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母の転倒

高齢者の独居で注意しないといけないことは、認知症であればもちろん徘徊などがあるのでそれは注意が必要ですし、たとえば火の不始末、暖房とかガスなどを使うものとか仏壇の線香。
このあたりも注意が必要なわけです。

それともうひとつは、転倒リスクです。筋肉がだんだんと衰えてきてるので転倒するということはよくあることです。
しかも、高齢者のほとんどが骨粗鬆になっていますので転んで骨折ということはかなりありえます。
転んで一番問題なのは大腿骨頸部骨折。
これになると、一番血液の流れの悪いところなので、治ることはなかなか難しく、選択肢として手術がありますが、手術可能な年齢もあれば不可能な年齢もあるわけです。
母は89歳。
手術は基本的には難しくリスクが高い全身麻酔になるのです。

一昨日になりますが、夜中に目が覚めて母の室内を見たのがおそらく2時~3時くらい。
その時はもうすでに起きていて、ソファに座ってるように見えました。
その後4時くらいになって、床に寝ていたのです。
最初は床に寝るなんてどうしたんだろうと簡単に考えていたのですが、朝6時になってみると、まだ床にいます。
どうも床に倒れているように見えます。

これはただ事ではないかもしれない。

急いで身支度を済ませて、6時半には母のところに到着。
玄関を開けて中を確認すると。真っ暗の中に、母が倒れています。

どうした?大丈夫?

そうやって声掛けすると、あ~いたたたた。
叫び声に近い声がします。

すぐに電気をつけて確認すると、床に倒れ足を押さえている母がいるではないですか!
痛いところを確認すると、股関節周辺をさします。

え?痛いのはここ?

うん・・・なんでかわからないけど、急に痛くなった

転んだ?

転んでない・・

認知症の高齢者はとにかく、短期記憶がありません。
転んだとしても転んでないというでしょう。

足をたたくと叩打痛があり、骨折が疑われます。

ここで痛いのだったら、股関節あたりだからもしや・・・

室内を明るくすると、トイレに行こうとして転んだのか?と思われる形跡もあります。

着替えようか。そのままじゃ寒いでしょ。

うん・・でも脱げない。どうやって着替える?

腰はあげれるの?
あげれない・・

もう骨折部位を動かさないように、少しづつ少しづつ脱がせるしかないのです。
続く

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