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平熱日記_2024年5月_Part3

5月23日
カフカ「城」読了。なんともすさまじい世界。結局何もわからず何も解決しない世界。終盤Kとフリーダの会話で、なるほどそう行くかと思わせてまったく別の方向へつき進む。ペピーと女将の登場と長セリフ、そして役人の登場、別の役人の母親の登場、呼びつけた理由を話すところで(中断)とは。
カフカはプロットなど想定せずに書きだしたらしい。なるほどなるほど。

短期間での読了。

某月某日
注文していたChudenのMMカートリッジ3605が早々に届く。
楽しみではあるのだが、箱の中にカートリッジがあるばかりで、取説とか一切ないのだ。すごい。これがこの低価格の一因なのかな(実は入ってました。そりゃそうだ)

SHUREなき今、期待の星だ。

しかし、SHUREのM44Gが生産終了となった今、最も後継として期待をしているやつなのだ。書きものが終わったらセッティングしよう。針圧3.5g。とりあえず古いジャズや初期ユーミン、小坂忠HOROなどを聴く。迫力ある音であり、Grなどの聞かせどころは逃さない。好印象。

カフカは短編集の第4巻に取り掛かる。1本目の「観察」破綻しまくった文章に頭がついていかない。何度も読み直しながら読了。えらいことだ。

某月某日
息子が会社行事で外出しているので、嫁と2人で近所のホルモン焼の山形屋を初めて訪ねる。赤もつ白もつレバー上みのなどを大量の酒を飲みつつ食べまくる。実にうまい!多分新鮮なのと店長の調理の仕方だろうか。カルビも食べたが、さっぱりあっさりとしたホルモンがとにかく絶品。さんざん喰って飲んで約1万円という良心価格。実に良い店であった。

某月某日
先週は不整脈が起こり、動悸がつらかった。なぜだろうと、原因を探っていくと入浴中の頭皮マッサージではないかと思い至った。朝夜の入浴時、それぞれ300回ずつの頭皮マッサージを行っているのだ。頭皮マッサージ?と侮ってはいけない。右手使って左手を支えにして全力で頭の頂点、左右を各100回ずつ押し込むのだ。それを先週から400回に増やしたのだ。実は息が上がるくらいの運動になるほどのものなのだ。思い当たるとすればそれくらい。検証をしよう。

カフカ短編「判決」、確かに20年ほど前の全集刊行時に図書館で借りて読んだ記憶がよみがえる。この後先考えていないわけのわからなさに、なんとも異様な感じを受けたものだが、印象は変わらない。

某月某日
東京都美術館キリコ展へ足を運ぶ。観覧中しばし爆笑する。最高であった。
食事をして、つまり酒を飲んで帰るわけだが、2軒目の立ち飲みバーで娘と同い年の女の子に話しかけられ親しむ。
笑ったのは美術館の横で陶器市をやっていたので、冷やかしていた。お、古伊万里と足を止めると店主がぽけとーくらしきものをもって「アンティーク!」と叫びながら近づいてくる。外国人だと思われたらしい。「中国人はいっぱい買ってくれるよ!」これが今の円安日本なのだなと、思った。

爆笑のキリコであった

入浴中の頭皮マッサージをやめると、夜は熟睡でき、朝の駅までの歩行後も動悸が起きなかった。とくに熟睡は衝撃的なほどだった。そうか、つまり動悸で夜中に目が覚めていたのか。生活習慣の見直しは必要と痛感。

某月某日
京橋の監査役会セミナーへ参加。東京駅界隈(八重洲地上、丸の内地下)の変貌に驚嘆。なんかすごいことになってます。八重洲、タワーがビュンビュン建っている。数か月前の地図など役に立たない。八重洲地下の本屋、CDショップは当然なくなっていた、立ち食い蕎麦屋の梅もとはなんとあるのだ。固定ファンがいる店は強い!

某月某日
早めに退社して書きものをしようと思うが、決断が遅いので晩飯時に帰宅することになり、書きものは後回しに。
短編「夜の対話(仮題)」少しづつ書く。カフカスタイルで、プロットを立てず「トンネルの中に入っていくかのように」書く。先は見えない。カフカの気持ちになれるか?
本来の焦る気持ちを抑えて終わりを気にしないで書き続けられるか。大事なことのような気がする。

某月某日
早めに会社を出て、新宿DUを2軒回り2枚抜く。ロンバケはティンパン関連として。MINAKOにはティンパンは参加していない。後選曲が謎で、”Ain't mountain high enough”とか入っていたはずなのだが見当たらない。ま、いいか。おいおい調べてみよう。あと美奈子のアナログは大体18000円前後、CDは2200円前後が相場と知る、

夏に向けて正面切ってロンバケだ!


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