2023年6月のジミーソウルラジオ

Jimmie Soul Radio、通称ジミソラジオはDJのジミーソウルさん(日本人)が"メロウ&グルーヴィー"をキーワードに素晴らしい楽曲を幅広く、心地いいお話とともに届けてくれるラジオ番組です。リラックスした雰囲気もありながら、音楽やそれにまつわるお話も盛りだくさんで私自身、毎週楽しみに聞いています。        
そんな大好きな番組についてもっと知ってもらいたいのと自分用のメモを兼ねて放送内容を文字にしてみました。野暮なこととは思いますが、まだ聞いたことのない方にも興味を持ってもらえたら最高です。
こちら香川県RNC西日本放送から毎週木曜日夜11:00~11:30に放送していますがラジコのプレミアム会員になれば日本全国から聴くことができます。気になった方はぜひ聴いてみてください。


6月1週目(2023.6.1) 

1.Thee Marloes / Midnight Hotline
2.Latasha Lee / I Don't Want You
3.Brandee Younger / Brand New Life
4.Charlie Bereal / The Makings of You (heat.Tweet)
5.Russ / Perfectionist
6.Durand Jones / Gerri Marie
7.Devon Gilfillian / The Recipe
8.Tommy Honda / Sunny Breezee (Live ver.)

今週はジミーさんの1人回。時間の許す限り最近のお気に入りナンバーをどんどんかけていくとのことでオープニングに続き早速楽曲の紹介です。
まずはインドネシアのバンドThee Marloes。ジミーさんはこのバンド自身から一番早く反応したと認定されているそう。
以前はThee Marloes Rhythmでしたがこの度リズムがとれてThee Marloesというグループ名に変わり、彼らの楽曲「Midnight Hotline」がなんとニューヨークのBig Crownから出ました。その楽曲をオンエアします(楽曲1)。

彼らとは縁を感じると語るジミーさん。彼らの楽曲で初めてオンエアした「Love Potion」をどうにかこうにかレコードにできないかなとずっと考え、その連絡をしようとしたそのタイミングで彼らからDMがきたそうで、えっ、と思ったらBig Crownからデビューすんだよねとのこと。「Love Potion」の件はちょっと今それどころじゃないとなったそうです。
「彼らはアルバムも準備しているそうなのでBig Crownから羽ばたいていって欲しいなと思っております。ホント素晴らしいグループなので皆さんぜひぜひ応援していきましょう。」

続いてはテキサスのシンガーLatasha LeeさんがあのLovationsの「I Don't Want You」をカバーしました(ナカバさんが7inchにしようとしたのとは別の曲)。Industry Music Groupからリリースしていますのでそちらをお届けです。Latasha Lee 「I Don't Want You」(楽曲2)をオンエア。

ジミーさんとナカバさんが大好きな「(I Keep Singing) La La La Ooh」はナカバさんのThank you, Soulプロジェクトからなんかカバーとか出してもいいんじゃないでしょうかね。もしくはもう一度再発の方チャレンジしてもいいのかなと思っておりますとジミーさん。

次にご紹介するのはBrandie Younger さんというハープ奏者の楽曲。ハープ奏者ということで彼女はDorothy Ashbyから多大なインスパイアを受けています。『Brand New Life』というアルバムが出ており全編素晴らしいので聴いてみてくださいとのこと。今回はタイトルナンバーBrandee Younger 「Brand New Life」(楽曲3)をオンエア。

続いてはCharlie Berealさん。The Soul Seekersというゴスペルグループのギタリストでご存じの方も多いのではないでしょうかとジミーさん。
彼がCurtis Mayfieldの大名曲「The Makings of You 」をシンガーとしてTweetさんという方をフィーチャーしリリースしています。Charlie Bereal 「The Makings of You (heat.Tweet)」(楽曲4)をオンエア。

Charlie Bereal さんはインスタグラム上で動画をアップしており、こちらはあのAaron FrazerさんとThe Fuzzというガールズグループの「I Love You For All Seasons」というもうみんな好きでしょうという楽曲を二人でカバーしています。

そんなAaron Frazerさんが在籍しているバンド、Durand Jones & The Indicationsの「Listen to Your Heart」という2019年の楽曲が早速サンプリングされています。それがニュージャージーのラッパーRussさんの「Perfectionist」(楽曲5)。これもカッコいいのでここでオンエアです。

そのDurand Jonesさんのソロアルバムが出ています。タイトルが『Wait Til I Get Over』。ジミーさんはいい意味で予想を裏切られたけど、シンガーソングライターっぽい趣のあるアルバムで気に入っていいるそう。アルバム1曲目から「Gerri Marie」(楽曲6)をお届けです。

続いて男性ボーカルものをもう一曲。Devon Gilfillianさんという方で彼のアルバム『Love You Anyways』から「The Recipe」(楽曲7)です。

この週最後にお届けする楽曲はトミー・ホンダさん。4曲入りのライブEP『Live at PUERTA』を5月17日にデジタルリリースしました。ここから過去番組でかけていない楽曲にしましょうということで「Sunny Breezee (Live ver.)」(楽曲8)をオンエア。

このライブEPには客席や子供たちの声、食器がかちゃかちゃ鳴る音などもそのまま収録されているところも気に入っていますとジミーさん。

このあとメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。


6月2週目(2023.6.8) Claire Davisさんインタビュー

1.Katie Ford / Pretend
2.Claire Davis / Get It Right
3.Claire Davis / Good for You
4.Claire Davis / Colours
5.Aphrose / Good Love

この週も楽曲紹介からスタートです。紹介するのはKatie Fordさん。こちらは以前番組にも出演したT-Grooveさんがツイッターでツイートかリツイートしていて知ったとのこと。大学3年生のシンガーソングライターで、彼女の楽曲「Pretend」をT-Grooveさんがリミックスをしています。ここではKatie Ford「Pretend」(楽曲1)のオリジナルミックスをオンエア。

最近ジミーさんが気に入っている女性ボーカルのアルバムがあるそう。Claire Davisさんというカナダのシンガーでレーベルは以前紹介されたLAURA RAINさんもリリースしているイギリスのLRKレコード。そこからアルバムをリリースしています。
そのClaire DavisさんにZOOMで話を聞いたそうなので特集としてお届けです。

(インタビュー音源、自己紹介)
まずは楽曲を聴いていただきましょうということでこのアルバムのタイトルでもありリード曲でもある「Get It Right」(楽曲2)をオンエアです。

この「Get It Right」はミュージックビデオで彼女が真ん中でギターを弾きながら歌っているのですが、カメラではなく彼女が回って背景がぐるぐる回り、そこでカップルたちが踊ったり、歌ったりしている非常にシンプルですが素晴らしいビデオになっています。

彼女はカナダ在住でレーベルはイギリスのレーベル。距離は離れていますがどういった経緯でリリースすることになったのかを聞いています。
(インタビュー音源)
数年前にインスタグラムを通じて一緒に45,7inchレコードを作らないかと連絡をもらったそうです。それで2021年にEPをリリースしその中から2曲を最初の7inchレコードを作りました。その流れでアルバムを作ることになり、イギリスで大きな反響を生んでいるそうで、この出会いに本当に感謝しているとのこと。

続いて彼女の作曲スタイル、どういった形で楽曲を作っているのかを聞いています。
(インタビュー音源)
作曲するときは主にギターを使い、このアルバムのプロデューサーでもある友人のスコットさんと共作で曲を作ることがよくあるそうです。その彼スコットさんはベースを弾き、一緒に作曲することが多いんですけども彼がトラック全体を考えて彼女がその上に曲を足していくような形で書くこともあれば、逆に彼女がアイディアを彼に持っていくこともある。その両方のスタイルでアルバムの収録曲は作曲されたそう。

続いてこのアルバム『Get It Right』を通して伝えたかったテーマはありますかと質問をしています。
(インタビュー音源)
従来のソウルミュージックの多くはラブソング、恋愛、別れをテーマにしたものが多いと思うんですが、このアルバムではまずは自分を愛するという観点から作曲をしてみました。自分自身との関係やそれが人間関係にどう影響するかについてもっと曲を通じて学ぶこと。その辺りがこのアルバムを通じて訴えたいテーマだと話してくれました。

いわゆる60年代とか70年代のオーセンティックなその時代のソウルミュージックを今の現代のソウルミュージックシーンのミュージシャンたちはそれをアップデートして新しいものを作っていると思うんだけど、もちろん彼女のアルバムからもそういった空気を感じたとジミーさんから伝えます。
(インタビュー音源)
まさにそこがある種の目標だったそう。彼女は60年代や70年代のソウルミュージックが大好きなんだけども彼らがやっていたことをそのままコピーするのではなくそこからインスピレーションを得てコンテンポラリーなサウンドを混ぜ合わせることができれば良かった。まさにジミーさんが話したことがやりたかったプランなんですよとのお答えでした。

ここでもう1曲彼女の紹介で「Good for You」(楽曲3)をお届けです。
(曲紹介に続き楽曲3をオンエア)

リスナーの方も感じているかもしれませんが、ジミーさんはあるレーベルだったりあるシンガーのことを思い浮かべたのでそのあたりをズバリ聞いています。
(インタビュー音源 BGMにSharon Jones And The Dap Kingsに「How Long Do I Have to Wait for You?」)
彼女が好きなアーティスト、ミュージシャンのことを教えてくれました。
女王としてのAretha Franklinはもちろん。彼女には誰も敵わない。Al Greenも大好きです。Stevie Wonderも好きですが、私が最も影響を受けたのはSharon Jones And The Dap Kingsでしょう。17歳の時に初めて彼らのライブを観てこれほどまでに感動したことは初めてでした。彼らのサウンドと観客とステージを支配する彼女のやり方を観てまさに私がやりたかったこと、やりたいことだと思いました。
やっぱりサウンドの方がDaptone、The Dap Kingsの影響があるなと正直感じたのでその辺りも間違ってなかったなと思いましたとジミーさん。

さらにSharon Jonesの魅力について聞いています。
(インタビュー音源)
ジミーさんから彼女のライブはエナジティックですよねと言うと彼女も絶対そうですと答えます。だからSharon Jonesさんがカナダに来るたびに12回くらいライブを観に行ったそう。
Claire Davisさんは全てのことにインスパイアされていると語ります。DaptoneレーベルもそうだしDaptoneレコードといえばアナログレコーディングス、アナログテープにレコーディングするやり方で有名なんですが、そこは彼女自身も今回のアルバムで完全にそれを踏襲しています。
ここでジミーさんから3月に番組に登場してくれたDALAレコードのBilly Aukstikさん(まさにDaptone周りの方だったというのはインタビュー時に話が出ました)からDaptoneレコードのレコーディングの方法、まさにバンドでしっかりリハーサルをしていわゆる一発どり、せーのでやるっていうのを聞いていてそれは彼女Claire Davisさんが言ってくれた方法と同じですよと言ったら盛り上がったそうです。

その中で彼女の書く楽曲のコード進行、コード感がいいとジミーさんから伝えます。
(インタビュー音源)
具体例をあげて答えてくれました。このアルバムの最後を飾るナンバー「Colours」という楽曲はSmokey Robinson & The Miraclesの「Ooo Baby Baby」という曲を遊んでみたような曲でそのコード進行をその長さを変えてみたり、別のキーにそてみたりと色々変えてみたんですけどもそう言ったことに触発されて楽曲を作ることもありますよとのこと。

ここでその「Colours」(楽曲4)をお届けです。
(本人の紹介から楽曲4をオンエア)

このようにスローな楽曲もバッチリなアルバムになっています。
そのアルバムを携えてライブもイギリスやヨーロッパに行く計画もあるし、カナダのフェスティバルに参加したりということで色々決まっているそうです。
といったところでインタビューは終了となりました。

最後にもう一曲。同じくLRKレコードからAphroseさん。彼女もカナダのシンガーだそうです。楽曲の雰囲気は少し変わりますがやはりいい曲をリリースするレーベルだと思いますとジミーさん。
ここでAphrose「Good Love」(楽曲5)をオンエア。

このあとはメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。


6月3週目(2023.6.15) 

1.Black Market Brass / Rat Trap
2.Misha Panfilov / On The Hook
3.The Budos Band / Frontier's Edge
4.The Soul Motivators / Everything's Gonna Be Alright
5.Lydia Persaud / Good for Us
6.Monophonics & Kendra Morris / United Visions
7.Fantasy 15 / Interplanetary Lover Feat.Kendra Morris
8.Alici / Can't Keep My Plants Alive

この週もジミーさんの最近のお気に入りの楽曲を時間の許す限りかけていくとのこと。
景気良くいきたいですよね、最初の方はね、うん、とジミーさん。
ということで1曲目はCole Mineレコードから。7inchリリースされていますミネアポリスのアフロファンクブラスバンドといったグループ、Black Market Brassの楽曲になります。
「こちらが本当にぶち上がりますよ。」
Black Market Brass「Rat Trap」(楽曲1)をオンエア。

彼らはアルバムのリリースも予定されています。インスタグラムでやり取りしているのでZOOMで話を聞いてみたいと思っているそうです。

ファンクナンバーが続きます。エストニアのマルチインストゥルメンタリスト、Misha Panfilovさん。こちらもオリエンテッドなムードがかっこいい楽曲になっています。ここでMisha Panfilov「Frontier's Edge」(楽曲2)をオンエア。

続いての楽曲は先週インタビューを放送したClaire Davisさんもフェイバリットレーベルのひとつに挙げていたDaptoneを代表するバンド(今の所属はDaptoneではありません)The Budos Bandの新しい楽曲「Frontier's Edge」(楽曲3)をお届けです。

今度はボーカルもののファンクです。こちらもClaire Davisさんと同じカナダ、トロントのバンド。The Soul Motivatorsの新しいアルバム『Do It Together』の中からRobert Mooreの「Everything's Gonna Be Alright」カバーになっています。
ここでThe Soul Motivatorsの「Everything's Gonna Be Alright」(楽曲4)をオンエア。

こちらRobert Mooreの元の楽曲はマイアミのナカバさんが今回リリースするDigと並んでファンクのコレクターには凄く人気のあるSaadiaというレコードですね。あの松山のサーディアレコードの言ったら元になったSaadiaレコードからのリリースになります。

続いてはトロント繋がりで、トロント在住のシンガー、Lydia Persaudさんをご紹介。このLydia Persaudさんが昨年リリースしているアルバム『Moody31』から「Good for Us」(楽曲5)を流します。

とても素晴らしいですね。フォーキーというかアコースティックなソウルミュージックという趣でしょうかとジミーさん。
彼女はバリトンウクレレという楽器を使って作曲をされているそうです。

ここからはソウルっぽい楽曲でいきましょうということで次に紹介するのはKelly FinniganのMonophonicsとKendra Morrisさんが一緒に作った楽曲になります。「United Visions」(楽曲6)をオンエア。

Monophonics節といいますか、Kelly Finnigan節といいますか彼の楽曲は特徴がありますよね。この楽曲も私は大変好きですとジミーさん。

続いてもKendra Morrisさん繋がりで番組でも以前紹介したフィラデルフィアのEraserhoodレコードのFantasy 15とKendra Morrisさんがコラボした楽曲が新曲としてリリースされています。
「Interplanetary Lover」(楽曲7)オンエア。

Eraserhoodレコードからもう一曲、Aliciさん。彼女は今はニューヨークに住んでいますがルーツはブラジルにあるそうです。
ここで「Can't Keep My Plants Alive」(楽曲8)をオンエアしました。

このあとメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。

6月4週目(2023.6.22)  Wax Thematiqueネイサンさんインタビュー

1.Friday Saturday & Sunday / There Must Be Something
2.Feed La / Cihangir
3.The Flavors / You Better Believe It

オープニングの挨拶に続き、なんとルーベン・モリーナさんからのコメント!
そのままFriday Saturday & Sunday「There Must Be Something」(楽曲1)が流れます。

『はい、というわけでですねナカバ君と私宛てにあのチカーノソウルノソウルの祖といいますか、チカーノソウルという言葉を作ったと言われるルーベン・モリーナさんからいわゆるシャウトをいただきまして大変恐縮しております。で、ですねそのナカバ君のですねリリースするThank you, Soulプロジェクトの第一弾7inchシングル2タイトルですね。えーとFriday Saturday & Sundayの「There Must Be Something」とThe Diamonettesの「Don't Be Surprised」が来週ですね6月28日水曜日にいよいよリリースになりますのでぜひぜひみなさんもう予約の方済ませているかと思いますが引き続き告知等のほうご協力いただけたらと思います。』

今週はシアトルベースのインディペンデントレコード、Wax Thematiqueのファウンダー、今は中国に住んでいるNathan WomackさんとZOOMしたそうなのでそちらを特集です。

(インタビュー音源、自己紹介)

まずは彼のレーベルWax Thematiqueをいつ始めたのかについて聞いています。
(インタビュー音源)
彼がレーベルをはじめたのは2014年。製作パートナーのBen Bounceさんと一緒に最初にアルバムを作りました。最初のアルバムはPaces Liftの『Quick Trigger』というアルバムです。
こちらがとても気に入ったのでこのレコードに家を与える必要があったと考えたんだ。何か傘のようなものがあってもいいんじゃないかと。それで長い間抱いた夢、レコードレーベルを作るという夢を実現しようと思い始めました。そしてレーベル名がWax Thematiqueに決まり、ロゴを作るグラフィックアーティストも決まり2014年から10年近く経ちました。

今までレーベルを10年間やってきてどうですかと質問します。
(インタビュー音源)
今のところいいんじゃないとのこと。レコード10枚も出せばラッキーかなと思っていたそうですけども実際来週には16枚目のタイトルを発表する予定だからかなり嬉しいですね。とてもいい感じですとの回答でした。

ぜひWax Thematiqueのサイトを見て欲しいのですが、レコードのジャケットがどれも大変グラフィック的にかっこいいんですよねとジミーさん。続いてはその辺りのことを聞いています。
(インタビュー音源)
ミュージシャンがレコードを出すために一生懸命に曲を作りアイディアやコンセプトを考えジャケット、アートワークも同じようによいものに仕上げる必要があると考えているからです。時には音楽よりもアルバムアートワークにかかる時間が長いこともあります。Feed LA(このバンドがきっかけで今回のインタビューに至ったそう。)のようにアートワークが完成するまでに数年かかったものもあります。そして多くの人がアルバムアートワークをとても気に入ってると言ってくれてとても嬉しい。なぜならそれはレコードレーベルにとって重要なことだからです。Wax Thematiqueは小さなレコードレーベルなのでアートワークがそのお客さんの興味を引かないといけません。まだ私達のことを知らない人が多いから、レコードショップの壁に置いてあるのを見たら音楽に引き込まれるような目を引くアートワークを心掛けています。

ここで今名前の挙がったFeed LA、彼がジミーさんにFeed LAを紹介してくれたところから今回のインタビューに至ったそうですが、そのFeed LAについて聞いています。
(インタビュー音源)
このFeed LAというのはドイツのバンドです。ベルリンとミュンヘンのメンバーで構成されています。彼らはそれぞれ別のバンドをやっていましたが偶然に出会い一緒にセッションを始めました。この新しい即興的なフォーメーションのグループがほとんど気まぐれに一緒に演奏を始め、一緒にジャムセッションするたびに彼ら自身がパワフルだと気づき、きっちりバンドとして立ち上げなにか作品を発表したほうがいいんじゃないかと思ったそうです。
そんな感じで始まったFeed LAですがネイサン自身は数年前に彼の友人でありレーベルメイトでもあるFunkwaysことJoel Ricciがyoutubeビデオを紹介してくれて(そのビデオはFeed LAをレコードにカッティングしている動画だったそう)、彼はFeed LAを知りました。バックには当然曲が流れていてこれはなんだジャズのようでもありトライバルのようでもあり超パワフルだ。そしてJoel Ricciが彼らFeed LAとネイサン、Wax Thematiqueを結びつけてくれました。そこからFeed LAのアルバムLPをリリースするための旅が始まりました。

ここで楽曲をはさみます。Feed LAのセルフタイトルのアルバムからネイサンに曲を選んでもらいました。
(ネイサンによる紹介ののち楽曲2「Cihangir」をオンエア)

彼らは4人ですがベースの鳴りが前にでていて気に入っているとジミーさん。この「Cihangir」がネイサンが最初に聴いた楽曲だそう。これをデモでもらい本当によくできた楽曲でその時はまだ5、6曲しか曲のストックはありませんでしたがそこからアルバムの製作に向かっていったそうです。

ここでFeed LAはドイツのバンドなのですがメンバーに90年代2000年代初頭までのドイツのファンクシーンのキー中のキー、重要バンドのThe Poets of Rhythmのメンバーがいます。トランペットを吹いてるMichael Treetop Vossさんがその方で、彼らのメンバー構成のことを次に聞いています。
(インタビュー音源)
ということでこのMichael Treetop VossさんはThe Poets of Rhythmのメンバーで90年代に7,8年ほど在籍したそう。
彼のホーンは本当に素晴らしい。聴いた瞬間になんだこれはと思うようなサウンドだ。他のメンバーはドイツのインストゥルメンタルバンド、Faruk Greenというグループのメンバー(BGMでかけています)。ドラムがDaniel Rayさんで彼はブーンバップなファンキーなドラムを演奏しユニークなサウンドを作り出していて、そこが彼らのサウンドのキモであるとネイサンは言っています。彼らの音楽は素晴らしいと何回も言っていました。

続いてレーベルをしている方に聞いている質問、新しいミュージシャンをリクルートするときの基準について聞いています。
(インタビュー音源)
ネイサン自身は基準について長い間分からなかったそうなのですが、この曲を聴くとなにかが起こると思うような楽曲であること、あとはなにか違うものがあると思うような楽曲であること。また彼自身もビートメイクをしていて楽曲をリリースしています。ビートメーカーとしてサンプリングしたいような楽曲が彼の中の基準だそうです。サンプリングしたいというのはそれを使って本当に楽しめるから。あるいは他の音楽で感じられないような感度を与えてくれるような楽曲をリリースするアーティストと契約したいと言っています。

すでにバンドにきっちり明確なコンセプトがあればたとえばライブのためにカメラマンを集めるようなことをしたり、自分たちでライブのブッキングができるようなとか、アルバムのアートワークのコンセプトが決まっているなどというミュージシャン自身が妥協したくないコンセプトがきっちりあるならば、そこはレーベルとしては押し付けることなくミュージシャン自身が望んでいないビジョンをネイサンはやりたくない、あくまでミュージシャンの譲りたくないコンセプトはきっちり尊重してレーベルを運営しているそうです。
またレーベルとしてはカラーが外れるような楽曲のリリースについてもたまにはワイルドカードが入るのも全然かまわないよと言っておりました。

そんなWax Thematiqueの新しいリリースのことを聞いています。
(インタビュー音源)
インタビューからそのままThe Flavors「You Better Belive It」(楽曲3)が流れます。

中東の音楽へ最初の冒険を発表する予定ですとネイサンさん。
Wax Thematiqueがまだ音楽的に旅をしていない地域です。このグループはThe Flavorsです。絶対この45、7inchが大好きだと思います。「You Better Believe It」というタイトルで超生々しいファンキーなインストゥルメンタル7inchでとにかくすごいんだ。
今も予約受付を開始していてwaxthematique.comとバンドキャンプサイトで予約受付中です。
(インタビュー音源)

この後メール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。

6月5週目(2023年6月29日) 

1.Izo Fitzroy / Chasing Days
2.Carmy Love / I Just Came to Dance
3.Funkindustry / I Want You Closer with 土岐麻子
4.Pale Jay / In Your Corner
5.Les Imprimés / Love & Flowers
6.椎名純平 / Nevertheless
7.Everybody Loves Chris / Stay
8.Jonny Benavidez with Cold Diamond & Mink / My Echo, Shadow And Me

今週も時間の許す限り楽曲を紹介していきます。まずはイギリスのシンガーでIzo Fitzroyさん。5月にサードアルバムがリリースされましてタイトルが『A Good Woman』。そちらにも収録されている「Chasing Days」(楽曲1)から今日は始めましょうとのことでここで楽曲1をオンエア。

最近すっかり暑くなってきたということでブラジルっぽい曲を選んだそう笑。アルバムを通して素晴らしいのでチェックしてみてくださいとのこと。

続いてもイギリスからお届け。この番組ではお馴染みCarmy Loveさんの新しい楽曲がリリースされました。Carmy Loveで「 I Just Came to Dance」(楽曲2)をお届けです。

こちらの楽曲もBigAcレコードからのリリースになります。プロデュースとミックスは前回同様Mitch Aylingさん、ギターはNick Corbinさんのお馴染みのメンバーで相変わらずハイクオリティサウンドを聴かせてくれています。

ここでジミーさんからこの間の18日にライブに行って来たとのお話。
(Funkindustryコメント、曲紹介)
Funkindustry「I Want You Closer with 土岐麻子」(楽曲3)をオンエア。
そんな訳でジミーさんは岡山へ出向いてライブに行ってきたそう。
「めちゃくちゃ彼ら演奏上手かったですね。素晴らしいパフォーマンスでした。本当に演奏上手すぎてライブで聴いてるんだけど音源聴いてるくらい上手かったですね笑。なんか目の前実際彼らが演奏してんだけどあんま現実感がないってこう不思議な体験をしましたね。あと何よりですね、ものすごくピュアな人達でしたね。次来るときは僕らは山下達郎の前座でやるんだくらいのピュアな発言をしてていいなと正直思ったのと、本当シティポップ含む日本の音楽に凄い詳しくて、WINDYさんと一の宮ビッグバンドの7inchもお土産としてちょって持っていかしてもらったら、配信でも聴けるんだけどと言ったら、いやこれは国に帰って、フランスに帰ってレコードで聴くんだと言っていたので本当にピュアで素晴らしい青年たちでした。」

続いてはこのテンポ、BPMを受けてPale Jay「In Your Corner」(楽曲4)です。

ロサンジェルス在住のシンガーPale Jayさんの楽曲。彼も8月にアルバムのリリースが既にアナウンスされています。こちらはCole Mineからのリリース。Durand Jones & The IndicationsのSteve Okonskiさんとのコラボレーション作なども含む待望のといった感じのアルバムです。そんな彼にもZOOMでよかったらインタビューさせてくださいとお願いしたところタートルネックに覆面を被っている彼はプライバシーを優先する!ということでインタビューはメールで頼むよと返ってきたそうです。
そんな訳でリスナーの皆さんPale Jayさんに聞きたいことがあれば日本語でも英語でも募集しますとジミーさん。

このあとはだんだんメロウな方向へいきます。続いての楽曲はLes Imprimés。ニューヨークのBig Crownからのリリースが決まっております。ここでその楽曲Les Imprimésの「Love & Flowers」(楽曲5)を。

続いてお届けするナンバーは椎名純平さんの新しい曲になります。アルバム『crossroads』を引っ提げてのライブ活動も行われるようで、その前に配信でこの楽曲をリリースしてくださいました。椎名純平で「nevertheless」(楽曲6)をお届け。

『歌詞も素晴らしいですね。先ほどディレクターさんとちょっと話たんですけど、イントロのコード、何個かのコードを聴くだけでハイ!いい曲決定。っていった感じがあるんですけどそうなんですよね。私もいい曲決定をこうどうにかもう少しきっちりコードの名前とかコード進行とかで説明できるようになりたいな、プラスそういう話がミュージシャンとできたらなと思ってまして実は最近ギターの練習を高校生ぶりくらいから再開したんですよ。今時なのでユーチューブ観たらギターの解説動画ってめっちゃくちゃありまして、せっかくなので英語で解説してるものを見てまして英語の勉強とギターの練習を一石二鳥ですねまさに。二兎を追うものにならないようにしたいんですけどそんなわけでギターの練習なんかも再開しているんですが、なので私ももうちょっとインタビューの方も音楽的に詳しい話ができればなということでこちらちょっと引き続きやっていくんですがそんななかですねメロウムードを続けましょう。椎名さんの楽曲に合う楽曲をご提案したいのですが彼はですね、Chris Sextonさんになります。Sexton姓を聞いてピンとくる人は相当なジミソラジオリスナーかなと思うんですけども。あのWhatitdo Archive GroupとThe SextonesのMark Sextonさんの弟さんですね。The Sextonesのメンバーでもあるんですけども。その彼のソロ名義はですねEverybody Loves ChrisということでThe Sextonesとはまた違ったバッチリこの椎名さんの楽曲に合うような楽曲をリリースしていますので皆さんも気に入ってくれたら嬉しいです。Everybody Loves Chrisで「Stay」(楽曲7)になります。』

恐るべしセクストンファミリーといった楽曲ですね。クリスさんわざわざリリースする前に楽曲を送ってくれたそうです。
彼らがリリースを予定しているThe Sextonesのアルバム、Kelly Finniganプロデュースのリードシングルの数曲を聞く限り傑作間違いなしだと思うのでぜひみなさん予約の方をよろしくお願いしますとジミーさん。

今週最後に紹介する楽曲はJonny Benavidezさん。この間はPenroseからリリースしていましたがまたTimmionに戻りましてアルバムをリリースしました。アルバムのタイトルが『My Echo, Shadow And Me』ということでそちらのタイトル曲をお届けです。
Jonny Benavidez with Cold Diamond & Mink で「My Echo, Shadow And Me」(楽曲8)をオンエア。

「はい、という訳で今週もいい曲しかかからなかったかと思います。それでは来週7月6日の夜11時にお会いしましょうジミーソウルでした。」


6月のプレイリスト

放送でオンエアされた曲をまとめてみました。見つけられなかった曲や放送時と違うバージョンもありますが、ご了承ください。

・アップルミュージック


・スポティファイ


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