「考え続ける力がつく『思考習慣』」を読んで

#41
2024.6.5.

著者は東京大学先端化がk技術センター教授である西成活裕氏。
専門は数理物理学だが、さまざまな渋滞を研究する「渋滞学」を提唱している。

私がこの本を選んだのは、
・行き当たりばったりの対応をしているな
・数段先のことまで考えていないな
と反省したからである。
この本によるところの「多段思考力」を高めたいと思ったからである。


7つの思考体力

身体的な体力には「持久力」「瞬発力」「筋力」などがあり、ものさしで測ることができる。
同じように考える力も7つの力に分けることができ、筆者はこれを思考体力と呼んでいる。

  • 自己駆動力・・・能動的に考える力

  • 多段思考力・・・常にもう一段先を考える力

  • 疑い力・・・・・あらゆることを疑ってみる力

  • 大局力・・・・・全体を俯瞰して見る力

  • 場合分け力・・・物事を分類して選び取る力

  • ジャンプ力・・・思考の階段を何段も飛ばす力

  • 微分思考力・・・物事を細分化して考える力

感想

「渋滞学」を提唱しているだけあって、それぞれの力について車や交通を例えにしているところがなるほどと思った。
最初、それぞれの力について章立ててあるかと思った。しかし個別に育てるというよりも「こんな思考練習や思考習慣をしていると○○力や◇◇力が身に付きますね。」という書き方だった。
「多段思考力」に焦点を当てていた私は少しがっかりしたが、考えてみれば、「ダッシュ10本したら、瞬発力も筋力もつくよね。」というように関連しながら高まっていくものなのかもしれない。

使えそうなこと

数学の文章問題

数学になると
「なんで三角関数なんて学ぶの?」
「二次方程式なんて生活で使わないでしょ!」
という意見が多い。
数学は論理的思考力が育つのだ。

詰将棋

将棋は3手5手先を読んでうっていく。
数段先のことまで考える「多段思考力」を育てるためには、詰将棋がよさそうだ。そんなことをしている余裕はあるのかは置いておいて。


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