秋華賞2023感想戦 リバティは“最強”に成った

リバティアイランド「よお、久しぶり」
コナコースト「mzk…」
リバティ「大マジ 先行力ピンピンだよ」
コナコー「晩成馬か!!」
リバティ「正っ解っ!!」
川田将雅「スバラシイ! ミンナガヨロコンデルゾ」
コナコー(ペラペラと…!! …コイツ ハイになってる…?)
リバティ「だが放牧で掴んだ 競馬の核心!!」
リバティ「オマエの敗因は序盤攻めすぎてハナを取ったことと 俺が3コーナーで外に持ち出したこと」
コナコー「…敗因? 勝負はこれからだろ」
リバティ「あ゛ー? そうか? そうだな そーかもなあ!!」


京都芝2000内 稍2:01.1  61.9-59.2(−2.7)

12.2-11.1-13.1-13.0-12.5-12.9-12.3-11.6-11.0-11.4

6-4,7,13 馬単2着ながし600円 ハズレ!
6-7 馬連100円 アタリ!
4,13-4,12,13,14,15,17 馬連F900円 ハズレ!
払い戻し560円

今までの秋華賞の傾向とは違って瞬発戦になるのは想定通りだったんだけどなー。キタサン親衛隊が全滅しちゃった時点で完敗だし最終兵器マスクトディーヴァも勝ちには至らなかった。
コナコースト@サメカツがスタートで攻めすぎてソレイユヴィータもコンクシェルもハナを取れなかったね。

そもそもリバティアイランドがあんなに前に出られちゃった時点で僕の予想が根底から破壊されてしまった。ちゃぶ台をひっくり返されてるようなもんですわ。
で、なんでこうなったのかも考えてきた。
あと最終的にモリアーナは切った。その判断は良かったかな。

1着 6 リバティアイランド 川田

簡潔に述べてしまうとリバティは3歳秋で成長し、そして完成した。
オークスの頃の完成度なら駆動力不足であの位置は取れないってのは今でもそう思ってるし、川田のコメントでもあの位置を取れる自信がなかったとも受け取れる。
川田のことだから本譜の位置を取れたら勝てる確信はあっただろうから、とりあえず促していってそれで上手く行ったからイージーウィンが成立した訳だけど、その勝ち筋をちゃんと追えたのはリーディングジョッキー川田将雅だからこそ。あれこそ川田競馬であって他の騎手とは一線を画している。ルメール以外の他の騎手ならリバティを追込馬にしてしまってどっかで取りこぼすだろうね。

もしオークス時点のリバティがこの秋華賞で走るなら桜花賞と似たような感じでマスクトディーヴァの後ろまでポジションダウンしてから大外に進出するだろう。
しかし、そうだとしてもマスクトディーヴァくらいなら苦戦はさせられるだろうけど交わして勝ちだったろうね。
とするとやっぱり前にいたキタサン2騎がだらしなかったのも誤算だったかな。ラヴェルとコナコーストがちゃんと伸びてくれて、マスクを交わしたリバティを迎撃するってのが僕の構想だった。ラヴェルの全開走行を後ろから交わすのはリバティでもしんどいってのはアルテミスSで見えてたからね。
マスクに詰められてたのはソラを使ったからじゃないかな。どう考えたってマスクの瞬発力を上回ってるでしょう。三冠馬ってのは賢いもんなんだよ。

3歳馬の成長分を見落として能力以上のパフォーマンスで予想を破壊されるのはグランアレグリアの19’阪神Cとかエフフォーリアの21’秋天を思い起こさせるね。あれは強かった。
阪神JFでの馬体や走行から見てもリバティは早熟タイプで、4歳になればピークアウトするってのが定説になってたし、僕もこれ以上の伸び代はないと踏んでしまっていた。
でも実際のリバティはグランアレグリアに近い成長曲線だった。新馬戦から破格のパフォーマンスを魅せておいて完成は3歳秋。僕はNHKマイルまでのグランと阪神C以降のグランは別物だと思ってるし、リバティにも同じ事を思ってる。

リバティの完成度は“あの”アーモンドアイと並ぶレベルになりつつある。名実共に“最強”に成ったし三冠牝馬として完成した。あとは限界能力であれらと並べるかどうか、府中マイルで1分30秒台を出せるかってところと有馬記念への距離延長、海外遠征に耐えられるかどうか、それくらいしか残る課題はない。

ごめんラヴェル
僕は今馬券を外した事に怒ってない
誰も憎んじゃいない
今はただただリバティアイランドの三冠が心地良い
天上天下 唯我独尊

10/27追記
やっぱりマスクの後ろからだと負けそう。ただでさえマスクの進路取りがもたついてるのににその後ろからだと手遅れかも。


2着 7 マスクトディーヴァ 岩田望来

瞬発戦で後ろからこれだけ来れたのは先行馬のレベルが低いからだと思ってる。あとリバティがソラを使ったから。
マスクの瞬発力は世代上位ではあっても最上位ではないと思ってるしこの競馬で負けても悲観的ではないとも思ってる。リバティに逆転できる可能性もゼロではない。決定的な着差ではないかな。

この馬は新しいソングラインになる素質があるし、前走勝ったローズS2着のブレイディヴェーグはシュネルマイスターになりうる。
でもアーモンドアイやグランアレグリアじゃないよね、ソングラインやノームコア止まりだよね、ってのが今のマスクに対する僕の見解。

3着 2 ハーパー ルメール & 4着 5 ドゥーラ 斎藤

今年のオークス組って牝馬三冠路線の低レベルの象徴だと思ってる。オークスとやってる競馬は変わらないし、それって事はつまりマスクがオークスに間に合ってたらぶっち切られてるって話だし。
そういう意味ではミホノブルボンの92’ダービーと似てる。確かにブルボンは強いんだけど2着以下が弱すぎて参考にならないっていうアレ。ちなみにダービーのライスシャワーは強いとは思ってないです。

リバティは牝馬三冠として申し分ないしマスクはGⅠ級の素質がある、それはわかった。
じゃあ3着以下のこれらは古馬重賞通用するの?いいとこローカルGⅢでしょう。コナコーストとペリファーニャは古馬GⅡ級かなという見立てはできるけど。

8着 4 コナコースト 鮫島克駿

スタート攻めるだろうなとは思ってたけどまさか逃げるとは。ペースを落としたけど逃げ候補のソレイユヴィータもコンクシェルも行けないなら行けないでいいや!のスタンスだったから結局誰もコナコーストの前に出なかったと。だから前に行った結果として意図せず逃げの形になった可能性もある。
サメカツがレース後コメントで述べた通りスローペースに落として紛れを狙うのは勝ち筋を追ってて良い。ペースを引き上げてもコナコーストならやれるけどそれだと桜花賞の二の舞で着狙いの考え方だ。

で、8着に惨敗してしまった理由としてまず逃げの形になってしまった事は触れておきたい。
たぶんだけど先頭で競馬をするのと2番手で競馬をするのは競走馬のメンタルに大きな違いを与える。
歴史的にはサイレンススズカやダイワスカーレットやメイケイエールのような前に馬を置かない方が精神的に良いってタイプもいるにはいるけど、それは少数派。
むしろ先頭だと集中力が最後まで持たない馬のほうが大多数だと考えていて、コナコーストはそっちのタイプかなという可能性を見てる。
逃げができるかできないかはやってみないとわからないし、前で競馬をしたい馬ならそれを試す機会は必要だったかな。
そんなに悲観してないし、サメカツの騎乗も個人的には評価してるしミスではないと思う。でも次は逃げるかどうか考慮する必要があると思うよ。

9着 15 ヒップホップソウル 横山武史

外枠というのもあって後ろからになってしまったし、やっぱり出力そのものが低い。つまり単純に弱いんだ。
あと武史って外枠だと無理に競らないのかな?まだちょっとキャラクターを掴みかねてる。

10着 12 ドゥアイズ 西村淳也

やっぱりあんまり瞬発力ないのかな。そんな気は
ちょっとしてたけど。

11着 13 ラヴェル 坂井

敗因がちょっとわからない。
仮にもマイル重賞を1:33.8で勝てているし、これは決して速いタイムではないが最低限の限界能力は魅せてたはず。それにオークスから見て距離も2000までなら持つと思ったんだけどな。
前走ローズSはまだしも、今回のスローの前受けっていう絶好の展開から抜け出せないのはちょっとわからない。なんなら4コーナーでリバティが来ても普通に応戦できるとすら思ってた。
ここで負けるのはたぶん能力とかじゃない。牝馬は一度走らなくなると厳しいっていうし、しばらく追わないかも。


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