しいたけ賞(仮)その38 ガキ英雄譚ッッッッッ!!!!!~世界が滅びる未来を知った五人の少年少女はヒーローになる約束をした~ 作者 ビーグル様

本編URL

https://ncode.syosetu.com/n4755iv/

前書き

この記事は作品のネタバレを含みますのでご注意。
こちらの記事はあくまでも筆者の個人的感想です。
例えそのような内容であろうと、作品の価値を定めるようなものではないことは予めご了承ください。

あらすじ

空が割れた日、真っ赤なヒーローは決意を込めて叫んだ!
「正義の心で悪を斬る!赤い正義!ガキセイギ!!これがお前を倒す男の名前だッ!!」

――

6年前、五人の少年少女達は知った。「6年後の2月15日、空が割れ、世界に破滅をもたらす王が現れる」と。
そして、未来を知った彼らは一つの約束をした。

世界を守る約束を。

でも……彼らは6年の内にバラバラになってしまっていた。でも、大丈夫。誰一人としてその約束を忘れてはいないのだから。

6年前に未来を知った"少年"は、自転車を走らせる。約束の場所《輝ヶ丘》に向かって。
タイムリミットは17時。しかし、一つの事件が彼に襲い掛かる。果たして"少年"は約束の時間に間に合うのか……

6年前に未来を知った少女、桃井愛は空を見詰める。故郷、輝ヶ丘の空を。彼女は想う。『本当に今日なの?』と『いつもと変わらなく見える今日が本当に"空が割れる日"なの?』と、そして『五人は本当に揃うの?』と……

敵は強大、五人でなければ立ち向かえない。

そう……6年前に未来を知った少年少女たちは選ばれていたのだ、世界を守る英雄に。
彼らは与えられていたのだ、世界を守る力を。

これは《正義の心》《勇気の心》《愛の心》《夢見る心》《優しさの心》を持つ五人の少年少女たちが伝説になるまでの物語。

ガキ英雄譚ッッッッッ!!!!!

……はじまり、はじまり

ストーリーとかについて

恐らくは少年少女達が活躍するヒーロー活劇的なお話。

タイトルのインパクトは充分だが、それとは裏腹に物語の展開自体は非常に丁寧。文章に関してもかなりの書き込み量があり、作品に掛ける意気込みが伝わってくる。

……と、まぁ……。
かなり印象としては読み応えがありそうな作品であはあるのだが、どうにもこちらの意見としてはふんわりとしてしまっている。
恐らく、少年少女達が活躍する物語と書いたのもそれが理由で、残念なことに下読みの段階では本編に辿り着くことはできなかった。

一人の少年が犯罪者に捕まって何とか脱出しようとするところと、それとは別の場面で一組の少年少女が何か意味深な会話をしている場面。

それらのシーンだけでも読み応え自体は結構あるのだが、物語の方向性や各キャラクターの魅力を把握できたかというと疑問が残るところ。

とはいえ物語としてはここから盛り上がってくるところなので、この時点で評価を決めてしまうのも早計。
現状散りばめられている情報や、作品の雰囲気からはかなり面白そうな物語の気配も伝わってくる。

そういった様々な点を踏まえても、これから先の展開を強く期待させてくれるような物語の作りになっていることは間違いない。

キャラクターとかについて

主人公はかなり個性的。
それ以外の登場人物に関しても、短い出番やちょっとした会話から個性が伝わってくるとてもいい造形。

最終評価(極めて個人的な感想)

文章

文章はかなり個性的。
これはいい意味でも悪い意味でもといったところで、独特の文体をしており結構癖が強い。
くどさも感じてしまうが、逆にいえばそこからも作品の個性を見ることができるという特徴でもある。

キャラクター

上記の文章や台詞の関係もあって、個性は強い。あらすじにある通り主要人物が五人であるのなら、それは強い利点となる。

構成

現状本編に入っていないことも含めて、それなりに冗長さはある。
今後への溜め期間と思えるかどうかは人によるだろう。

設定

意味深な会話やプロローグなどから、今後の展開への期待は大きい。

総評

かなり丁寧に描かれている印象のヒーロー活劇(?)

実際のところは下読み時点では本編にも辿り着くことはできなかったが、独特の文章や登場人物達の会話、そして意味深なプロローグやタイトルから今後の物語への期待は充分なものとなっている。

これから五人が集い物語がどうなっていくのか、主人公や彼が連れている謎のロボットなど作品としての見所は非常に多い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?