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一目惚れはヒカリヘ。

一目惚れを経験したことがある人が
この世界にどれだけいるだろうか…

そしてその一目惚れによって
眠れなくなった経験をしたことがある
人がどれほどいるのだろうか…

俺、渡邉〇〇 大学三年生。

大学からの帰宅途中、商店街で
お惣菜を買い、自宅アパートへ…

その帰宅途中に俺は…

…彼女に一目惚れをした……

〇〇:綺麗……

世界で何よりも綺麗…女神のようだ…

怪我した兵士がナイチンゲールの影に
キスをしたように…
俺も彼女の影にキスをするだろう。

そんな変なことを考えていると
気づいた時には…

??:どうかしましたか?

…俺は何故か話しかけていた…

〇〇:……お、俺。
貴方のことが好きです!!
(頭を深々と下げる)

??:あ……えっと。
大丈夫ですか?

〇〇:俺、本気ですから!
(頭を上げ真っ直ぐ見つめ言う)

??:わかりましたから…
けど、なんで急に?

〇〇:一目惚れです!

??:そんなの一瞬の気の迷いですよ?

〇〇:違います!俺は一途です!

??:あはは…わかりました
けど、私…仕事中なので…これで…

〇〇:あ、いつまたここ通りますか?

??:いつかまた通ると思います。

〇〇:わかりました!
また会ったら話しましょ!

??:あ…はい。

……その日の夜は眠れなかった…
彼女が言った"いつか"に期待をしていた

……しかし、そのいつかは
一ヶ月来なかった…次の日から…
同じSKIPの服を着た男の人が通る
様になった…そして一ヶ月程だった頃

〇〇:今日来なかったら…
諦めるか…

…そう覚悟しながら……
彼女を待っていると…

??:はぁ……

〇〇:お疲れ様です。
(ペットボトルの水を渡す)

??:あ。

〇〇:一ヶ月毎日ここに来て
貴方が来るかな〜って。
俺待ってたんですよ?
(そう言うと水を飲む)

??:な、なんでそんなに
私に執着するんですか?

〇〇:執着って…(苦笑)
俺は、貴方が好きなんです

??:またですか…

〇〇:一目惚れがそんなにダメですか?

??:だ、ダメって言うか…
なんて言うか…ストレート過ぎない?

〇〇:え?

??:だ、だって…一目惚れした相手に
いきなり好きなんて…おかしいと
思われちゃうよ?

〇〇:そうですね…じゃあ。
パチッ…(??に向けてウインクする)

??:ごめん…それは何?

〇〇:爽やかイケメンです。
(何故かドヤ顔)

夏目:ぷぷっ…(笑)
君面白いねっ…😁
私、夏目リンって言うの! 

〇〇:俺、渡邉〇〇って言います!
ここから少し遠いんですけど…
▒▒大学って所の三年生です!

夏目:え?うそ。私もそこだよ?
まぁ、私は怪獣専門学科だけどね。

〇〇:そうなんですか!いいなぁ。
俺もリンと同じ学年で同じ学k((

夏目:ま、待って!!
な、なんで呼び捨て?

〇〇:……ちょっと。
呼んでみたいなぁ…って(笑)

夏目:もう!年上には敬語を使うこと!

〇〇:は、はいっ!!

夏目:ふふっ…(笑)

…それから……毎日では無いが
この道を通る度に話したり…
L〇NEを交換した…

そして、俺から電話をかけていたら…
次第に夏目さんからも
電話をかけてもらえるほどに…

そんな交流を続けている内に…
俺は夏目さんとの…デートの約束を
取り付けたのだ…
━━━━━━━━━━━━
デート当日……。

夏目:おまたせ〜♪
ど、どうかな?(笑)

〇〇:…い、いつもと雰囲気違って
すっごい可愛いです

夏目:ありがとう…//
今日はお化粧に時間かけたから…//
喜んでもらえてくれて嬉しい…//
〇〇も色気出ててかっこいいよ…?//

〇〇:今日はあまり使わない
香水つけてみました…//
香水の匂いキツくないですか?

夏目:ううん。大丈夫!!
とってもいい匂いだよ?

〇〇:やった…//
 
夏目:じゃあ…そ、そろそろ行く?

〇〇:で、ですね!行きましょか。

夏目:……//

〇〇:あ、あの…//
手繋いでもいいですか?…//

夏目:えぇ?手繋いだらさ?
周りからカップルだって勘違い
されちゃうと思うけど……?

〇〇:俺は…されたいです…
俺はリンと恋人になりt((

バシッ…(〇〇の頭に軽くチョップする)

夏目:ち、ちょっと…//
敬語忘れてるよ!?

〇〇:す、すみません…
(少しヘコむ)

…ニギッ…(〇〇の手を握る)

〇〇:ふぇっ……//

夏目:は、早く行こ?//

〇〇:はいっ…//

その後、食事をする。

食事を終え…お会計をする

〇〇:じゃあ…
リンさんは外で待っててぐださい

夏目:ん?…ち、ちょっと待って?

〇〇:え?

夏目:私が年上なんだし
私が払うよ?

〇〇:いや、俺から誘ったんですし

夏目:はいはい、時間無駄にしちゃうよ?
"今回は"私に払わせて?

〇〇:ってことは…

夏目:ふふっ…//

…そのお店はリンさんに
ご馳走してもらい外に出る…

夏目:はぁ〜美味しかったね〜!

〇〇:リンさん…"今回は"ってことは
次も俺とデートしてくれるんですか?

夏目:なに?デートしたくないの?

〇〇:し、したいです!!
いっぱいしていっぱいリンのこと
知りたい!それに俺のこともリンに
知って欲しい…//

夏目:もう…//(呆れながらも嬉しそう)
またすぐ誘ってくれないと怒るからね?

〇〇:ぜ、絶対にすぐ誘います!
なんなら今場所決めたいぐらいです!
けど、せっかくの休みですし……
お家でお休みしたいですよね(笑)

夏目:ちゃんと相手のこと考えてるね

〇〇:好きな人のことなので!

夏目:っ……//
ほ、本当に良く恥ずかし気もなく…//
そういうこと言えるよね…//

〇〇:俺、リンさんのこと……
真剣なんで…大好きなんで…
愛してるんで!

夏目:はいはい……(苦笑)

……それから何度もデートをする…
なんなら…夏目さんの仕事場まで行って
所長の伴ヒロシとも面識がある程まで…

それから一年…
大学生四年生になり…卒業論文などで
忙しくなったが、LINEなどを通じて
会話をしていた……

〇〇:はぁ…そろそろ会いたいなぁ〜

…そう思いながら午前に終わった
大学の帰り道いつもの帰路を歩くと…

〇〇:あれって……

…なぜかこっそり近づいて
リンさんなのかと確認しに行く…

〇〇:……あれは…SKIPの新人の子?
俺…聞かされてないぞ…?

……数分後…

〇〇:っ……。
俺って本当に単純だよな…ははっ…
(自嘲しながら帰路に戻る)

……その日の夜…

…ピロンッ…(LINEが来る)

夏目』〇〇大丈夫?!

〇〇』怪獣ですよね。
大丈夫でしたよ。リンさんは?

夏目』私も大丈夫だったよ!
ねぇ、今週の土曜日会えない?

〇〇:っ……

〇〇』なんでSKIPに新人さんが
来たこと教えてくれなかったんですか?

夏目』言うつもりだったけど
〇〇が忙しいかなって

〇〇』俺、リンさんの話なら
忙しくても聞きますよ?その意志を
これまでも電話したりとかして
伝えてきたつもりでした。

夏目』それは、気づけなくてごめん。

〇〇』それと今日、なんで新人さんと
公園で手を繋いでたんですか?

夏目』あれは違くて。
新人の飛世ユウマくんは17年前の
事件の被害者でその話を聞いてたの

〇〇』ですよね。やっぱりリンさんは
優しい人です、誰にでも。
そういう所めちゃくちゃ好きです。
リンさんは悪くない。

夏目』どうしたの?

〇〇』俺、嫉妬しました。
好きな人が、自分より若くてカッコイイ
男子と一緒に居るだけで嫉妬するとか
俺、めちゃくちゃ女々しくて
重いですよね。すみません。

…そこから数十分…
既読はつくが返信が来ない…

〇〇:ははっ…、
一目惚れの末路がこれか……(苦笑)

……ピンポンッピンポンッ…
(インターホンが何回か鳴らされる)

〇〇:は、はい!今出ます!

……ガチャ…(扉を開けると)

ギュッ……(抱きしめられる〇〇)

〇〇:え……?

夏目:ごめん…ごめん。私が〇〇に
新人君のことすぐに言ってたら…
こんなことになってn((…

チュッ…(軽くキスする)

夏目:ふぇ……//

〇〇:もう…何が悪いとかどうでもいい
リンが…俺の目の前にいてくれるならっ

夏目:っ…//もう、私以外の人にさ…
一目惚れし、しないよね…?

〇〇:絶対にしません!

夏目:忙しくても…私の事を…
優先してくれる?

〇〇:リンさんが一番です!

夏目:私の前から…いなくならないでね?

ギュッ…(〇〇から抱きしめ返し)

〇〇:絶対に離れない…いなくならない
俺…夏目リンさんが好き…//

夏目:っ……//
私、今日怪獣が現れたときに…
〇〇が避難してなかったら…
〇〇に何かあったらって考えて…
ずっとずっと心配だった…
避難誘導して色々な資料作って…
やっと〇〇に連絡して…
返信がなかったらって…怖かった…

〇〇:リンさん…

夏目:正直、私…
〇〇のいない世界を想像出来ない…
好きな人のいない世界なんて…
私は生きていけないと思うし……
だから、もう離れ離れにならないように
私と付k((…

〇〇:ま、待ってください
俺が言います。

夏目:わかった…//
(一旦離れる)

〇〇:ふぅ…
夏目リンさん!俺と結婚を前提に!
付き合ってください!!
(頭を下げる)

夏目:私で良ければ…//
よろしくお願いします…//

…溢れる想い…
愛は君を照らすヒカリになれる…
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
終わり…(?



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