元旦の地震について
ソファでまどろんでいた私が地震で目を覚ました時、実は最初は、ちょっと楽しい気持でいた。というのは、私の住んでいる地域ではめったに地震が起きないから。人は命に危険がないときめてかかったとき、非常事態をエンターテインメントとして消費できる。しかし、どうやら事態はもっと深刻らしいとすぐに解った。スマートフォンはけたたましい警告音を発し、本棚から本があふれてきている。家全体が尋常でなく揺れている。もしかしたらこのまま潰れてぺしゃんこになってしまうのではないかと思った。すぐに私はドアを