母校の安積女子高校(現・安積黎明高校)の同窓生、遠藤由紀子さんのご著書を読んで、書いたエッセイが、イシス編集学校の多読ジムで賞をいただきました。
祖父殿 私は今『ビルマの竪琴』を読みながら、あなたのことを思っています。ドイツ文学者の竹山道雄が書いたこの唯一の小説は、昭和21年夏から23年まで童話雑誌「赤と…
佐藤裕子
2024年7月17日 19:02
2023年12月9日 07:19
祖父殿 私は今『ビルマの竪琴』を読みながら、あなたのことを思っています。ドイツ文学者の竹山道雄が書いたこの唯一の小説は、昭和21年夏から23年まで童話雑誌「赤とんぼ」に連載されました。いつ戦闘がはじまるか分からないビルマの地でよく歌をうたう隊で伴奏をした、竪琴の名人、水島上等兵が主人公。停戦後、水島は山に立てこもっている日本兵の説得に行き、そのまま戻りませんでした。そのいきさつと心情を「隊長