2023年7月のジミーソウルラジオ

Jimmie Soul Radio、通称ジミソラジオはDJのジミーソウルさん(日本人)が"メロウ&グルーヴィー"をキーワードに素晴らしい楽曲を幅広く、心地いいお話とともに届けてくれるラジオ番組です。リラックスした雰囲気もありながら、音楽やそれにまつわるお話も盛りだくさんで私自身、毎週楽しみに聞いています。        
そんな大好きな番組についてもっと知ってもらいたいのと自分用のメモを兼ねて放送内容を文字にしてみました。野暮なこととは思いますが、まだ聞いたことのない方にも興味を持ってもらえたら最高です。
こちら香川県RNC西日本放送から毎週木曜日の夜11:00~11:30で放送していますがラジコのプレミアム会員になれば日本全国から聴取可能です。気になった方はぜひ聞いてみてください。


7月1週目(2023.7.6)Feed LA,Michael Treetop Vossさんインタビュー

1.Bus People Express / Augusta Georgia (Here I Come)
2.Feed LA / Hatira Ormani
3.Feed LA / Acapulco Straight
4.JJ Whitefield / Sebat

この週はMichael Treetop Vossさんのzoomインタビューが放送されました。彼は先々週ご出演のNathan Womackさんと同じくFeed LAのバンドメンバー。シアトルに拠点を置くWax Thematiqueから4月に素晴らしいアルバム、セルフタイトル『Feed LA』がリリースされています。
またこのトゥリートップさんはドイツのPoets of Rhythmのメンバーでもあります。こちらは90年代から2000年代初頭までのディープファンクムーブメントの中のいわゆる新録ファンクと呼んでいた中の中心的なバンドの1つで、そのメンバーである彼と会話ができてジミソラジオをやっていてよかったと語るジミーさん。
「そんなThe Poets of RhythmがThe Poets of Rhythmになる前にBus People Expressという名義で『Augusta Georgia 』という楽曲をいきなり7inchでいきなりリリースしてびっくりしたんですよ当時。コレは何なんだと。コレはどう聴いても60年代のファンクのレコードなんですよ。でびっくりして、コレが新録なんだーってところから個人的なエピソードは始まってまして。今日はですね、まずこのBus People Expressの『Augusta Georgia 』(楽曲1)をちょっと私が聴きたいのでお聴きください。」
ここで楽曲1をオンエア。

(インタビュー音源 自己紹介)

2週前にはFeed LAの「Cihangir 」という楽曲をNathan Womackさんが紹介してくれました。そのネイサンとの会話でも出てきましたが音がジャンルベンディング、ジャンルをまたがっていてカテゴライズしにくいオリジナリティある音楽ですよねと話ます。
(インタビュー音源)
そうですね。その通りです。Feed LAの音楽の特徴は意図的に行うものではないということです。
ほとんど即興でやっています。そこで起こるのは私たちの音楽的なバックグラウンドが演奏しているときに自然に融合することです。
曲の構成さえないそうで、次の展開はこうで次はブリッジでということもないそうです。
タイミングがズレることもあるかもしれないけどほとんどそれはインプロバイズド(オンザスポットとも言っていました)なのです。そこが私たちのサウンドがカテゴライズ、ジャンル分けすることができないということなんです。

今の話が凄すぎたのでジミーさんからもう少しレコーディングだったり作曲の過程をお聞かせ願えますかと質問します。
(インタビュー音源)
例えばこのアルバムのオープニング曲の「Späti」という楽曲はベルリンにある飲み物や必要なものを買うために一晩中営業しているお店のようなものですと言っていました。
これがどのような意図の例えだったのかはよく分かりませんが、この曲の作曲に関してはドラムのダニエルさんが休憩のために外に出ていって新鮮な空気を吸いに行き、その間にキーボードの方が演奏を始めて、おもむろにトゥリートップさんもマイクの前に立って、ベーシストのジェフさんも参加して演奏を始めました。その後にドラマーが帰ってきて曲ができたとのこと。すごすぎます。
ただ全くの即興で作るという訳ではなくて、何とかっぽい、ディスコっぽい曲でいこうとかそういうことぐらいのテーマは決めて作曲及びレコーディングをするそうです。

あまりに凄すぎて今度は即興で作った楽曲をライブでやるのってめちゃくちゃ難しいくないのですかと聞きました。
(インタビュー音源)
トゥリートップさん本人も難しい、本当に難しいとおっしゃっていました。
例えば以前オンエアした「Cihangir 」のような人気のある曲でもその曲を演奏して録音したものの構成を自分たちが学習して記憶しないといけません。でもライブの方も本当の理想は完全に即興でやりたいのです。ただそれはある意味リスキーだしコミュニケーションを演奏しながらとっていきます。
だからレコーディングに関しては長い時間レコーディングするそうです。それが上手くいくときもあれば上手くいかない時もやはりあるらしく、それをライブででるのは・・・ということで自らがインプロバイズド、即興で演奏した楽曲を覚えて臨んでいるとのこと。ただ当然ライブには即興パートもあるそうです。

ここで楽曲をお届け。トゥリートップさんに1曲選んでもらえますかと頼むと1曲難しいから2曲でいい?との返事。そこでまず1曲目は「Hatira Ormani」(楽曲2)です。
(トゥリートップさんのコメントに続いて楽曲2をオンエア)

こちらの「Hatira Ormani」はタイトルがトルコ語で追憶の森を意味するようなもので私にとって嬉しいような悲しいような感覚の楽曲です。自分の祖先や亡くなった大切な人たちと繋がっているような感覚になる曲です。それらを思い出すような喜びのような感覚がこの楽曲を演奏するときにはあり、ソロで演奏するたびその感情が起こってきます。
この曲は彼らFeed LAが初めて会った日にレコーディングした2曲のうちの1曲でバンドの出発点のような彼らにとって本当に大切な楽曲だそうです。

彼らのアルバムジャケットもWax Thematiqueのネイサンさんも言っていた通り大変こだわりがあるそうで、このFeed LAのジャケットも大変カッコいいものになっています。その点について次に質問しています。
(インタビュー音源)
こちらのアルバムジャケットはステレオタイプな感じはしないしいわゆるレコードのレーベルのデザインだったりグラフィックデザインのようなものではないところがとても気に入っています。それはバンドのサウンドにとても合っているような気がしますと言っていました。
Feed LA側からネイサンさんにアーティストを選んでくれということでニュージーランドのアーティストさんがやっているそうです。そしてここがポイントでジャケット自体のデザインも彼らのサウンドを聞いて即興で描かれたそうです。
演奏の話のレベルも凄く高くてもっと演奏ができたり音楽のことが分かればもっと深い話ができるなと思った次第なので引き続き音楽の勉強はしていきたいなと思う次第ですと語るジミーさん。
ここでもう1曲トゥリートップさんに選んでもらった「Acapulco Straight」(楽曲3)をお届けです。
(コメントに続いて楽曲3をオンエア)

この楽曲「Acapulco Straight」にはエネルギーがあり、ファンキーなディスコグルーブになっていて、そのラインの上でトランペットを吹いていると言っていました。「Cihangir 」がこのアルバムのリード曲みたいな感じだけどこの楽曲「Acapulco Straight」はまた別の感情をもっている楽曲だと思うよ。かつこの楽曲を毎回演奏することはとてもいい経験になっているとも言っていました。

という訳でFeed LAからMichael Treetop Vossさんのインタビューになります。
ここでジミーさんからひとつ重要なお願いがありますとのこと。彼らのアルバムはまだ国内で取り扱いしているお店がないようなので我こそはというレコード屋の方はぜひぜひてを挙げていただきたいなと。ネイサンに直接連絡をとることは可能なのでぜひご連絡いただけたらと思いますと話していました。

『続いてはThe Poets of Rhythm祭りといった様子で終わりたいんですけどもThe Poets of RhythmのギタリストだったJJ Whitefield さんの最新の楽曲で終わりましょう。それではお聴きください。JJ Whitefieldで「Sebat」(楽曲4)になります。』

こちらの楽曲はMadlibとEgonが新しく始めたInvazion Music Library Seriesというカタログの第一弾です。まさにエチオピアンジャズ&サイケデリックファンクといった様子ではないでしょうか。
このあとメール募集の呼びかけなどが行われ番組は終了となりました。

7月2週目(2023.7.13) アキモトさん、こも出演回

1.Alex Cherney & The Brothers Nylon / I Found a Diamond
2.Naezy / Apocalypse
3.MaL / DubFun
4.Pachyman / El Benson
5.Lack of Afro / All Night
6.Lil Yachty / drive ME Crazy!
7.Reposado / All You Got to Do
8.The Willow Band / Willow Man

この週は最初に素晴らしいニューリリースのナンバーの紹介からスタート。Alex Cherney & The Brothers Nylon「I Found a Diamond」(楽曲1)をオンエア。Alex Cherneyさんからのコメントもありました!

こちらは7月28日にでるアルバムからのセカンドシングル。双子マルチインストゥルメンタルユニットのThe Brothers Nylonとの共作になります。

ここからは私(こも)出演回ということで交互に選曲をしていきますが、今回はもうおひとりいらっしゃいます。スペシャルゲストは以前番組で「真夜中のドア」カバーをオンエアもしているアキモトさん。
アキモトさんご自身は色々な楽器をしつつビートメイクをしている方ですが、それがスゴイことになりました。インドのエミネムと呼ばれるラッパーNaezyにアキモトさんが提供した曲があり、現在Youtubeやサブスクなどで聴けるような状態になっています!彼は映画『ガリーボーイ』のモデルにもなった方です。
その彼にビートを送る時の英語のサポートをジミーさんがしたそう。そういう訳で英語って改めて可能性があるなと思うのと勇気を出してアプローチするのが凄く大事だなかなとアキモトさんの一連のガッツ溢れる行動で私も再認識させてもらいましたとジミーさん。
まずはその楽曲をここでご紹介です。Naezy「Apocalypse」(楽曲2)をオンエア。

こちら楽曲はインドのビートをサンプリングしているそう。このビートを受けて色々なラッパーと楽曲の製作をしているのでより高い英語力が必要になっていると語るアキモトさん。
そろそろ私のサービスは有料化しようかなと思ってるんですけど(笑)

今回は変則バージョンということで私(こも)の3曲に対してアキモトさんが選曲し1曲づつ後出しじゃんけんスタイルで紹介していく流れとなりました。

私(こも)の選曲は1曲目:Mal 「 Dub Fun」
日本の方でアルバム『Primal Dub2』からの1曲。6月に7inchレコードもでています。またこちらはファンクバンドBrick「Fun」のダブカバーになっています。

アキモトさんの選曲は1曲目:Pachyman「El Benson」
とっても気持ちいナンバーですね。彼はプエルトリコ出身のマルチプレイヤー。LAの自室に地下室があり、全部録音しているので独特の音質になっているそうです。

私(こも)の2曲目:Lack of Afro「All Night」
9月にアルバムがでるそうでそこからの先行曲になります。

アキモトさんの2曲目:Lil Yachty「drive ME crazy!」
話題のアルバムからの1曲。ジャケットからかなりサイケデリックです。メインストリーム系のラッパーですが生楽器で歌モノをやっています。
カテゴライズが難しいですが気持ちいいい音楽です。

私(こも)の3曲目:Reposado「All You Got To Do」
シアトルを拠点に活動するバンドになります。放送時点では配信等は行われていないようでしたが、バンドキャンプで楽曲を購入することができます。アキモトさんからはシアトルのOYATと素晴らしい感想をいただきました。

アキモトさんの選曲は3曲目:The Willow Band「Willow Man」
こちら70年代のファンキーなラテンディスコ。アキモトさんは20代の頃500円くらいで購入したそうですが今はいいお値段になっているとのこと。この曲のAメロは「Dance and Shake Your Tambourine」に通じるものがあるのでDJをするときに繋げていたそうです。

アキモトさんの最新情報はツイッターで発信しているとのこと。インド人のラッパーとのコラボも控えているし「真夜中のドア」もリリースできたらいいなと思っていますとお話していました。

この後に英語学習に興味ある方がいたらお声がけくださいとの呼びかけ、番組へのメール等の募集の呼びかけが行われました。

最後にジミーさんからお知らせです。ここしばらく紹介しているWax Thematiqueの音源をスタートとしてFeed LA、The Flavors、Funkways(Lucky Mystery Now Orchestra)の7inchなどを取り扱いしているオンラインレコードストアを始めたそうです!



7月3週目(2023.7.20) ギターにまつわる楽曲回

1.Keishi Kuroishida / 椿
2.Brainstory / Long Day
3.Eddie Hazel / California Dreamin'
4.Charlie Bereal / YAH Bless the Day
5.Cookin' on 3 Burners / Wind Up
6.Funk Inc / Kool Is Back
7.Lina Nikol, Ashton Sellars / Set You Free
8.Andre Cruz, Chris Lujan / Feels Like Summer

今日はですねここしばらく聞いているリスナーの方は気づいたかなと思うんですけどゲストの回の次は曲をたくさんかける回ということで今日はですねまた時間の許す限り楽曲をかけていきたいんですがとジミーさん。
最近は引き続きギターの練習をしているそうでギターにまつわる楽曲を紹介していきます。

さっそく1曲目です。少し前の2021年にリリースされた日本人ギタリストのKeishi Kuroishidaさんの「椿」(楽曲1)という楽曲が大変メロウでかっこいいのでこちらをお届けです。

「いやーいいですよね。今日この曲をずっとリピートして終わってもいいんじゃないかなぐらい(笑)。いいですよね。」
この曲でハモンドオルガンを弾いているのが山口ゆきのりさん。この山口さんはあのBobby Oroza来日公演でバックを務めたTiny Step "Southside" Trioの方です。そしてそのBobby Orozaを日本に呼んだのはもうお馴染み宮田信さん。宮田信さんといえばあのBrainstoryのこともプロモーションしていますが、そんな彼らは10月21日にピーター・バラカンさんのライブマジックに登場します。その前後で都内近郊でライブも予定されています。
Brainstoryで特に好きだという曲をここでオンエアです。Brainstory「Long Day」(楽曲2)。

この後ちょっと古いのかけちゃいましょうかねとジミーさん。こちらはFunkadelic、P-funk好きにはもうお馴染みかつジミーさんはこのLPを高校生のときに原付で徳島まで買いにいき、買ったはいいもののの持って帰るのが難しくて結局足の間にレコードを挟んで走ったという思い出の1枚だそうです。
そんな1枚はEddie Hazelの『Game, Dames and Guitar Thangs』。
この中からって言ったらもうこの曲しかないですよと「California Dreamin'」(楽曲3)をオンエア。

この楽曲3のこと絶対好きでしょという方のアルバムが最近あのColemineから配信で出直しました。そちらはあのAaron Frazerとの共演の話もして、「The Makings of You」、Curtis MayfieldのカバーもオンエアしたCharlie Bereal 。彼のちょっと古いアルバムで読み方が難しい『11​:​11​:​11』から「YAH Bless the Day」(楽曲4)です。ここでその楽曲4をオンエア。

かけて思ったのがあとプリンス好きだろというのもあるかなとジミーさん。

続いてここでテンポあげましょうかと次にご紹介するのはCookin' on 3 Burners「Wind Up」(楽曲5)。こちらの楽曲がドイツGolden Rulesからの新しいコンピ第3弾に入るそうです。
ここで楽曲5をオンエア。

こちらの楽曲を演奏しているライブ風景はYoutubeで動画が観られます。彼らCookin' on 3 Burnersということでこの厚みのある演奏をホントに3人でしています。ぜひYoutubeもチェックしてみてくださいとのこと。
この曲を聴いたら次この曲を聴きたくなりますよねということでFunk Incで「Kool Is Back」(楽曲6)をお届けです。

最後2曲は歌モノです。こちらネオソウルのギタリストとして有名な方の楽曲でギターで参加している最新ナンバーになります。歌っているシンガーはLina NikolさんでギタリストはAshton Sellarsさん。楽曲は「Set You Free」(楽曲7)。

最後にお届けするのはストリーミングでしかない楽曲を特別にデータ提供してもらったそうです。Andre Cruz&Chris LujanでこちらChildish Gambinoのカバー「Feels Like Summer」(楽曲8)です。

はい、みなさんインスタグラムを通じてAndre CruzさんとChris Lujanさんにお礼を言ってもらえたらと思います。

この後はメール募集の呼びかけなどが行われ番組は終了となりました。


7月4週目(2023.7.27) The Flavors、Yaron Ouzanaさんインタビュー

1.Vuvuvu / Supernova Express
2.The Apples / Killing
3.The Flavors / You Better Believe It (OG version)
4.The Flavors / Souls
5.Pale Jay / For James

今週も楽曲紹介からスタート。ここ最近よく名前が挙がっているシアトルベースのWax Thematiqueの新しいリリースをご紹介です。こちらはThe Flavors同様イスラエルののグループ。VuVuVuでブブブと読むそう。今度アルバムが出るとのことでそこからのリードトラックになります。Vuvuvu「Supernova Express」(楽曲1)をオンエア。

このVuVuVuのドラマーのイタマー(お名前の読み方?)さんは以前紹介されたThe Flavorsのメンバーでもあります。
今週はそのThe Flavorsの中心人物トロンボーン奏者のYaron Ouzanaさんへインタビューの様子をお届けです。

(インタビュー音源 自己紹介)
このThe Flavorsの今回のWax Thematiqueからの7inchはジミーさんが最近始めたオンラインレコードストア、ジミーソウルレコードでも取り扱いをしています。ですが瞬く間に完売して最近一番聴いてる曲だなんてコメントをもらったりと大変好評だったようです。

まずはバンドThe Flavorsについて聞いています。
(インタビュー音源)
The Flavors自体は元々メンバーは4人だけだったそうです。このヤーロンさん自身も最初のメンバーではなくて2年前にサックス奏者のエラットさんの紹介でコビットからの最初のライブに参加したそう。
彼らオリジナルメンバーの演奏に惚れ込んだんだ。実際オリジナルメンバーのみなさんは私(ヤーロンさん)よりも20歳くらい若いけども何年も演奏してきたような音楽を演奏するんだ。本当にグルーブがあるんだ。
それでヤーロンさんはこのまずThe Flavorsに参加してレコーディングをしバンドに加わりライブパフォーマンスを今はたくさん披露していると話しています。

次にこのイスラエルのバンドがシアトルのレーベルから今回の7inchをリリースするに至った経緯を聞いています。
(インタビュー音源)
レコーディングの後、彼ら自身世界中のレーベルにコンタクトを取ろうとしました。その中でWax Thematiqueのことを知り、Wax Thematiqueの他の作品も気に入ったのでネイサンに曲を送ったら気に入ってくれて今回のリリースに至ったとのこと。

ここでジミーさんがこのZOOMを含めインターネットとかSNS特にインスタグラムの力って凄いですよねと言うと面白い答えが返ってきました。
(インタビュー音源)
このヤーロンさんは10年くらい前はApplesという素晴らしいファンクバンドのメンバーでヨーロッパでもかなり成功しました。
このApplesというグループはFreestyleというレーベルからも7inchがでたりアルバムもでているそう。
インターネットは今ほど回線が速くなかったし物事は難しかった。今ではインスタグラムで簡単に世界中のひとと繋がることができたんだけど10年くらい前はもっともっと難しかったよねと言っていました。
ジミーさんはこのApplesのこては知ってましたがメンバーであったことは知らず結構驚いたそう。
ここでせっかくなのでApplesの曲を。ApplesはターンテーブリストいわゆるDJがバンドに2人もいて結構実験的なファンク音楽をやっていたグループでした。そのApplesがこの曲のファンクカバーをしているのでリスナーのみなさんよかったらある食べ物の用意をしてもらってこの曲を聴いてくださいとジミーさん。
ここでThe Apples「Killing」(楽曲2)をオンエア

『はい、という訳でみなさんいまナゲットのほうを割ってらっしゃるかと思うんですけども。こちらはですねもちろんRage Against the Machineの「Killing In the Name 」のカバーですね。かっこいいですよね今聴いてもね。』

そんな訳でこのヤーロンさんはApplesのメンバーだったということですが続いてジミーさんから彼自身の音楽的背景について聞きました。
(インタビュー音源)
何人か有名なミュージシャンの名前が出てきましたが、彼の音楽のルーツはまずJames Brownということで一番影響を受けたそうです。それからもちろんSly & The Family Stone、Stevie Wonder、Curtis Mayfieldそしてたくさんのジャズミュージックの影響も受けているとの答え。そのバックボーンが彼のサウンドの源になっているそうです。

今回のレコーディングに関してはトランペットやトロンボーン、サックスを演奏するご自身の友人をゲストに迎えているということなのですがそれで大きな音になっているそう。
このあとかける「You Better Believe It 」はイントロがキャッチーで掴まれますよねと伝えるとスゴイ喜んでくれて、できたら誰かにサンプリングしてほしいくらいだよと言っていました。ここでそのThe Flavors「You Better Believe It (OG version)」(楽曲3)をオンエアです。

こちらは7分18秒のオリジナルバージョンですがサブスクリプションサービスでも聴くことができます。

今回の7onchのB面の曲「SOULS」についても聞いています。
(インタビュー音源)
こちらの「SOULS」のほうは最初はすごくゆっくりなんだけど最後のほうになるとファンキーでノイジーでエネルギッシュになってくるんだ。
彼のいるイスラエルは今も緊張が高まっている地域で彼が自室で曲を書いていると突然サイレンの音が聞こえてとても不思議な感覚になったそう。それから数か月間、彼の言葉をそのまま言うとここで戦争みたいな状態になってしまってレコーディングを延期せざるえなかったのだけどもレコーディングが終わったあとではとても不思議な感覚になった。でもこうやってリリースすることができたんだよと話していました。
ここでThe Flavors「Souls」(楽曲4)をお届けです。
(曲に重ねていヤーロンさんからのメッセージ)

彼もDaptoneからの影響が凄く大きいと言っていました。
今のポップミュージックではレコーディングは各楽器ごとに録ることが多いと思いますがそんな中でもDaptoneはオーセンテックな70年代、60年代のソウルのレコーディングスタイルに倣ってスタジオでいわゆるせーので一発どりするというところには本当に影響をうけているとのこと。彼ら自身のレコーディングも可能な限り一緒に録っているそうです。彼は小さな失敗は気にしないでそれよりもヴァイブス、勢いを重視していると。そここそがファンクミュージックと言っていました。
そんな彼らですがWax Thematiqueからの新しい楽曲のリリースの予定もあるそうなので引き続きチェックしてみてください。

今週最後にお届けするのは先日番組内で募集した8月にColemineの傘下レーベルKarma Chiefからアルバム『BEWILDERMENT』のリリースが予定されているPale Jayさんにメールでインタビューをしました。
メールインタビューを毎週少しづつ紹介しながら楽曲もオンエアしていきます。
ひとつ目に彼の音楽を始めたきっかけと歌手の道を志したきっかけを質問しました。

彼こう答えてくれました。
僕はかなり早くから音楽に興味を持っていたんだ。いつも鍋を叩いて音をだしていてそれに合わせて歌っているような子どもだった。今はもうドラムは叩かないんだけど6歳のときにドラムを始めて、次に9歳のときに母親が家にギターを持っていてクラシックギターを始めた。母が家でギターを弾くことはなかったんだけどその辺に置いてあってある日ふと手に取ってみたらすぐ弾けるようになったんだ。最初に弾いた曲はメタリカの「Nothing Else Matters」。それを聴いて弾き方を覚えたんだ。凄く単純なことだけどそれが始まりだったんだ。
シンガーとしてのキャリア、正直に言うと僕は自分のことをシンガーだとは思っていないんだ。僕はミュージシャンだし幸いなことに歌うことはそう難しくなかった。いつもやっていたことだからね。でもマスクをかぶったりするのはそういうパフォーマーにはなりたくないからなんだ。僕は本当に興味があるのはそういうことじゃないんだ。それに歌手としてキャリアを積もうとも考えていないんだ。

そんな彼の話題になったEP、2022年にでた『THE CELESTIAL SUITE』の中から「For James」(楽曲5)をかけます。

この後はPale Jay「In Your Corner」をバックにメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。

7月のプレイリスト

放送でオンエアされた曲をまとめてみました。見つけられなかった曲や放送時と違うバージョンもありますが、ご了承ください。

・アップルミュージック


・スポティファイ


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