「Everything, Everywhere, All at Once」
みなさま、おはようございます。
今日は本年のアカデミー作品賞受賞作品「Everything, Everywhere, All at Once」について。
好きな人、苦手な人、理解に悩む人、いろんな評価があるようですが、私は嫌いではありませんでした(笑)
いろんなメタバースを同時に行き来するので、とにかく情報が多い。
また、日常と非日常の会話や現象が見慣れた光景の中で交差するので、主人公同様、最初はかなり混乱しました。
でもそのスリリングさ、視覚的なエンターテイメント性、セリフの面白さがだんだんツボにはまってきます。
主人公エブリンの周りの人との関係(父、夫、娘)、そして彼女自身が持つ己の多面性(女、娘、母、妻、そして移民)そういったものがマルチバースを行き来することで徐々にあぶりだされていきます。
とにかく忙しく騒がしいシーンが多い中、岩の場面(娘との対話)の静けさが逆に鮮烈で心に残りました。
自分がいかに目に見える小さな世界のできごとにとらわれているか…
ほかのマルチバースでの選択や決断が他のマルチバースの出来事に同時多発的に影響を与えたりするんですが、それはまさに人生そのもの。
1つ1つの選択の積み重ねで人生はできているんですね。
そして、自分が選んだことも、選ばなかった方の道も結局すべて正解というか、ハズレなんてものはないのかなとも思います。
(よりよい)(あまりよくない)選択はあるかもしれませんが(笑)
夫役のキー・ホイ・クアンがとてもよかったです。
正装の場面の彼がハンサムなこと!
ずるいくらい恰好よかったです。
それではみなさま、今日も良い日をお過ごしください。
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