「若き仕立屋の恋」Long Version
みなさま、おはようございます。
お元気でお過ごしですか?
ウォン・カーウァイ監督の「若き仕立屋の恋」Long Versionが上映されるということで観に行ってきました。
そもそもウォン・カーウァイ氏の作品をきちんと観たのが昨年9月に開催されたウォン・カーウァイ再上映企画が初めて。
その濃厚でファンタジー気もある世界観、また香港や他の中国都市の雑踏やにおいの捉え方、人間の圧というかスピーディーさも感じさせるカメラワークがとても好きでした。
そして特筆すべきは、日常、非日常を超越した世界で炙り出される捉えようのないような人の心、内面のリアルさ。
すぐに彼のファンになりました。
今回も花様年華の香りがするノスタルジックで壮美でそして切ない世界観の作品になっていました。
そもそも短編として作られた作品を長めに編集して60分強の作品にしあげたもので、その美しい世界がより濃厚になったような印象。
美しいチャイナドレスがたくさん出てきます。
当時の女性はあんな風にオートクチュールを纏っていたのですね。
最後が切ないエンディングなのですが、今回もとても濃密な鑑賞体験になりました。
それではみなさま今日もよき日を。