることだと思います。

フィットネスクラブは1日のレッスンのコマ数は決まっている事が多いです。誰かが休んでしまったり、急な退職がある場合、空いたレッスンは誰かが代わりに代行しなくてはいけません。会員ビジネスの為、毎月のお月謝をいただいてる以上、簡単に休講することもできないのが事実です。1日で何レッスンも提供したり、休日でもレッスン提供しに来たりなどが続くと生涯の仕事としてイメージするのが難しく感じる人は多いと思います。

②低賃金

フィットネスインストラクターの平均年収は、300万〜350万と言われており、日本の平均年収よりも低いです。特に男性の場合、生涯この仕事を続けようと思っていると答える方は、かなり少ない印象がありました。パーソナルトレーナーでの独立や、個人事業主として活動する方が多かったり、全く別の業種(特に営業職)に転職する方も多いです。

同じフィットネスクラブで在籍していても、給料を上げる為に、店長やマネジメント業務としてキャリアアップをされる方もいらっしゃいますが、求められるスキルが全く違うこともり、これをする為に働いたんじゃなかったと!離職に繋がってしまうケースも多々あるように感じます。

③ライフイベントに左右されやすい

フィットネスクラブは一般的に、休暇が取りにくい。労働時間が長い。働き方の選択肢が少ないなど、そもそも一般的や企業と比較すると働き続けることが難しいと感じる部分は沢山あります。私もフィットネスインストラクターとして働いていた時は、ほとんど有給休暇は使ったことがありませんでした。使ってはいけないではなく、使えないというのが事実です。労働時間は早朝6:30出勤。もしくは23:00を回る遅い時間のシフト。固定シフトで時間の予定のコントロールがとても難しかったです。

女性の場合は、1人で生活している時は大丈夫でも、結婚や子供を授かるタイミングの事を考えると、長くは働けないと考える人がとても多かった印象があります。特に子供が生まれた後、保育園の送迎などの時間と被り、固定シフトだと難しい場合もあります。

④業務内容が入社前とギャップがある

基本的にインストラクターとして入社した人は、レッスンを提供したい!という思いから働く方がほとんどでしょう。しかし店舗ビジネスである以上、販売商品がレッスンだけでは固定費が賄えない場合があります。実はレッスン業務よりも自社のアパレルやプロテインなどの販売、入会時のクロージングなどの方が圧倒的に業務量が多いのです。

レッスンをメイン商品としているのでレッスン研修などは初期の段階からしっかりしていても、店舗でのオペレーション業務は実際その店舗任せという事は沢山あります。その為、しっかりとしたフォローがなく商品の押し売りなどを嫌い、本当はこれがしたかったことじゃないのにと辞めてしまう人達も多いのです。

ここまで離職してしまうネガティブな理由を挙げてきましたが、離職した人の中でも1つだけ共通してポジティブな理由を言っていたなと思います。

それはみんな、

レッスンは大好きであるという事です。

みんな目の前の人を自分の表現力で笑顔にさせる事が大好きな人達が集まっているなと感じていました。

一度将来の不安を感じて辞めても、結局また別の場所でフィットネスインストラクターとして働く人が多いのは、ネガティブな要素よりももう一度レッスンがしたい!という思いが強かったからでしょう。しかしこの不安はまたやってきます。

今回は、フィットクラブの離職について書かれている記事について、実際にフィットネスインストラクターとして働いていた私の意見も含め、発信させていただきました。

次回は、どのように改善していくか⁉︎という記事もございましたので、こちらも考えていきたいと思います。

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