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老後に備えておきたいこと。

 急になんですが、私はこれから老後に突入します。そんな大袈裟なものでもないですが、このセルフメディケーションコーナーをちょっと休憩して考えてみました。老後に備えて何が必要かと言うことがちょくちょく議論になっています。少し前にはさる政治家がお金が2千万必要とのたまい、物議をかもしていました。でもその方も十分老後と言っていいお歳なんですね。でも他人事のようにそんなことをおっしゃるのは、月並みですが現役でいらっしゃるからです。老後も末長く仕事をすることが推奨されますが、それは国にとって都合のいい政策で、働いておれば認知症にもなりにくいとも言われています。

 このところクリニックの継承案件のご案内が、目立って増えてきました。いっときとは違って、今はそれほど探しているわけではないのですが、一応向学のために一通りその案件の財務状況や詳細を聞いてみることにしています。今はZoomなどオンラインで面談ができるので、ちょっと合間に聴けるので。

 多くは徐々に診療日数を減らしてきて、赤字に転じたので、体力的に限界、後継者が居ないので、という理由が共通しています。若ければ赤字を黒転する意欲もあったけど、もうここらでおしまいに、という感じです。外来に座る、話をすることも負担になってきて、意欲減退してくると、おそらく若い患者さんには分かります。時間が遅くなると余計にえらくなる、夕方の外来は早々に閉じておられる例が多くみられます。それに昨今、デジタル化や点数削減も重なり、余計に面倒な気持ちが強くなり、引退の肩を押されると思います。

 そうした財務状況が良くない不利を払拭するために、仲介業者は、立地がいいので伸びしろがある、今は患者数が減っているがすぐに回復する、という説明をされます。売り上げや患者数が少ないのは、伸びる余地がある、成績が悪いけど勉強すれば良くなる素質があるという、塾で聞く月並みのセリフを言うなあ、と聞いています。そして必ず付け足されるのは、周辺住民は高齢化しているので、訪問診療のニーズも相当高い、と。そして売り手の退職金と仲介手数料を確保するために、結構な仲介手数料を伝えてこられます。

 先だっての案件は、周りに昭和の高度成長期に建てられた公団住宅や集合住宅が密集していて、まさに訪問診療にうってつけの地域でした。4階以上になると高齢の住民の方は階段を下りれないので、外来に行けません。当たり前ですが、この頃の集合住宅はエレベーターがないんですね。すでに100件近い往診のニーズがあるが、今は断っておられます、と。

 ただ、私は首を振って答えました。申し訳ないが、こちらはその、、、4階以上に上がるのが自分がひと苦労なので、それはあまり有り難くないなあ、と。夏の暑い最中はトライアスロンになるんですよ、と。向こうも二の句が継げませんでした。最近のお断り方法はこれにしています。

 長々何を言いたいかと言うと、老後に必要なのはお金ではなく。体力、脚力です。現役継続の意欲の源泉であり、お金の元になります。インドアの趣味を続けるのも、意外に体力気力が前提です。今つくづく感じるのは、体力さえあればどうにでもなる。こう思います。今日は休憩させていただき、雑談で終わりました。

 次は骨折について、思うところを書きたいと思っています。


2024年6月4日

当院では便秘と腸活外来、生活習慣病外来を定期的に行なっております。オンラインでの診察も可能です。お問い合わせ下さい。

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