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色づくはずなかったのに

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恋愛小説「色づくはずなかったのに」をまとめたものです。 全5話構成です。
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連載恋愛小説 色づくはずなかったのに最終話 「感情の名 色づいた人生」

放課後、俺は白金を連れてある喫茶店へといった。 睦月:「俺はコーヒー飲むけど、白金は?」 梓:「私はカフェオレで。」 注文を済ませ、商品が来るまで少し待った。 そして、商品が届き一息ついてから 本題に入った。 睦月:「悪いな今日は付き合ってもらって。」 梓:「ううん、大丈夫だよ。私こそごめんね。あんなことになって、睦月君    に迷惑かけて。怒ってるよね。」 睦月:「別に怒ってないよ。」 梓:「でも、ここ最近目も合わせてくれなかったし、ちょっと避けて    た

連載恋愛小説 色づくはずなかったのに第4話 「睦月の答え 梓の行動」

突然の白金社長の提案により俺と白金梓は困惑していた。 梓:「ちょっと!パパ。何言ってるのよ。」 白金社長:「お似合いだと思うぞ、なにより神無社長ならお前を任せても       大丈夫そうだしな。」 そう言って白金社長は大笑いをした。 睦月:「白金社長、申し訳ありませんが婚約はお断りさせてください。」 白金社長:「なぜですか?まさか彼女がいました?」 睦月:「いえ、彼女はいません。ですが、ここで決めるのは娘さんがかわい     そうです。社長が私を評価して信頼してく

連載恋愛小説 色づくはずなかったのに第3話 「反撃と提案」

白金グループに営業のアポイントメントを取り、営業日当日俺は営業部長とともに白金グループがあるビルへと向かった。 睦月;「準備は大丈夫ですか?」 営業部長;「はい、整っております。」 睦月;「では、行きましょうか。」 そして、ビルへと入ると何やらエントランスで揉めていた。 男性;「おいおい、もと最重要営業先を蔑ろにするのか早く社長に     会わせろよ。」 受付嬢;「ですから、これから社長はお客様との面談があるのでお会い      できません。」 男性;「そんなの

連載恋愛小説 色づくはずなかったのに第2話 「池崎の策略」

1本の電話した後、俺はあるビルへと向かった。 女性;「おかえりなさい社長、準備は整っております。」 睦月;「ありがとう。」 そう、俺は学生でありながら上場企業の社長をしている。 いつも親父に何かに挑戦しろとうるさかったから投資やFXをやってみたら大当たりして、儲かったお金を使っていくつかの会社を買収し、新たな会社を立ち上げ上場企業と呼ばれるまでに成長していた。 そして、秘書の佐々木杏(ささきあんず)とともに会議室へと向かった。 睦月;「お待たせしました、これより会

連載恋愛小説 色づくはずなかったのに第1話 「醜い嫉妬」

俺の親父はいつも口癖のように 睦月父;「いいか睦月(むつき)、人生っていうのは失敗ありきだ。      いろんなことをやっていけ、いろんな人と関われ、それがお前の      力になるさ。」 俺は、親父のこの言葉があまり好きじゃなかった。必要以上に人と関わりたくないし、最初から失敗しないように考えて動けばいいと思っていた。 俺は高校でも友達と呼べる人はほとんどいなし、クラスの人からは嫌われている。だが、他人と関わりたがらない俺にとってはちょうどいい。むしろ心地いいまであっ