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現存するスサノオ、大国主命の子孫 井開氏

トップ写真は御間都比古神社


式内社御間都比古神社(みまつひこ)

高天原がどこにあったか。
元伊勢がどこか。
ここの所、そんなテーマで書いてます。

流れからすると、別の神社を紹介すべき。
なのですが、
前回、大宮八幡神社の流れから、
このタイミングでご紹介したい神官家が
あります。
よって、今日はすこーし、
元伊勢テーマから外れます。

まず、御間都比古神社について。
御間都比古神社は延喜式内社。
徳島県佐那河内村にあります。

祀神は御間都比古命こと、
第5代孝昭天皇をお祀りしています。

欠史8代とも言われ、
実在しなかった架空の天皇。
そんな風潮もある天皇の一人。

古代の徳島は、
粟の国と、長の国に分かれており、
御間都比古命は、
長の国(葦原中国の中心)の国造の祖。

そんな話を、忌部研究の権威の先生から
お聞きしました。

その時の私の頭の中は???です。

と、いうのも、その時の私は、
神武天皇からの都は奈良。
なのに、、、
なんで5代天皇が徳島の中にある国の開祖?
奈良から戻ってきたん?
どいうこと?

かなり頭の中が混乱してました。(笑)

今となっては、5代天皇の時も、
その後も、天皇は阿波にいたのかも。
そう整理がついてきましたが、
その時は、本当に頭の中の整理が出来ず、
混乱したのを思い出します。

御間都比古神社は一時荒廃し、
所在不明となった時期があります。
大正時代、宮内省の実地調査がありました。

宮内省は、奈良に所在を移したかった
ようですが、氏子の猛反対により断念。

境内を拡張し、現在に至っています。

御間都比古神社拝殿 皇室の面影なし



御間都比古神社本殿 小さい
御間都比古神社境内 草が生い茂っていた

おそらく、
阿波に残っていた歴代天皇の古墳。
その多くも、時代の変遷と共に、
奈良に移されて行ったのでしょう。
現在、奈良にある立派な古墳は、
本家ではなくレプリカ。(私見)

江戸幕府も徳島藩に命じて、
古墳や遺跡の調査を進めていたそうです。

欠史と言われる天皇。
それは生活の痕跡がない奈良を探すから。
徳島を探せば、実在した痕跡も伝承も
残っているのです。

また、宮内省も実地調査までして、
その痕跡を確かめながら、
その事実を公にすることはしない。

ほんとは、そっとしておくべきなのかも
しれませんね。

大国主、事代主の直系の子孫

ここから本題。
またまた『記紀の説話は阿波に実在した』
より、

「新撰姓氏録(814年)に、
猪甘首、天足彦国押人命之後也」
(いかいのおびと、
あまたらしひこくにおしとのみこと)

天足彦国押人命は御間都比古命の皇子。
六代天皇の兄にあたります。
多くの有力豪族の祖。

そして、猪甘氏(いかいし)は、
天足彦国押人命の子孫。

多く残された古代の資料に照らすと、
大国主命→事代主命→天足彦国押人命
→長国造→猪甘氏→現在は井開氏(いかい)。

大国主命、ひいては素戔嗚(スサノオ)まで
繋がる血脈。

この由緒正しき系統。
井開氏は現代も、元祖伊勢の地であろう
佐那河内村に残る神社を守っている神官
なのです。
これ、めちゃめちゃ凄いことです。

井開氏が守る大宮神社(八幡)

別の資料より、
徳島県神社誌によると、
佐那大人猪飼真人とあります。
(さなうし いかいまびと)
佐那大人は地名。
大人はうしと読み、外国人が住んだ地との
伝承があります。

話戻して、真人。
書記、天武天皇十月条に、
『今までの臣、連を上にする制度を改めて、
いちばん上位を真人としたそうです。

猪飼氏に与えられた真人。
天皇家と直系の氏族に与えられた姓。
(記紀の説話は阿波に実在したより)

神代文字の中臣祓

そして、代々井開氏が神官を務めて来た
大宮八幡神社には、
神代文字(阿波文字)で書かれた中臣祓が
残されており、
伊勢に残る中臣祓は、
この原文を元に写されたもの。

江戸時代、井開伊与は、
先祖から伝わる神代文字の大祓祝詞を
解説し、神名書を著し世に広めたそうです。

伊勢亀山の神官、岩田停徳へ伝授したとの
記録も残されているそうです。

言葉を多く知らない私は、
この凄さをどう表現していいか分かりません。

中臣祓とは、アマテラスとスサノオが高天原にて
誓約(うけい)を行い勝ったスサノオ。
調子に乗ったたスサノオが乱暴狼藉を働いた罪。
天罪が唱えられています。

記紀の説話の高木さん。
「素戔嗚の子孫であり、アマテラスを祭祀する
大宮神社の井開氏が、この中臣祓を
所有していたのは当然のことである。」
そう締めくくっておられます。

大宮神社本殿と手前は境内社猿田彦神社

記録に残る式内社だけでなく、
古代の神様の子孫が今も佐那河内に住み、
先祖代々の神社を守り続けている。

これ、まじで信じられないでしょうが、
現実なのです。
鳥肌立つのは私だけでしょうか。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

余談、この神代文字。
解読不能であった古代シュメール文字に
当てはめると、なんとシュメール文字が
解読できたそうですよ。
どういうこと???ですね。(笑)



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