:写真フォルダーと手
Canon EOS Kiss
晴れてないし寒すぎる。
怒ってる！じぶんに！あーーーあーー！う、
帰りたい、帰りたくない ご飯食べたい
なんか今日はこれしか聴けない、えぶりーぶれーすゆーていく、
今の気持ち覚えてる？糧にしよ、大丈夫、今は楽しい？
2020年10月13日
2020年のある日に描いた殴り書きメモとその時撮った写真と聴いていた曲である。
この時の苦しみはなんだったのか、痛みは思い出せないし、出来事すら覚えていない。全て置いてきた。しかし、写真フォルダーを遡ることでこの写真を撮る前に、何が起こっていたのかを理解した。当時の恋人と喧嘩をしたらしい。
ここに残して全て消した。
久しぶりに会った友人との会話。
会ってない期間、お互いの大学生活についてスマホの写真フォルダーを見せ合いながら教え合う。
多幸感が溢れる友人の写真フォルダー
自然物と手の写真でいっぱい私の写真フォルダー
こうやって、比べるまで気にしていなかったが、私の写真フォルダーには定期的に手の写真が大量発生する。友人の指摘で気がついた。
ひとり部屋に寝転がり、あるいは外に出て、数時間にわたって手の写真を撮ることに没頭する夜がある。その他のことは忘れて肩の力が抜けている。手の写真を撮る時は構えない。気づけば虚無感はなくなっている。没頭し瞳孔が開いてくる。
私は油画専攻の21歳だ。
白いキャンバスに青い絵を描こうとしても、赤い絵になってしまうようなことばかりである。
まだしたくない、できない、わかってる、わかってない、曖昧な気持ちや衝動、欲はまだコントロールできない。だから絵を描くことは得意じゃないけど、諦めたくない。
今年、私は休学をしている間フルマラソンに挑戦しようとおもう。
長距離走は自分との戦いで、意地と根気があれば走り切れるから好きだ。
また、以前習っていた書道の先生が数年前に過労で若くして亡くなっていたことを知った。太陽のような人だった。辞める時にきちんとお礼を言えなかった後悔から、大学生になったら挨拶に行こうと決めていた。先生は趣味でマラソンをしており、私と好きなことが似ていた。もっと色々したいことがあっただろう。私も、強くなりたい。
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