「LAST EMPEROR」
おはようございます。
お元気でお過ごしでしょうか?
坂本龍一さんがお亡くなりになった報道がありましたね。
少し前に彼の出演した映画を観る機会があったので、今日はその感想を。
まず中国(清朝)を舞台にした大作なのに、イタリア、イギリスとの共同製作ということでセリフが全編英語なのに驚きました。
幼少期の溥儀までも英語を話す。
そして壮大なスケールの紫禁城でのロケ。
あのロケが実現し、そして音楽に坂本龍一さんを器用しただけでこの映画はほぼ成功が確約されていたんどろうなと想像できます(笑)
清朝最後の皇帝の回顧録という体ですが、要所要所にフィクションというか、史実以外だろうなと思われる要素や演出も盛り込まれています。
そのくらい中国や東洋、その時代の宮廷というものが西洋社会には神秘的な存在だったのかなとも思う。
でも人間、権威者の心情へのアプローチはなかなかリアルだったのではと。
皇帝という人間が持つ孤独。
幼い人から人の上に立つことを教えられ、眼鏡をかけること、食事、結婚、勉学、そんなことまでも決まり、しきたりの中で滞りなく運ばれていく。
世界大戦勃発後、国際社会で生き残るための葛藤や、戦犯としての過酷な日々は想像以上でした。
でも溥儀自身は不思議なほどスレたところがない人物だったという記述もあり、そういう人間性や雰囲気が映画にも反映されていました。
成人後の溥儀役ジョン・ローンがとてもハンサム。
そしてピーター・オトゥールの英国紳士のサマも見応えありました。
最後のシーンで、溥儀の笑顔が見られたのが気持ち的にとても救われました。
それでは、皆さま、今日もいい日を。
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