しいたけ賞(仮)短編部門 その2 うさー島のうさ原さん 作者 冬月 聖様

本編URL

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前書き

この記事は作品のネタバレを含みますのでご注意。
こちらの記事はあくまでも筆者の個人的感想です。
例えそのような内容であろうと、作品の価値を定めるようなものではないことは予めご了承ください。

あらすじ

うさぎしかいないうさー島(とう)で暮らすうさ原さんは、真面目でやさしい男の子。それに加えて容姿も整っているので、女の子から好意を寄せられることもしばしば。でも、好きな子には素直になれません。

想いを寄せているうさ月さんに何度か告白をしようと挑戦してきましたが、全て実行できずに終わっています。

そこで友達のうさ村さんのアドバイスを受けながら、自分の想いを伝えようと努力していきます。

ストーリーとかについて

うさぎしかいないうさー島に暮らす、主人公のうさ原さん。
彼が思いを寄せるうさ月さんへと告白するまでの物語。

うさぎを主役に据えた、うさぎだけが登場するうさぎ的な物語。
もっと手っ取り早くいうと、童話的なお話となっている。

お話としてはかなりシンプルな作りで、主人公のうさ原さんには想い人(うさぎ)のうさ月さんがおり、彼女に告白したいがなかなか勇気が出ない。

そこを友人に協力してもらったり、ちょっとした擦れ違いなどが起きながらもなんとか頑張って――。

というのがお話の全て。
短編なので分量は少ないものの、短い中でしっかりとまとまっているのが好印象。
物凄い山場ではないが、小さな擦れ違いもアクセントとしては悪くない。

全体的にうさぎと恋の可愛らしい雰囲気を損なわずに物語として成り立っているのもとても良き。

キャラクターについて

短編ということもあり、そこまで特筆することはない。
妙に直球の名前が癖になる。

最終評価(極めて個人的な評価です)

文章

しっかり読みやすく、字の文が敬語ということもあって童話らしい可愛らしさが上手く表現されている。
とてもいい文章。

キャラクター

登場人物3名それぞれしっかりと特徴が付いており、ちゃんと各々が活躍したうえで物語が進んでいくのがよかった。

構成

短い中で上手くまとまっている。
恋を伝えて成就だけではなく、小さな波乱があったのも物語的には良い。

設定

童話的な世界観が上手く演出されていた。

総評

童話的な可愛い雰囲気と、コンパクトにまとまった物語が印象的な小説。

うさぎと恋の可愛らしさがしっかりと表現できていて、読んでいてほんわかできる短編小説。


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