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6月

色彩
植物の一部を四角く切り取り拡大することで、形態と切り離し、色彩にのみ意識を向けさせる。

ブルーベリーの実
深紫色に染まる前の淡いとき。
アスファルトに落ちていた民家の梅
黄緑色から黄色へ、そして一部がオレンジ色へ。
秋海棠の葉
枯れゆく1枚の葉の中に鮮烈な色があった。
アガパンサスの蕾たちを包んでいるのも
涼しげな薄い青緑色は、ひんやりして湿り気のない今年の6月前半に合っている。
木瓜の実


木斛の落ち葉の模様
木斛の葉が落ちていた、まだあの光沢は残っていたがもう濃緑色ではなく、枝から切り離されて栄養も水も受け取れなくなり、細胞が死んでいくのが色彩でわかるようだった。
家に持ち帰ると拾ったときよりもさらに黒茶色が葉全体に広がっていた。
そんな木斛の落ち葉の模様を切り取り組み合わせた。


アガパンサスの蕾たち
にょきっにょきっと出てくる様子


その他

ヒメヒオウギズイセン
木の枝のようなリズム、そこに色彩も加わる。


不明
名を知らぬが美しい


エゴノキの実
萼のような部分がなめらかに実の上の方を覆う、花柄から萼への形態と色彩のなめらかな移ろい。


掲載者 山本

葉光が、樹木、植物をつぶさにみつめる者達の、それぞれの独特な視点を表現する場、新たな魅力を知る場となるよう、ここに自分の視点を載せたい方を求む。
連絡先 k6n24rsat@i.softbank.jp