輸入品には、税金ってかかるの??

結論から言うと・・・

輸入品には日本の消費税がかかる

です。

消費税の課税対象になる取引には、いくつか要件があります。
その一つが、国内での取引であることです。
そうすると、輸入品については対象外…のような気もしますが、実は、輸入品は税法上、「保税地域から引き取られる外国貨物」と呼ばれ、例外的に、日本の消費税の対象になります。
これは、消費される場所を基準に課税するという考えで、国内製品と輸入品との価格差を調整するという政策的な意図が働いています。


輸入品の消費税はいつ負担するの?

輸入品の消費税は、商品本体を購入したときに支払うわけではありません。
外国の業者に、日本の消費税を払う必要はないからです。
輸入品の消費税は、商品が日本に到着した後、保税地域から引き取る手続きの中で課税されます。

輸入業を営まれている方は、ご存じかもしれませんが、たいていの方は知らないかと思います。

◆輸入品の引取りまでの一般的な流れ

(A社:日本の会社、B社:外国の会社)
・A社からB社に商品の代金(税抜の本体価格)を支払う
      ↓
・B社が商品を輸出する
      ↓
・商品が保税地域で保管される
      ↓
・通関業者が納税等の手続きを代行する
      ↓
・A社から通関業者に代金を納付する
      ↓
・A社が商品を受け取る

輸入された商品は、日本に到着すると、いったん保税地域という輸入品の保管区域に保管されます。
B社からA社に、直送してもらえるわけではありません。
A社からあらかじめ依頼を受けた通関業者は、A社に代わって関税や消費税等を立て替え払いし、A社に立て替えた税金や手数料等を請求します。
つまりA社は、商品の代金はB社に、消費税等や手数料は通関業者に、それぞれ異なるタイミングで支払いを行って、ようやく商品を受取ることになります。

このように、流れについては比較的複雑な部分があります。
ですが、輸入業等をされている方はおおかた理解しておいて法が良いかと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?