2023年8月のジミーソウルラジオ
Jimmie Soul Radio、通称ジミソラジオはDJのジミーソウルさん(日本人)が"メロウ&グルーヴィー"をキーワードに素晴らしい楽曲を幅広く、心地いいお話とともに届けてくれるラジオ番組です。リラックスした雰囲気もありながら、音楽やそれにまつわるお話も盛りだくさんで私自身、毎週楽しみに聞いています。
そんな大好きな番組についてもっと知ってもらいたいのと自分用のメモを兼ねて放送内容を文字にしてみました。野暮なこととは思いますが、まだ聞いたことのない方にも興味を持ってもらえたら最高です。
こちら香川県RNC西日本放送から毎週木曜日の夜11:00~11:30で放送していますがラジコのプレミアム会員になれば日本全国から聴取可能です。気になった方はぜひ聞いてみてください。
8月1週目(2023.8.3)
1.T-Conection / Let's Do It Today
2.Purple Mundi / Stop Hurting Me Baby
3.Kowree & Chop The Onion / Changes
4.Brooklyn Funk Essentials & Alison Limerick / Unkissed
5.Reuben James / Love Stoned feat. House of El & Carrtoons
6.Balthvs / Feelin' Blue
7.Pale Jay / Dreaming in Slow Motion
「先週はイスラエルのバンド、The Flavorsからヤーロンさんのインタビューをご紹介いたしました。という訳で今週はまた楽曲を可能な限りご紹介しつつ先週から始まりましたPale Jayさんのメールインタビューご紹介の2週目という感じで行きましょう」
ナカバさんが監修して、ウルトラ・ヴァイヴが音源を持っているマイアミのレーベルTKの中の凄く珍しいレコード2タイトルが世界初オフィシャル再発されました。それについては以前この番組でも特集がありましたが、それとは別にウルトラ・ヴァイヴからTKのCDもたくさん出ています。そのなかから1曲お届けです。
これね、今ホント暑いですよね。この暑い中にはこういったサウンドが合うんじゃないかなとジミーさん。
T-Conectionで「 Let's Do It Today」(楽曲1)をお届け。
『続いてもウルトラ・ヴァイヴさんがまだ権利を持っていたらどうですかナカバ君の後私ジミーソウルで再発しませんかというやらしい思いも少し込めましてですねこの楽曲の正規再発なんかいかがでしょう。イギリスからね過去2回くらい出てるんですけどレーベルデザインは違ったものになってましたしオリジナルレーベルデザインでリイシューしてみてはいかがでしょうかっていうナンバーをここでアピールさせてください。Purple Mundiっていうグループで凄くいわゆるオブスキュアなよくわからないグループなんですけどもそんなですね変わった名前のグループがですね、「Stop Hurting Me Baby」(楽曲2)っていう素晴らしい楽曲をCATっていうTK傘下のレーベルから7inchでリリースしてますのでこちらをですねナカバ君どうか次は私ジミーソウルで世界初かな?正規リイシューしてみてはいかがですか。』
(ここで楽曲2をオンエア)
続いてもウルトラ・ヴァイヴ関連のアルバムになります。島根のラッパーのKowreeさんが5月に出したアルバム『Golden Ratio』、黄金律ということでしょうか。こちらの2曲目「Changes」(楽曲3)がサンプリングによって作られたビートでカッコいいと楽曲3をオンエアです。
このバイブスを受けて続けるのは以前番組でも紹介されたBrooklyn Funk Essentials。Alison Limerickがリードシンガーを務めるアルバムがでました。こちらにメロウなナンバーがあったのでお届け。「Unkissed」(楽曲4)です。
イギリスのシンガーソングライター、鍵盤奏者のReuben Jamesさんが以前番組でも紹介のあったアメリカのCarrtoonさんと作り上げたアルバム『Champagne Kisses』。なんとRoy Ayersさん!も参加しており全曲素晴らしいのでチェックしてみてくださいとのこと。
今回は流れを踏まえて「Love Stoned」(楽曲5)をオンエアです。
次はインスタグラムを通してアーティスト本人から連絡をもらったそうで、コロンビアのbalthvs、バルセブス?さんの「Feelin' Blue」(楽曲6)という楽曲です。
どこそこの〇〇という言い方はアーティストご本人には失礼になるのかもしれませんがまさにコロンビアのクルアンビンといった感じとのこと。
(楽曲6をオンエア)
クルアンビンを引き合いにだしたのは彼ら自身もメンバー構成がトリオで女性一人と男性二人でそういったというところも共通しています。
ここからはアルバムリリースを控えたPale Jayさんのメールインタビュー2回目になります。
今回はあなたが影響を受けた音楽、それらがあなたのサウンドをどのように形成してきたかを教えていただけますか、と質問しました。
それはたくさんあるね。ヒップホップのDJを始めたのはたしか14歳か15歳の頃だったかな。そもそも音楽ファンだったからヒップホップからソウル、ジャズまで幅広く聴いていたよ。幼少期に聴いていたのはスティーヴィー・ワンダーかな。今でも曲作りで影響を受けているのは間違いなくスティーヴィー・ワンダーだと思う。ただ基本的には自分の中からでてくるものだから自分のサウンドがどういったかたちで形成されているかっていうのを言語化するのは難しいよ。ただ僕の音楽にはソウルとヒップホップがたくさん入ってる。でも積極的に何かを真似したりとか取り込もうとしたりということはしていなくてそれは実際本当に難しいことだと思うし、ただこうしてスタジオに座って音楽を作っているだけなんだよ。
との答え。彼はヒップホップのルーツもあるようで先週オンエアされた「For James」などはヒップホップというかいいわゆるJディラ以降のビート感覚があったと思うんですけどとジミーさん。
今回はオンエアするのは現時点でジミーさんが一番好きだという楽曲「Dreaming in Slow Motion」(楽曲7)になります。
今回のアルバムジャケットは、覆面をしている彼が水中に沈んでいるという写真なのですけども、この楽曲を聴くとそのジャケットと音がリンクする感じがしますとのこと。
今週はここまで。楽曲7を聞きながら番組は終了となりました
8月2週目(2023.8.10) 思い出野郎Aチームマコイチさんインタビュー前半
1.Carlton Jumel Smith & The Soul Seeders / Walking After Midnight
2.思い出野郎Aチーム / 機材車
3.思い出野郎Aチーム / 音楽があっても
4.Pale Jay / By The Lake
今週も楽曲を紹介していきます。まずは最高のバイブスを持つ男、Carlton Jumel Smithさん。今回はイタリアのバンド、Soul Seedersとの楽曲になります。
Carlton Jumel Smith & The Soul Seedersの「Walkinig After Midnight」(楽曲1)をオンエア。
この放送日8月10日はスウェーデンはストックホルムのSoul TuneレコードのSoul Tune Allstars名義でのアルバム、『The Soul Of The Viking』がちょうどリリースされています。こちらでもカールトンさんがボーカルを務めている楽曲があり、他にはMaria Sanchezさんがフィーチャーされた楽曲やインストナンバーだったりと素晴らしい楽曲が収録されたアルバムなので併せてチェックしてみてくださいとのこと。
この後は7月19日に4枚目のアルバム『Parade』をリリースした思い出野郎AチームからボーカルとトランペットのマコイチさんにZOOMでインタビューした様子をお届けです。
ジミーさん:はいという訳で今日はですね、先日4枚目ですね、4枚目のアルバム『Parade』をリリースされました思い出野郎Aチームからマコイチさんにお越しいただいております。マコイチさんこんばんは。
マコイチさん:どうもーこんばんは。お久しぶりです。ご無沙汰しております。
ジミーさん:まずは何はともあれアルバムリリースおめでとうございます。
マコイチさん:ありがとうございます。
ジミーさん:それで、結構でも時間空きましたね。前作から。
マコイチさん:そうなんですよね、前作が2019年なんで4年ぶり?ぐらいになっちゃったんですけど。まぁ何はともあれアレですよね、コロナとかもあってなかなか思うように進まなかったこともあって、まぁなんとか出せてよかったですけども。
ジミーさん:それでねぇ、もう既にアルバムもリリースされてからちょっと日が経ってますから見聞きした方も多いかもしれませんが今回のアルバムはご自身でレコーディングをされてということですよね。
マコイチさん:そうですね、はい。そのーコロナ入ったぐらい2020年ぐらいからバンドで自分たちのスタジオを借りて製作し始めたんですけど試行錯誤を繰り返してようやく今年に入って形になってきたっていう感じで。まぁスタジオっていってもいわゆる普通に練習するリハーサルスタジオの7畳の部屋なんで。そこで全部録ったので。バンド7人8人いてもうぎちぎちというか、何やるにも狭かったですけどもそんな感じでやってました。
ジミーさん:そうですか。で今日はせっかくなのでジミーソウルラジオ的切り口からその辺を聞きたいんですけど、それこそあのー今年ですよね例のDurand Jones & The Indicationsが来日されたときマコイチさん対談されてますよね。
マコイチさん:そうですね対談させてもらって。
ジミーさん:でその時まさに彼らのファーストアルバムのレコ-ディングの話なんかもされていた思うんですけど、それも地下室にこもってって話をしてたかなって思うんですけど。
マコイチさん:そうですね。
ジミーさん:環境的には同じ。
マコイチさん:(笑)そうですね。なんかたしかDurand Jonesの二人がいくらって言ったかな、とにかく製作費が安かったって、破格の格安のマイクとかでやったみたいな話を確かしていて、でその秘訣ってどんなのみたいのを聞いたんですけど、日本人はなんか整えようとし過ぎなんだよとにかくやってみればいいんだよみたいなノリで話していて、ま勇気をもらったというか。
ジミーさん:なるほど、バイブス重視ですね。
マコイチさん:そう。でやっぱりジミーさんとかもお好きだと思うんですけどああいうDurand JonesもそうだしColemineとかBig Crownとか、あのいわゆるアナログ感のある、でもヒップホップ感も同時にあるような。
ジミーさん:はい。
マコイチさん:またローファイなだけでもないああいう音像ってメンバーも好きだったのでそういう意味でも商業的なレコーディングスタジオで録音するより自分たちの好きなああいうものにできるんじゃないかなってことで最初始めたんですけど。
ジミーさん:はい。でいざ始めてみたらどうでしたか。
マコイチさん:いやーなかなかやっぱ思うようにはいかないですよね。あのー特にまずああいうBig Crownとかのローファイでアナログ感のある音みたいなのって一見粗い機材で粗い取り方でとればそうなると思いがちなんですけど、Big Crownレコードの本拠地のDiamond Mineってスタジオのサイトがあってそこの機材リストみたいのを見たらもうものすごいビンテージ。日本で揃えようとしたら何億円もかかんじゃないかみたいなビンテージ機材がもう山ほどリストアップされていて。あっそういうの使って、でちゃんと響きのある部屋で録ってああいうサウンドになっているなだなていうアメリカの培ってきた、Daptoneとかもそうだと思ううんですけど。でアナログのテープで録ってるみたいな。だからなかなかそういうサウンドって実はものすごいDIYだと難しいんだなというのが分かりつつ、まぁ苦労しつつ、なんとかそういうものを参考にしながらやってみてホントに狭いんでドラムとかも部屋の真ん中んにドラムを立てたら置いたら結構いい音になるっていうのが途中で分かって、そうすると僕がパソコンの前で座ってこうレックボタンを押してオペレーションしてる背中合わせでドラムの岡島君とかが座ってるくらいの、もうそういう感じで録っていて(笑)。でエアコンの音とか入っちゃうから撮るとき全部止めてもう汗だくで(笑)
ジミーさん:そんな試行錯誤を経てできたアルバムなんですけど、そのおっしゃっていたローファイ感とはまた違うオリジナリティある音像になってるかなぁと思うんですけど。
マコイチさん:自分たちの好みのサウンドとかもあるから。あとメンバーの演奏感とかをやっぱエンジニア一人では分かるのでそういう意味でバンドに合ったサウンドにはできたのかなと思うんすけど。まぁやっぱりねなかなかまだ分からないことできてないことはいくらでもあるんですけど自分たちなりに好きな音にはなったかなという感じです。
ジミーさん:いいですね。ここでまずちょっと1曲いきたいんですけど。
マコイチさん:はいはい。
ジミーさん:私の方からまずいいですか。これはかけたいんですよ。4曲目の機材車をね。
マコイチさん:あー機材車。はい(笑)
ジミーさん:じゃあちょっとリスナーの方お聴きください。思い出野郎Aチームで「機材車」(楽曲2)になります。
ジミーさん:マコイチさん世の中に数多バンドの曲ってあると思うんですけど、なかなか機材車はないんじゃないですか。
マコイチさん:(笑)そうですよね。そうですね。今回も毎回なんですけど作詞とかものすごい悩んだんですけどまぁついにここまできたかってことをメンバーにも言われるっていうか。あのー結構いろんなとこで話したりはしてるんですけど去年対バンさせてもらった田我流さんっていうラッパーの曲で「センチメンタル・ジャーニー」って曲があってそれがいわゆるあの旅をしながら地方とかでライブやっていって、そういうクラブをまわってみたいなそういういい曲で僕好きなんですけど、それの移動中の話に特化した曲みたいな。ニッチな感じになったなって感じで。なんかホントに機材車ってまあバンドとかやらない人に馴染みないかもしんないすけどもも僕らがいわゆるハイエースとかですよね。ドラムとか楽器積んでメンバーも乗ってみたいな。という機材車でまるまる1曲みたいな。やってみましたね今回は。
ジミーさん:いいですよ。
マコイチさん:ありがとうございます。
ジミーさん:これあの前回も私言ったんですけど思い出野郎Aチームの曲でホーンのフレーズとかリフがものすごく好みなのが多くて。
マコイチさん:あーありがとうございます。
ジミーさん:この機材車もそうだし。
マコイチさん:そうですね。このアレンジ僕やったんですけど結構がんばって。で最近ライブだと前くるりとかで吹いていたファンファンさんっていうトランペッターの方がサポートで僕が歌ってるバックで吹くんで最近のアルバムの曲のホーンフレーズとかはまぁ録音は僕が吹いているんですけど、レコーディングさえ乗り切れればライブで吹くこと考えなくていいから結構トリッキーなフレーズとかガンガン入れちゃってて、ファンファンさんにライブではやってもらうみたいな感じでやってたりもして。そんな感じですね。機材車。でも確かにメンバーもこれスゴイ一番気に入ってくれてる曲かもしれないですね。メンバーの中で評判よくて。
ジミーさん:そうですか。
マコイチさん:あとライブのスタッフチームがスタッフのアンセムができたみたいなこと言ってくれて(笑)
ジミーさん:ですよね。色んなバンドの全スタッフさんアンセムになりますよね。
マコイチさん:これはそんな1曲です(笑)
ジミーさん:ありがとうございます。じゃあですね次はせっかくなんでマコイチさんからジミーソウルラジオリスナーの方に1曲プレゼントしてもらえたらと。
マコイチさん:あっ、分かりました。じゃあアルバム『Parade』より思い出野郎Aチームで「音楽があっても」(楽曲3)という曲をお聴きください。
ジミーさん:この曲はアルバム最後曲ですよね。
マコイチさん:そうですね最後の曲ですね。割と思い出野郎の中でもBPM速めのいわゆるノーザンソウルっぽい感じというか。
ジミーさん:ですね。
マコイチさん:パキッと作った感じで。
ジミーさん:はいはい。いいですねー。
マコイチさん:ありがとうございます。
ジミーさん:ホントいいですよ。
マコイチさん:ありがとうございます。なんかスゴイしみじみと(笑)そういってもらえると嬉しいです。
ジミーさん:なんかね最近のマコイチさんのインタビューなんかも読んでこう勝手ながらすごいシンパシーを覚えるところがあって私もコロナ禍でこういわゆる英語、英語ちょっと時間できたからおっしゃ英語やったれって思ってかなり今も無謀に近い感じでZOOMでインタビューしまくってるんですけど。
マコイチさん:はいはい。
ジミーさん:そうやって直に彼らの声を聞くことによって割と40半ばにしてソウルミュージック聴いて30年くらいになるんですけど結構向き合い方がかなり変わったというか。
マコイチさん:あそうなんですか。
ジミーさん:こう姿勢を正さないとな。やっぱカルチャーじゃないですか。
マコイチさん:そうですね。
ジミーさん:恥ずかしながらいままではしょせん上っ面を、まいうたら上っ面というかレコードだけを見てきたところだけど、いろんなソウルミュージックを、ソウルミュージックひとつとってもいろんなカルチャーがあって。
マコイチさん:そうですね。
ジミーさん:そういうところまでなんていうんですかね、考えたりとか直接話を聞くことによってあっそういうことなんだっていうのが分かってりして。だからね、今この年にしてものすごく新譜が当然多いんですけどムチャクチャ楽しいんですよ。
マコイチさん:いやスゴイですね。じゃあ実際そういう当事者の人たちの声を聞いてるわけだからよりまぁそうですよね。やっぱり僕もそのソウルミュージックもジミーさんとおんなじ感じでいわゆるサウンドが好きでカッコいいなっていうノリで聴いてたところからやっぱ知ってくとね改めて特にここ最近はねブラックライブスマターとかもあっていろんな差別だったりいろんなことがありながら培われてきた文化なんだなと思って、襟を正してちゃんと関わっていけたらなと思ってたんで正にそうですよね。
ジミーさん:そうですよね。それでまぁそういうね凄くこんなこと普段なかなか私言わないんですけど音楽はね社会と戦う武器だっていうようなことも言えると思うんですけど、そういった日本代表に思い出野郎Aチームがなってくれてるんだなと今回特にアルバムの歌詞を聞いてホント思いますよ。うん。
マコイチさん:ホントですか、いやーありがとうございます。恐れ多いですけど。それこそ先ほどお話してたDurand Jonesとかと話したときもこちらからポリティカルなこととか何も振らなくても自然にやっぱそういう話になって凄くフレンドリーで気さくな人たちなんだけどそこには現状に対する憤りだったり音楽・・・もちろんそこに立ち向かっていくんだみたいな姿勢も凄く感じられてやっぱり僕も彼らの音楽を聴いとき最初ものすごくメロウで心地いいね、カッコいいバンドだなっていう印象だけだったんでやっぱそういう気骨がちゃんとあってのこういうサウンドなんだなというのがものすごく勇気もらったし改めて影響うけたなって感じもあって。
ジミーさん:そうですよね恥ずかしながら今更ホント歌詞をねいうても理解できないできたらもっともっと真理に触れれるっていう感じがすごくあって、おかげで忙しいですよホント。
マコイチさん:いや凄いですね。僕も英語苦手でホントまさにね今言われたからじゃないけど最近英語勉強しなきゃなってものすごい思ってたんですよ。でソウルとか聴いても歌詞カード見て対訳見てみたいな楽しみ方しかできなかったのもあるしこれだけなんかずっとソウルミュージックとかこういう音楽が好きで聴いてきたのになんで言葉を勉強してなかったんだろうっていうのが最近思ってたんでまさにジミーさんのその感じは尊敬とともに羨ましいです。それで実際ミュージシャンの人と喋れてるからまた凄いっすよね。
ジミーさん:いやいや。でも逆に言語を飛び越えても我々の琴線に触れるなにかがあるわけじゃないですか。ものすごく大きいなにかが。
マコイチさん:そうですね。
ジミーさん:それも。ちょっと自分の話ばかりして申し訳ないですけどそれも自分で解明したくて最近高校生ぶりにギターの練習を始めたんですよ。
マコイチさん:すげえ色々始めてる(笑)
ジミーさん:いやなんかこういうせっかくミュージシャンの人と話をするときにもっと音楽的にこうだよねって話ができればもっと向こうも喜んでくれるしもっと深い話が出来て番組としても面白いものになんじゃないかって。自分結局語彙が少なすぎて。
マコイチさん:あーそうかそうか。
ジミーさん:最高とかしかないんですよ。
マコイチさん:はいはいはい。
ジミーさん:でも同じラジオでもミュージシャンの人がやってるラジオってやっぱり楽曲に対する語彙の豊かさが全然違うからっていうのがあるから逆に直接話を聞いて作った人から聞けば自分のそのマイナス面を補いやすいってのもあるんだけどでもそうやってまたギターを弾いてみたらスゴイバカみたいな意見なんですけど和音って美しいなみたいな今ピュアな。
マコイチさん:ピュアな。だいぶ純化された。
ジミーさん:アレ、この音3つ4つ重なったら美しいなみたいなのこういまそれをギターをポローンってやってるような状況なんですよ。
マコイチさん:いやーでも根源ですよね。あとなんかイメージなんですけどもしかしたらジミーさんがそういう音楽を知れば知るほど英会話は楽になるかもしれないですね。専門用語で会話とかできるから逆に円滑になるかもしれないですよねそういう意味でも。
ジミーさん:そうなんですよ。今のとこでもミュージシャンの名前とかレーベルとかの名前はそういう固有名詞はキャッチできるし、
マコイチさん:そっかそっか。
ジミーさん:だからもう既にコンセンサスは取れてるんですよ。だからそういった面では凄く普通の英会話よりかは正直楽なんですよ。
マコイチさん:あーなるほど。ジミーさんの最近のFunkindustryだったりColemineの。
ジミーさん:Terry Coleとも話してますからね。
マコイチさん:でなんか僕もレコード屋のバイトでそういう商品のレビューコメントみたいなの書くこととかあるんですけど情報が日本って凄い少ないから難しくてそういう意味でもジミーさんのそうやって直にインタビュー取ってるの実はめちゃくちゃ貴重な情報なんだよな。いやホントにちょっと書籍にした方がいいんじゃないか記事になってった方がいいんじゃないかって思うんですよね。
ジミーさん:多分日本で私だけだと思いますよ。ホントTerry ColeとAaron FrazerとKelly Finniganと話してるのは。
マコイチさん:いや相当ヤバいっすよね。
ジミーさん:しかもこの香川高松のこの自室で全部あの(笑)。
マコイチさん:そういう所が今っぽくてまたカッコいいっすけどね。
ジミーさん:自宅でスマホでほとんど終わっちゃうみたいなところがね。
マコイチさん:そうそうそう・・・
ジミーさん:はい、思い出野郎Aチームのマコイチさんのインタビュー前編をお送りいたしました。正直ですねもうめちゃくちゃ盛り上がりましてホントZOOMの時間を延長して話し込むほど盛り上がったんですけどこの後はですね今のソウルミュージックシーンについて彼の口から直接聞けましたのでそちらは来週さらにですねご紹介していけたらと思います。
ここからはもうまもなくアルバム『BEWILDERMENT』がリリースされるPale Jayさんのメールインタビュー第3弾になります。
今回3回目の質問は今までミュージシャンとしてマイルストーン、節目、重要なポイントになったことはなんですかと聞いています。
17年から18年プロのミュージシャンとして活動して来て初めてここ数年で自分のやりたいことに専念できている。プロのミュージシャンとしてやってきた中ではクライアントの求めるコマーシャルミュージックをやってきたんだけどコマーシャルミュージックだからクライアントのニーズに応えるそのプロセスはそれはそれで楽しんできたんだけど人がどう思うかとかそれに注意を払いすぎることを止めてそれは音楽だけじゃなくてここ数年間は人生、生活そのものにも言える。そういう生活にライフスタイルをチェンジした。
セルフケア、自分を労わることや自分の直観に従いより幸せな人間により、幸せな音楽家になっていくことが自分の音楽をよくしていると感じているし、そう願っているというのが音楽家として今までマイルストーンだったとの回答でした。
ここで今週はアルバムからDurand Jones & The IndicationsのOkonskiと一緒に作った楽曲「By The Lake」(楽曲4)をオンエアです。
今週の放送はここまで。
https://qetic.jp/interview/durandjonesandtheindications-221008/439228/
http://www.diamondminerecording.com/The-Diamond-Mine-recording-studio-3.pdf
8月3週目(2023.8.17) 思い出野郎Aチームマコイチさんインタビュー後半、Reposadoインタビュー前半
1.The Jazztronauts / This Thing of Ours
2.Carmy Love / In the Morning
3.Reposado / All You Got To Do
4.Pale Jay / Bewilderment
今日からお盆休みも終わってお勤めが始まっている方も多いのかもしれませんが、そういった時節柄はあまり関係なく楽曲を紹介していきますとジミーさん(笑)
ニューヨークのジャズだったりファンク系のバンド、Jazztronauts 。アストロナッツなので宇宙飛行士とジャズを合わせたバンド名ですね。「This Thing of Ours」(楽曲1)をお届けです。
ここからは先週に引き続き7月19日に4枚目のアルバム『Parade』をリリースした思い出野郎Aチームからボーカルとトランペットのマコイチさんのインタビュー後編をお届けです。
前編ではアルバムの話や最近聴いているソウルミュージックの話だったりといったところからジミーさんが直接ソウルミュージシャンとたくさん話をしているので実は今みんなこんな感じなんですよっていうことを伝えたところから後編はスタートです。
ジミーさん:それで言うとせっかくだから今のミュージシャンに話するとみんなDaptoneなんです。
マコイチさん:はいはいはい。
ジミーさん:憧れ。彼らの原体験。その70年代のソウルじゃないんです。
マコイチさん:あっもうそこまで来てるんですね。Daptoneがあってああいうサウンドに憧れて今やってるんだ。
ジミーさん:これね今の現行の人みんなDaptoneです。
マコイチさん:そうかそうしたら多分だから俺ら、僕らもそうなんで。
ジミーさん:あー。
マコイチさん:大学時代からDaptone聴き始めてそこからなんで。やっぱり似てるのかもしれないですね。世代感とか。
ジミーさん:いやーそうなんですよ。
マコイチさん:Durand Jonesとかも確か大学で結成したってみたいな話だったんで。ノリが実は似てるのかなって思ってだからDaptoneが蒔いた種みたいのが今ガンガン来てるって感じっすよね。
ジミーさん:そうですよね。その下の世代が二十年経ってDaptoneに憧れてソウルミュージックやってる人らが今の一線にいるんでマコイチさんも含めて。
マコイチさん:いやいやいや。
ジミーさん:だからねすごくね面白いんですよ。ホントにみんなDaptone。
マコイチさん:あっそうなんだ。
ジミーさん:で彼らのレコーディングスタイルも特にホントそうですね。やっぱアティチュード、ライブパフォーマンスでニューヨークはニューヨークでね当然Daptoneにいた人らがもう色々それぞれやってるから。
マコイチさん:そうですよね。
ジミーさん:そのDNAは引き継がれていってるし、であのGabe Roth自身は今西海岸に住んでいるでそっちでもDaptoneのあれが芽吹いててだからみんな世界中Daptoneなんですよ。
マコイチさん:あっそういう感じなんですね。そっかそっか。でもあのアパートっていうか古い建物室変えてDIYでやってテープマシンで録ってみたいな。僕らもやっぱり最初DaptoneのYoutubeに上がっているドキュメンタリーとか見まくったしそれこそ英語分かんないけど映像とかだけでマイクこんな感じで立ててとかこんなとこでやってんだみたいな憧れるしそれであの独特のサウンド。やっぱり往年の感じだけどヒップホップ感もあったりとか凄く、あっそうなんですね、Daptoneルーツなんだ。なかなか日本で僕らのようなソウファンはDaptone好きだけどあんまインディシーン、音楽シーンで見るとDaptoneに影響受けましたって人があんまり言ってないのか会ったことないんですよそんなに。
ジミーさん:へー。
マコイチさん:うん。周りにあんまいないかなって印象で。
ジミーさん:でもここであれでしたね。世界と合ってたっていうのは確認できましたね。
マコイチさん:いやなんか嬉しい、嬉しいですねなんか。完全僕らもDaptone。なんか今回のアルバムで言うと「君と生きてく」とかは作ってる時そんなに意識して無かったんですけど「君と生きてく」って曲がはいってて、まぁミドルテンポのいわゆるDaptoneとかそういうノリのオールドスクールのソウルの曲なんすけどなんか、”チャチャーチャーン、チャチャーチャン、ズンタカタン”、みたいなドラムのリフとか全然意識して無かったけど気づいたらDaptoneのSaun & Starrの曲とかと全く一緒になっててあっ、
これ一緒じゃんみたいな。完全にそういう感じなんで。
ジミーさん:もうあれですね血肉になっちゃてるんですね。
マコイチさん:血肉になっちゃってるんですね。結構僕もよくホーンアレンジ考えててこれいいリフだわって送ったあとになんかこれでも聴いたことあるなと探すとDaptoneだったり結構するんすよね。Daptoneのそのままになっちゃってたりとかして、あ変えなきゃって変えたりして。
ジミーさん:なるほど。
マコイチさん:だからそれは嬉しい。嬉しいというか凄くいい話ですね。みんなそうなんですね。
ジミーさん:そうなんすよ。でもねそのフレーズが似ちゃうとかもでも私もなんかその辺も考え方変わってきていて、なんかバトンを次に渡すみたいな感覚でのカッコいいフレーズはキーを変えてバンバン使っちゃうみたいのでいいと思うんですけどね(笑)
マコイチさん:確かに。なんかモータウンの曲とかはねそういうのありますよね。一個ヒット曲あったら似たような曲どわって似たスタイルの曲どわってあったりとか。そういうことも含めてっていうのはありますよね。
ジミーさん:そうなんです。でもおのずと個性は出ますからね同じことやってもね。
マコイチさん:いやーそうそう。逆に言うとDaptoneみたいにしようっていってなったことがないっていうかね(笑)まねできない。
ジミーさん:らしさは出ますからね。じゃあですね、せっかく割と最近のいわゆる新譜シーンの話もできたんでマコイチさん最近お気に入りの曲ってなんかございます?
マコイチさん:そうですね僕結構ジミーさんかけちゃってんじゃないかなと思って。
ジミーさん:全然いいですよ。大丈夫です。
マコイチさん:えっと個人的に最近いっぱいあるんですけどAdi Oasisとかも好きだし色々あるんですけど結構よかったのがCarmy Love。
ジミーさん:あ、はい。
マコイチさん:の「In the Morning」とかどうでしょうか。
ジミーさん:そっち面なんですね。
マコイチさん:そっち面とか(笑)
ジミーさん:Carmy Loveさんも話してますよ。
マコイチさん:あっまじっすか。うわスゲーな。
ジミーさん:あのBIGACレコード日本で一番最初に紹介したの私です。
マコイチさん:いやー凄いっすね。やっぱ抜かりないの。絶対コレそうだ。かかってんじゃないかなと思うんすけど。
ジミーさん:いや大丈夫です。じゃあ曲紹介お願いします。
マコイチさん:はい。じゃあCarmy Loveで「In the Morning」お聴きください。
ジミーさん:いやホントあれですよ、楽しい時間は経つのが早すぎていくらでも話できるんですけど時間に限りがあるのでマコイチさんニューアルバム出ましてライブとかもされると思うのでその辺の告知をお願いいたします。
マコイチさん:あーありがとうございます。では告知させていただいて思い出野郎Aチームですが9月2日にソウルピクニック2023パレードと題しまして自主企画を東京のですねダンスホール新世紀というところでやります。あと10月14日はライブアヅマ2023ということで福島県の福島あづま球場にて行われるフェスに出場します。その他にもですねまた色々告知できるタイミングがあると思うのでホームページのほうをチェックしてみてください。ということでお願いします。
ジミーさん:ありがとうございます。じゃあぜひねホームページとかツイッターとかチェックしてもらって何よりまずはですねこのアルバム『Parade』を皆さん聴いていただいてですね。
マコイチさん:そうですね、はい。
ジミーさん:日本のソウルミュージックの代表ですから。思い出野郎Aチームは。
マコイチさん:いやいやいや。そんなもう恐れ多いですけど。
ジミーさん:ホントね皆さん聴いてくださいね。じゃあホントマコイチさんニューアルバムリリース直後お忙しい中今日はありがとうございました。
マコイチさん:いえありがとうございました。またよろしくお願いいいたします。
ジミーさん:はい、という訳でみなさん思い出野郎Aチームの4枚目のアルバム『Parade』はもう聴いてらっしゃいますよね。あとですねぜひぜひライブのほにも足を運んでみてください。
この後は7月の2週目にオンエアされたReposadoの楽曲聴いたらこれはシアトルの思い出野郎Aチームなんじゃないかなということで、そのReposadoさんともZOOMで話を聞いています。ここからはシアトルの思い出野郎AチームことReposadoさんの特集になります。
(インタビュー音源、自己紹介に続いてReposado「All You got to Do」(楽曲3)をオンエア。)
自己紹介ではジョンポールことJPと言っていましたが、まずはReposadoという名前について質問をしています。
(インタビュー音源)
Reposadoはスペイン語で休息という意味であり、そしてテキーラの中でも何年も熟成させたようなテキーラの名前でもあるそうです。彼らが最初に音楽を作り始めたときはもっと爆発的なエネルギーでテキーラをたくさん飲んでいました。そして誰かがレポサド!と言ったそう。彼らはいつもテキーラのレポサドのボトルを持っていてその響きがとても気に入りバンド名にしたとのこと。
正直お酒とかとあまり結び付けた名前にはしたくなかったんだけどだんだん深い意味が分かってきて凄くいい響きだと思ったんだ。というのも熟成という過程が若者の精神と年長者の知恵が込められているような感じがするだろ。それがReposadoの意味なんだ。だからショウに行けば若者のムーブメントやスピリット、自由さや年長者の知恵両方が感じられて、その真ん中に位置するのがReposadoというバンドなんだ。
次に彼らReposadoがシアトルという町でバンドをしていくにあたってはどんな感じですかと質問しいます。
(インタビュー音源)
シアトルという町は割と人種ごとによって活動する範囲が分かれているそう。JPさん自身はニューヨークからシアトルに来たそうで、ニューヨークは何もかもが重なっているけどシアトルは様々な人種の方がいても異文化に接する機会のない人もいるとのこと。
とはいえそれが彼自身のせいだとは思わない。だからReposadoがやっていることはいろんな人を巻き込んで出身地も育ちも関係ない、もし人々が繋がろうとしているのならば私たちはその垣根を下げるような活動をしていきたいんだ。それが使命なんだ。そして私達の音楽は人々の心を動かすようにデザインされている。まさにそれが今シアトルで行っているプロジェクトなんだ。かつそのプロジェクトを通してインパクトを残していきたい。シアトルで私達が始めたプロジェクトをジミーさんが日本でキャッチしてくれてると聞いて本当にワクワクしています。次のステップとしては今のプロジェクトからインスピレーションを得たところからかつ時間をかけて、レコードはあくまで商品だけど急がないし常にコンテンツを発信していくことによって人種間や様々な垣根をなくすような活動をしていきたい。
ここまでが今週のReposado・JPさんのインタビュー。どうですかみなさん思い出野郎Aチームが発信しているメッセージと共通する部分がかなり多いのではないでしょうかとジミーさん。インタビューの後編は来週放送されるとのこと。
最後にご紹介するのはアルバム『BEWILDERMENT』をリリースしたロサンジェルスのミュージシャン、Pale Jayさんのインタビュー第4弾です。
今回はニューアルバムの制作過程について教えて下さい。このプロジェクトではどのようなテーマやメッセージを探求していますかと質問しています。
今回のアルバムが完成してから正直けっこう時間が経っていて、去年の9月にはもうレコーディングは完成していたそうです。だからもう結構何も覚えていないそうです(笑)ただ音楽を作っただけでテーマに関しても凄く彼自身の個人的なものになるそう。
リスナーに多くの情報を与えるのではなく解釈の幅を持たせたような楽曲が作りたくて、リスナーの想像力を制限するような楽曲は作りたくないんだ。聴いてもらっている人にその内容を決めてもらう方が好きなんだ。
ここでアルバムからタイトルチューン「BEWILDERMENT」をオンエアです。このあとメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。
8月4週目(2023.8.24) Reposadoインタビュー後半
1.思い出野郎Aチーム / 君と生きてく
2.Saun & Starr / Sun Shine (You're Blowin' My Cool)
3.Soul Tune Allstars feat. Carlton Jumel Smith / Inside a Man's Mind
4.Reposado / Original
5.Pale Jay / Don't Forget That I Love You
2週にわたって番組に登場した思い出野郎Aチームのマコイチさんですが、彼らの楽曲を先週はきちんとかけていなかったということでここで改めて彼らの曲からスタートです。思い出野郎Aチームで「君と生きてく」(楽曲1)をオンエア。
先週マコイチさんからDaptoneからものすごく影響を受けているといった話がありましたがそののかでSharon JonesのバックシンガーだったSaun & Starrの楽曲に自分の書いた楽曲のフレーズが似てしまったことがあるとお話していました。その話を受けてジミーさんがこの曲じゃないかなと思った曲をオンエアです。Saun & Starr「Sun Shine (You're Blowin' My Cool)」(楽曲2)。
この曲が入っているアルバム『Look Closer』は本当に素晴らしいのでそちらもぜひチェックしてみてくださいとジミーさん。
また先々週にCarlton Jumel Smithさんと思い出野郎Aチームの楽曲をオンエアしインスタグラム上でタグ付けを行ったところ、カールトンさんから思い出野郎Aチームのマコイチさんへリプライが飛び、凄く喜んでくれたそうです。そんなCarlton Jumel Smithさんですが最近また精力的に活動しています。カールトンさんがボーカルで2曲参加しているスウェーデンのレーベルSoul TuneからSoul Tune Allstars feat. Carlton Jumel Smith 「Inside a Man's Mind」(楽曲3) をご紹介。
ここからは先週に引き続きシアトルの思い出野郎Aチーム、注目のファンクバンド、Reposadoのインタビュー後編をお届けします。
彼らの楽曲「All You Got To Do」がソウルナンバーとラテンの香りもして素晴らしいと伝えました。
(インタビュー音源)
先週も言っていましたが彼JPさんはニューヨークの出身です。
残念ながらシアトルでは若干シーンが分かれてしまっているから私が聴いているような音楽は実はシアトルではそうは聴けないんだ、でも皆ミックスし始めてる、変化し始めていると思う。長い時間がかかったんだけどそういうミックスに取り組んでいる。私自身はアフリカンアメリカンの文化で育ったんだ。あとラテン文化でも育った。
彼自身はルーツがコロンビアにあるそうでコロンビア人っと一緒にいることが多いしドミニカ人、プエルトリコ人、マイアミに入ったときはキューバ人とも一緒にいたそう。
だから私の表現する楽曲にはそういうDNAが確実に根付いている。そういう訳でこの楽曲「All You Got To Do」にはルーツがそのまま反映されているんだ。
続いては7inchレコードのB面「Original」(楽曲4)という楽曲をここでオンエアです。
この曲はさらにラテンっぽいよねとJPさんに伝えます。
(インタビュー音源)
「All You Got To Do」はソウルやファンクであと少しラテンが入っている一方こちらの「Original」は間違いなくラテンだ。ただラテンなんだけどファンクも少し入ってる。
だけどJPさんはファンクとは呼ばずアフロビートと呼ぶと話していました。
Fela KutiとかTony Allenに敬意を表してる楽曲です。それでこのギターは両サイドTrue LovesのJimmy Jamesさんが弾いていますが彼は本当に最高で一緒に音楽を演奏できるのはとても光栄なこと。この「Original」の方はFela KutiのアフロビートにインスパイアーされていたりTito Puenteのラテンビートにインスパイアされているんだ。
彼はこの曲を夢の中で思いついたそうで起きてもメロディーが頭の中に残っていてそれをリハーサルで実践してみたそう。そしたら後は簡単だったそうです。夢の中でホーンのリフもベースラインも歌詞もあったそうです!
そんな曲はフォーマットとしてレコードとバンドキャンプで聴くことができます。そんなフォーマットのこだわりについて聞いています。
(インタビュー音源)
この2曲が入った7inchが出ていて、あとアルバムも作っています。彼ら自身アルバムに愛情、時間、お金をかけ、レーベルを通さず2年以上かけて作り、いまはスポティファイや他のプラットホームにはリリースしてないそうです。
夏の終わりくらいには計画はあるんだけどもアルバムに関してはもの凄くこだわりを持って作って、その作品に全てを注ぎ込んだんだ。
まずジャケットもこだわりがあるしJPさん自身は写真も撮るそうであのDelvon Lamarr Organ Trioのファーストのジャケットは彼が撮影したそうです。そんな訳で写真にも当然こだわってるしアルバムの素材LPジャケットの素材にもこだわっています。
中には写真、両面ポスター、ダウンロードカードもある。ゴールドのシリアルナンバー入り300枚しかプレスしてないから特別なプロジェクトなんだ。ヴァイナルレコードを開けるときの匂いがスゴイ好きでそういうフィジカルとしてアルバムをリリースすることにこだわりと誇りを持って作った。もう少し安く作れればよかったんだけどそれはちょっと無理だったんだ。
ジミーさんもぜひチェックしてみたいと思いますと話していました。
最後にJPさんからメッセージをもらいました。
(インタビュー音源)
今週も最後は8月の18日にアルバムをリリースしたPale Jayさんのインタビューをお届けです。今週で最後になります。
このアルバムを引っ提げてライブツアーの予定はありますかと聞きました。
今週の答えは短いです。ズバリないそうです(笑)
ライブするのは彼のようなインディペンデントで活動しているアーティストはお金かかるし彼自身家で楽曲を作るほうが正直楽しいからライブの予定はないかなとあっさり答えてくれました。
今週はアルバム『BEWILDERMENT』の最後を飾るナンバー「Don't Forget That I Love You」(楽曲5)でこの一連のインタビューを終わりにします。
このあとメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。
8月5週目(2023.8.31) 途中からニューヨーク特集
1.Lucas / Heaven / Every City Has a Rhythm
2.The Alex Opal Outfit / I'm Better Than You
3.Alex Cherney & The Brothers Nylon / Baby Stepping
4.Ralph Weeks, Ben Pirani / Nobody Loves Me (Like You Do)
5.Joe Bataan / Forever
6.Boogaloo Assassins / No No No (Roger Rivas Dub Remix)
7.Jalem Ngonda / Come Around and Love Me
8.Les Imprimes / You
今週で8月も終わりですが、そんな8月最を飾るにふさわしいとびきり熱いニュースをお届け。なんとジミーさん企画発案の7inchシングルがディスクユニオンからリリースされます!
その楽曲は番組でもオンエアしたテキサスはヒューストンの新鋭、マルチインスタルメンタリストのLucas / Heavenさんのナンバー。A面が「Every City Has a Rhythm」、B面が「Grown Folks Party」でこちらは完全新曲になります。おそらくジミーさんのパソコンにしかないとのこと。
そのB面もカッコいいそうなのですが、今回はこの7inchシングルが売れて欲しいということでルーカス/ヘブン「Every City Has a Rhythm」(楽曲1)からスタートです。
こちらの楽曲はユーチューブにビデオもおりましてサビの部分で踊りがありますのでぜひぜひ皆さんマスターしてもらって一緒に踊る機会があればなと思うんですがとジミーさん。
続いてご紹介する楽曲は〇〇の〇〇という言い方はやめたいなと思うのですが、思い出野郎Aチームファンの方が最近聞いてくれていると聞くので思い出野郎Aチームファンの方なら間違えなく気に入ってもらえる楽曲をイギリスから仕入れましたとジミーさん。The Alex Opal Outfit「I'm Better Than You」(楽曲2)になります。
このAlex Opalさんはビデオを見るとギターを弾いています。この曲に関して言えばマティ・レティシエさんがシンガーとしてフィーチャーされております。
続いてご紹介するなナンバーは同じアレックスさんつながりで、以前「I Found a Diamond」を紹介した彼がBrothersnylonというユニットと作り上げたアルバム『first, last and always』から。こちら全曲いいそうで、そのアルバムの最後の楽曲「Baby Stepping」(楽曲3)をお届けします。このアルバムはレコードのリリース予定がないそうなので我こそはというレコード会社さんは手を挙げてみてくださいとのこと。
ここで「Baby Stepping」(楽曲3)をオンエア。
そんなAlex Cherneyさんはニューヨークの方で映像監督でもあるそうです。
ニューヨーク繋がりで行きましょうと次に紹介するのはニューヨークの間違いないレーベル、N.Y.C.TRUSTからRalph Weeksです。パナマの伝説的なシンガーの楽曲なのですが今回リリースされたナンバーはそんな彼が1980年代に書いた楽曲を同じニューヨークのBen Piraniさんのバンドと共作して作り上げたというものになります。
Ralph Weeksで「Nobody Loves Me (Like You Do)」(楽曲4)をオンエアです。
続いてもニューヨーク繋がりです。ニューヨーク出身のラテンソウルシンガーと言えば、はいJoe Bataan さん。そんな大ベテランシンガーの新しい7inchシングルがでました。こちらはロサンジェルスのS.O.L.Aレコードから。素晴らしいラテンソウルダンスチューンになっております。
Joe Bataan 「Forever」(楽曲5)をオンエア。
ニューヨークのレーベルNU-TONEという新しいレーベルがあり、こちら割とサーフロック系とラテンぽいものに力を入れています。こちらからロサンゼルスベースのBoogaloo Assassinsで「No No No」という楽曲が7inchレコードで出ました。この「No No No」はDawn Pennさんのカバー。今回は「No No No (Roger Rivas Dub Remix)」(楽曲6)をお届けです。
続いてはもうお馴染みのニューヨークのレーベルDaptone。Jalen Ngondaというシンガーは注目している方も多いのではないでしょうかとジミーさん。リリースされるアルバムのタイトルチューン「Come Around and Love Me」(楽曲7)をオンエア。
最後もニューヨークのレーベルから紹介です。こちらもお馴染みBig Croewnからのリリースになります。ノルウェーの歌も演奏もなんでもこなすLes Imprimesさん。そんな彼もZOOMでお話を聞いたそうなので編集が終わり次第紹介するとのこと。「You」(楽曲8)をオンエアです。
このあとメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。
8月のプレイリスト
放送でオンエアされた曲をまとめてみました。見つけられなかった曲や放送時と違うバージョンもありますが、ご了承ください。
・アップルミュージック
・スポティファイ
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