事業者金融業の世界

新卒で入社した事業者金融業界。
同業他社のN社(本社:京都市)さんはCMをバンバン流し、
隣接する消費者金融業界では、
T富士さんのダンスCMが話題を呼び、
業界的には大隆盛時代だったと思います。

赤プリでの入社式、研修を終えた私は
大分支店へ配属となりました。

【営業スタイル】


この世界の営業スタイルは・・・「ひたすらテレアポ」
使用する資料は・・・
⑴帝国データバンクの資料
⑵タウンページ

1日に200件から300件電話します。
顔の見えない相手に、
「事業資金のご案内で・・・」と言ってアポを取ります。

とはいえ、当時の出資法に基づく法定金利は40.004%!!
日掛け金融(毎日返済金を集金する金融業者)に至っては109.5%!!

この金利の商品の案内でアポに応じて頂けるのは・・・

  1. 今すぐ借りたい

  2. 近いうちに資金ショートする可能性があると考えているが、銀行融資はピークで、これ以上の融資には応じてくれない。

このどちらかに当てはまります。
2は計画性があり、比較的事業規模の大きい会社なので、殆どが1です。

会うまでもなく、電話でトントン拍子で話が進んでいくのが大半で、
お会いして話を聞いてから、という会社は稀な方でした。

【審査のポイント】


貸したカネが回収出来るか?

貸したカネが返ってくるか?ではなくて貸したカネが回収出来るか?
ココが、銀行融資との決定的な違いです。

具体的な審査のポイントはまた次回・・・。

















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