戦国タイムスリップ〜番外編〜

――――稲穂の部屋――――

稲穂 ♪

千夜 姫様、今日はなんだか機嫌が良いですね。どうしたのですか?

稲穂 別に……なんでもないわ。

千夜 さようですか?
……あら、子雨殿。

子雨 あ、千夜殿。ちょっと……

コソコソ

千夜 わかりました。姫様、少し席を外しますね。

稲穂 ええ。

…………………………………………

千夜 姫様。

稲穂 あら、千夜。おかえりなさい。

千夜 姫様、奥方様がお呼びです。参りましょう。

稲穂 え?ええ……わかったわ。

――――――――小松姫の部屋――――――――

稲穂 失礼いたします。母上、何のご用で……

小松 稲穂、生誕日……

信幸小松人春華麻 おめでとう!
愛言 おめでとうございます!

稲穂 え…… 母上……父上に兄様、春姉様、華姉様、麻、愛、言……! なにゆえ……

小松 そなたがおった世では生誕日を祝う風習があるのであろう?

稲穂 え……は、はい……

小松 今までも祝われていたのだろう?数年ほど祝ってなかったゆえ、寂しかろうと思ってな。

稲穂 ありがとうございます……!でも、なぜその風習と私の生誕日をご存知なのですか?

小松 千夜に教えてもろうたのだ。今日の稲穂はいつもと違かったからな。

稲穂 (⑉・ ・⑉) とってもうれしゅうございます……!

麻 ……稲穂ばかりずるいわ。

華 こら、麻。わがままを言うでないの。

春 ふふっ じゃあ、これからは私たちの生誕日も祝ってもらいましょう。

華 春姉様!?

愛 それは良い案ですね。

言 私は生誕日を覚えていないのですが……

人 私が教えてやるから安心しろ。

華 もう……でも、悪いことじゃないわ。

稲穂 ふふっ そうですね。

麻 ならば、父上と母上のことも祝いましょう!

小松 私たちを?

信幸 嬉しいが……私たちは生誕日を知らなんだ。

稲穂 では、11月22日に祝うことにいたしましょう。

春 あら、なぜ?

稲穂 令和の世では、この日を良い夫婦の日としておるのです。

人 なるほど……父上と母上に合っているな。

言 素敵です。

小松 ありがとう。

信幸 では、その日を楽しみに頑張るとしよう。

小松 ふふっ そうですね。

稲穂 楽しみにしていてくださいませ!

稲穂 𓈒𓂂𓏸まさか、誕生日祝ってもらえるなんて思わなかったな…… 今度は私がお返しできるようにがんばろう

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