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棟方志功展

東北地方に勤務していた時、青森の棟方志功記念館に行きました。それからのファンです。

ほとんど目の見えない志功が下絵も描かずに板画を削り出す姿に感動した。わだばゴッホになる、独特の語り口も志功の魅力。

今、国立近代美術館で志功展をやっている。
上の画像は不来方板画柵(こずかたはんがさく)。宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」だ。これを版画で作ってしまうことに驚く。ほとんどの作品は写真撮影も許されていて良心的。

僕は感動した作品は自分なりに再現する。沖縄のシーグラスランプを作ったり、直島にある草間彌生さんのかぼちゃも粘土で再現したりする。家族の評価もまぁまぁだ。

でも志功は絶対に再現できない。センス・レベル共に高過ぎて、とても作れない。というか、再現を考えること自体、おこがましい。

こういう作品を見ると自分の世界観が広がる。
鍛冶屋の息子が絵を描き、悩み、版画の世界で大成する。時代の大らかさも羨ましい。


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