平熱日記2024_北風と帰ってきたギター
11月某日
急に気温が下がり北風まで吹く始末。今日1日は大丈夫かと思ったのだが、薄手のジャケットはもう限界だ。しかし、2週間ほど前までは最高気温25度ほどあったというのに、今日は20度を下回り明日は17度という予想というのはどうしたものか。いわゆる秋が短すぎるのだ。気候変動のせいとはいえ、なんとも趣のないことになってしまった。
しかしその中で、この「秋」は忌野清志郎を聴き、エッセイを再読している。「Memphis」(1992年)は紛れもない傑作。Booker T&MG'sをバックに、強力な曲とボーカルで圧倒的に歌いきる。リリース当時も聴いたと思うのだが、まさかここまですごかったか、良かったかと驚嘆する。その中で「僕の目は猫の目」のような息子に贈るような曲をしれっと入れるセンスが愛らしい。
「Baby a Go Go」(1990年)は、当初はアコースティックで軟弱な曲集という印象だった。その印象は覆らなかったが、実に音が良い。ふと引き込まれてしまうほど。繰り返し聴いていけば別の印象が生まれるかもしれない。しかしR&Rタイプが少ないのも事実で、興奮度は低い。
「忌野旅日記」は、菊池たまきが構成(清志郎曰くゴーストライター)を務めた傑作交遊録。全編笑えるが、三浦友和の「池袋?俳優のイメージが落ちる」というのがなんともケッサクである。
11月某日
膝、足のつま先の痛みも和らいだので、約2か月ぶりに走る。といっても、アスファルト上はいかにも足に悪そうで、実際1度走ったらまたぞろ膝に違和感が生じたので、神山公園の芝生の上を約10分(10周)ジョギングする。距離的には2~2.5Kmのはずだが、問題なし。長年ジョギングなどの有酸素運動で体調を調整してきたので、これができると安心である。これとストレッチ各種と腕立て伏せ30回を今時点での朝のノルマ。徐々にやっていこう。
11月某日
今日は15時ごろに退社をする予定。特に用事はないのだが、中古レコ屋を回って清志郎&チャボがらみを物色するか。RCのマキシシングル「Naughty Boy」かB.Tとやったライブ盤「Have Mercy!」 があれば最高!獲物が手に入れば、今日は「飲める日」なので早めに帰宅してリビングで聴きながらビールを飲もう。いやあ、楽しみだ。
そう、休肝日を週に3日設けることによって、それ以外の日がハレの日になったのだ!
11月某日
夜な夜な2FでRCをアナログで聴き、途中興が乗ってギターを合わせている。Rhapsodyのスローバラード、Bun Bun Bun、雨上がりなど、なかなか気分が出る。すると徐々に、もう少しテクニカルなものも弾きたくなり、Derek& The Dominosの「恋は悲しきもの」を弾いてみる。これは自分の技術のレベルを計る試験紙のようなものなのだが、まあ、最低限の仕事という感じでなぞることができた。多少は戻っているということだ。
しかしギターはやっぱり面白いな。技術をもう少し磨きながら、歌も歌ってみよう。
と思っていると唐突にオレンジのアンプが欲しくなった。油断は禁物である。