「午前4時にパリの夜は明ける」

みなさま、おはようございます。

お元気でお過ごしでしょうか?

 

今日はフランス映画の話。

 

みなさんはフランス映画、馴染みありますか?

そしてお好きですか?

私はクラシックなものから最近のものまで何度か鑑賞したことがあるのですが、ファッションやインテリアセンスはとてもおしゃれだなと思いますし、パリも郊外の様子も映像で見ても美しいなぁとは思うものの、映画作品としてはなにか感覚的にしっくりこず?

美学、人生論がフランスの方とそもそも違うんでしょうね。

映画とは?とか、そこで取り上げるべき、語るべきものの認知もそもそも違う気がする。

また、監督や脚本家が強調したいことが、台詞で1から10まですべて議論されて説明される文化も、そこまで全部言う必要あるか?と思ってしまう。

観客にある程度ゆだねてほしいと思っちゃんですよね。

そこの解釈はこっちにパスしてくれよ、と(笑)

 

今回の映画はその台詞での議論が適切なボリュームに収まっていて、鑑賞中のストレスがとても少なかったです(笑)

 

1981年から1988年までという特定の時間が切り取られていて、全編にわたってとても懐かしい雰囲気。

そこで描かれるなにかすごく劇的なことや事件が起きることもなく、淡々と仕事して家族を慈しんで暮らしていく様。

予告編だと女性の難しい局面や過渡期を1人の少女との出会いを通して映し出す、みたいな解説でしたが、実際の本編はなんかもっと高い俯瞰的なところに視点というか魂の置き場がある印象で、それが私は嫌いじゃなかったです。

また深夜ラジオの配信スタジオというツールが本編に1本筋を通すのにうまく使われていて、ラジオ好きな私はそれも嬉しかったです。

ラジオってテレビと違って、発信側受信側両方のすごくパーソナルなものが反映されますよね。

それはフランスも日本も共通なんだなと感じました。

 

シャルロット・ゲンスブール始め俳優陣もとてもよかった。

チャーミングでね。

織り交ぜられる、おそらく本当に1980年代当時と思われるパリやそこに暮らす人の様子もとてもノスタルジック。

パリに行きたくなりました。

 

それではみなさま、今日もよい日をお過ごしください。

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