「籠釣瓶花街酔醒」
みなさま、おはようございます。
月イチ歌舞伎、ご覧になった方いらっしゃいますか?
先日初めて拝見したのですが、とても面白く鑑賞したので今日はその感想を。
2010年、旧歌舞伎座のサヨナラ公演として上演された演目です。
出演は中村勘三郎さん、坂東玉三郎さん、片岡仁左衛門さん、中村勘九郎さん、中村七之助さん、坂東彌十郎さんととても豪華。
なにより生前の勘三郎のいきいきとした生命力あふれた舞台姿がまぶしくて、冒頭からちょっと悲しさも募ります。
コノハナ的見どころは坂東玉三郎さんの見初めの場面。
なんとも豪華絢爛な花魁姿。
本当に眩いばかりの美しさ、そして流し目からこぼれる色気(だけでない、可憐さもありました)あふれる微笑み。
これは主人公でなくても惚れるわなぁという瞬間でした。
もう一つは片岡仁左衛門さん演じる浪人の舞台上生着替え。
台詞を言いながら、流れるように着物を羽織って帯を締めて、羽織に袖を通して紐を整え、末広やら刀やら腰に携えてお仕度完了。
その手さばきの完璧さと、あくまで役(粋な浪人)として支度をしていく様子が恰好よすぎました。
台詞言いながら鏡も見ずに着るなんて。(そして台詞を言い終わったタイミングでお召変えも完了)
ほかにも歌舞伎ならではの視覚の楽しさ、吉原が舞台なので豪華絢爛なさま、などとても見ごたえある映画でした。
音声解説も有料オプションであるようで、今回もそれを同時に再生すればより楽しめたのかなーと。
台詞を聴くだけでは、細かい設定とか時代背景的なものがやはり補完されず…
また次の作品も映画館で観たいと思います。
それではみなさま、今日も良い日を。
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