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降水確率0%の通り雨2《君の雷鳴 僕の過敏症体質》4

「ですから、こうなって、、」

今日は新しい遊び相手が来るらしい。
(どれだけもつかな)
今までの子供達は、怖いといって結局来なくなっていた。何が怖かったのか、もののけが見えるとかいってたようだが、たぶん、自分のあまりにもの無愛想に、嫌気がさしただけだと思っている。
好かれることなどないのは知っている。
だから、どうということはない。
ただ、
(生きやすくなるよ、、)
脳裏に繰り返す言葉。
いつのことだったろう、よくわからない。でも、なんだかうれしくなるのだ。
(何も変わらないけど、いや、そうでもないか)
傍で丸くなっている猫、みけさんを見やる。
顔に自然と笑みが浮かぶのを感じる。
(この子のいる未来にはなったかな)

猫の横に寝そべって、おなかをなでていると、
「皇子、件のものが参りました」
「わかった、それでどうすればいい、あの部屋へいけばいいのか、それともここへ呼ぶのか」
狭いが、身分の低いものと会うための部屋がある。いつもは、その間を使うのだが、今日はなんだか自室でもいいかなと思ったのだ。
「いえ、いつもの間でお願いいたします。」
「そう、だな。わかった。すぐ参る。」
まったくらしくない、な、みけどの、そうだ!
「みけどのも連れていく」
「なにをおっしゃる!」
「連れていく」
「皇子~」

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