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副作用

漢方は副作用がないのでしょうか?という質問をいただくことがあります。

もちろんどんなものでも、主作用と副作用があります。

主目的としている作用以外を副作用というのであれば、目的以外の作用がないというのはありえません。どんなものでもありますよと返答しています。

漢方薬にはいってる生薬で、こんなのがはいっていれば、該当のある人は気をつけたほうがいいです。

甘草です。

甘草は偽アルドステロン症という腎臓の働きに変調をきたしてしまい、浮腫みがでてしまうことがあります。

少量なら問題はないのですが、一度の3グラム取る場合は注意しないといけません。

甘草を大量に(3g/日以上)含む方剤:小青竜湯、人参湯、芍薬甘草湯、甘麦大棗湯

ここらあたりは要注意です。

なんか最近浮腫みがあるなと思ったら見直しが必要です。

次に麻黄です。

エフェドリンを含みますので、興奮作用があります。もちろん風邪をひいているときなどは汗をかかせたりすることも大事ですので、主作用でもありますが、これが血圧を上げてしまいます。

通常血圧である人は特に問題はありません。

上がっても10~20くらいですから

しかし、高い人が特に、150くらいの人は170とか、180とかになっちゃいます。

それは危ないので麻黄を含むものは注意しないといけません。

麻黄を含む方剤:
葛根湯、小青竜湯、麻黄湯、麻杏甘石湯、麻黄附子細辛湯

一応、副作用とされていませんが、こんな報告が上がっていますので、一応書いておきます。

桂枝や人参を含む方剤で発疹のでる場合が、また(柴胡)とオウゴンを含む方剤で間質性肺炎・薬剤性肝障害や膀胱炎をおこす例があります。サンシシ(山梔子)を含む方剤で腸間膜静脈硬化症の報告がありました。

下に使ってる漢方薬を上げておきます。

桂枝方剤:
葛根湯、柴胡桂枝湯、五苓散、小青竜湯、桂枝茯苓丸、麻黄湯、桂枝加芍薬湯、小建中湯 など
*人参方剤:
小柴胡湯、半夏瀉心湯、人参湯、補中益気湯、六君子湯十全大補湯、大建中湯 など
*柴胡と黄ゴン方剤:
小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡桂枝湯、などの柴胡剤
*山梔子方剤:
黄連解毒湯、加味逍遥散 など

また妊娠中に使ってほしくない漢方薬を最後に上げておきます。

桂枝茯苓丸・大黄牡丹皮湯・桃核承気湯などの活血駆瘀剤、潤腸湯・麻子仁丸などの緩下剤


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